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「ロードバイク、もう辞めたい…」そう感じているあなたへ。その”呪い”を解く5つの考え方

みぞお
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玄関に置かれた、美しいロードバイク。 初めて手に入れた日、あの高揚感を、あなたは覚えていますか? 風を切り、自分の脚でどこまでも行けるような、あの万能感を。

しかし、最近、その愛車が、少し違って見えていませんか? まるで、「元を取らなきゃダメだぞ」と、無言のプレッシャーをかけてくる、高価な置物のように。

「何十万もしたのに、週に数回しか乗れていない…」 「周りは、どんどん新しいパーツに交換している…」 「結局、この趣味は、金持ちの道楽なんじゃないか…」

もし、あなたがそんな風に感じているなら。 少しだけ、僕の話に付き合ってください。 なぜなら、それはかつて、僕自身が囚われていた、ロードバイクという趣味が持つ、強力な”呪い”の正体だからです。

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玄関のロードバイクが、重荷になっていませんか?

ロードバイクは、不思議な乗り物です。 ただの移動手段ではなく、「走り」を追求するその姿は、オーナーに多くのことを問いかけてきます。

「もっと速く、もっと遠くへ」 「もっと良い機材で、もっと効率的に」

その問いかけに真面目に応えようとするほど、いつしか純粋な「楽しい」という気持ちは薄れ、「乗らなければならない」という義務感に変わってしまう。 そして、周りのきらびやかなバイクを見るたびに、自分の環境や経済力と比べてしまい、劣等感に苛まれる。

「割に合わない趣味だ」 そう結論づけてしまうあなたの気持ちは、痛いほどわかります。 だって、僕も全く同じでしたから。

「コスパが悪い」「金持ちの道楽」…僕も、同じ”呪い”にかかっていた

僕がロードバイクに乗り始めて数年経った頃、ある種の「燃え尽き」を感じていました。 仕事の合間を縫って、必死にトレーニングしても、レースに出ればもっと速い人がいる。SNSを開けば、自分よりずっと高価なバイクやホイールの写真が並んでいる。

「俺は、一体何のために走っているんだ…?」 「この機材に、それだけの価値を見出せているのか…?」

そう考え出すと、もうダメでした。ペダルは重くなり、玄関のバイクは、ただのオブジェと化していきました。 しかし、そんな僕を救ってくれたのは、ロードバイクを辞めた友人ではなく、自分なりのペースで、何十年もこの趣味を続けている大先輩たちの、何気ない言葉でした。

その言葉たちが、僕にかけていた”呪い”を、一つずつ解いてくれたのです。

【呪いを解く5つの考え方】あなたのロードバイクは、もっと自由でいい

もし、今のあなたが、少しだけこの趣味に疲れてしまったのなら。 この5つの考え方が、あなたの心を軽くしてくれるかもしれません。

考え方①:「速さ」の呪いを解く。「目的」という名のペダルに履き替える

ただ「走る」だけが、ロードバイクの楽しみではありません。 今日は「あのパン屋まで行く」を目的にしてみませんか? 来週は「景色のいいカフェで、写真を撮る」ではどうでしょう?

美味しいラーメン、季節の花、偶然見つけた雑貨屋。 「速さ」というペダルから、「目的」というペダルに履き替えるだけで、いつもの道が、全く新しい冒険の舞台に変わります。

考え方②:「比較」の呪いを解く。あなたの”エンジン”は唯一無二

100万円のバイクに乗る人がいても、気にする必要はありません。 ロードバイクで最も重要なパーツは、フレームでもホイールでもなく、あなた自身の”エンジン”だからです。

高価なパーツは、ほんの少しのアドバンテージしか生み出しません。 20万円のバイクで、100万円のバイクを抜き去る快感。それこそが、この趣味の醍醐味の一つ。 他人の機材ではなく、昨日の自分より少しだけ成長した、あなた自身のエンジンを褒めてあげましょう。

考え方③:「場所」の呪いを解く。「輪行」という名のどこでもドア

「都心だから、走る場所がない」 そんなことはありません。むしろ、都心は、日本中のフィールドへの玄関口です。 「輪行(りんこう)」という魔法を覚えれば、あなたの行動範囲は無限に広がります。

電車に揺られて、箱根の峠へ。湖畔のサイクリングロードへ。海沿いの絶景ルートへ。 玄関先からスタートする必要なんてないのです。日本中が、あなたのサイクリングコースです。

考え方④:「義務」の呪いを解く。乗らない日があってもいい、それが趣味だ

週に2〜3回も乗れているなんて、社会人としては、むしろ素晴らしいことです。 「元を取らなきゃ」なんて考える必要はありません。仕事じゃないんですから。

乗りたい時に乗り、乗りたくなければ、乗らない。 他の趣味に没頭する時期があってもいい。 そして、ふと「ああ、自転車乗りたいな」と思った時に、また跨がればいい。 そのくらいの、ゆるい付き合い方が、この趣味を長続きさせる秘訣です。

考え方⑤:「コスパ」の呪いを解く。最高の趣味は、最高の”浪費”だ

「この趣味は、割に合うか?」 この問いを立てた瞬間に、趣味は「仕事」や「投資」になってしまいます。

趣味とは、そもそも非効率で、非生産的なもの。 人生に必要不可今日な”浪費”こそが、心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。 車やゴルフに比べれば、ロードバイクは遥かに安上がりな趣味です。 「コスパ」という物差しを、一度、自転車から外してみませんか?

それでも「辞めたい」と思うなら、それも一つの答え

これらの考え方を試してみても、やはり心が晴れないのなら。 それは、あなたの心が、本当に「別の何か」を求めているサインなのかもしれません。

無理に続ける必要なんて、全くありません。 幸い、ロードバイクは資産価値が比較的高く、手放す時も、次の趣味への大きな資金になってくれます。 スパッと売却して、新しい世界に飛び込むのも、また素晴らしい決断です。

最後に。もう一度、あの風を感じてみませんか?

辞めるか、続けるか。 その答えを出す前に、一度だけ、試してほしいことがあります。

天気のいい日に、何も考えず、ただ、あなたのロードバイクに跨ってみてください。 スピードも、距離も、他人の目も、何も気にせずに。

ペダルを漕ぎ出した瞬間に、肌をなでる、あの風。 自分の力で、世界が後ろに流れていく、あの感覚。

もし、その風を「心地いい」と、ほんの少しでも感じられたなら。 それが、今のあなたにとっての、一番正直な答えなのかもしれません。

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おっさんサイクリスト
自転車趣味歴だけは長いサイクリスト。レースは観戦するもので、自転車旅を楽しんでいます。西日本を中心に活動しています。
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