美しいクロモリに潜む落とし穴?ANCHOR RNC7のリアブレーキ問題を検証してみた

見た目も乗り味も気に入っているANCHOR RNC7。
しかし、ある日突然、後輪がロックするというトラブルが発生。
原因は、トップチューブ内を通る“フルアウター仕様”のリアブレーキワイヤーにありました。
一見スマートなこの構造ですが、実はワイヤーがフリーな状態で固定されておらず、ブレーキの開放や強い制動時にアーチが押し込まれてしまうという落とし穴が…。
走行中に突然ロックする危険性を考えると、これは見過ごせない問題です。
今回は、実際に起きた症状とその検証、そして対策についてまとめました。
ANCHOR RNC7に乗っている方、またはフルアウター仕様のフレームを検討している方にとって、参考になれば幸いです。
🛠️ この記事でわかること
- RNC7のリアブレーキ構造とその弱点
- 実際に起きた後輪ロックの原因と検証
- 応急処置としてのタイラップ固定とその効果
- フレーム交換という選択肢と現実的な対策
- 専門店での相談で得られたプロの見解
ANCHOR RNC7の問題
ANCHOR RNC7のリアブレーキには問題があります
Kzumiさんの自転車、後輪ロックの原因を検証
Kzumiさんの自転車で後輪が頻繁にロックする問題について、自分なりに原因を調べてみました。
ワイヤーの状態をチェック
トップチューブ内にワイヤーを通しているものの、固定されておらずフリーな状態であることを確認。
想定される原因
・ブレーキを強くかけた際、またはタイヤを外すためにブレーキを解放した際に、ワイヤーの張力でブレーキアーチが押し込まれる。
・その結果、センターがずれてしまい、タイヤと接触してロックしてしまう可能性が高い。
走行中にブレーキアーチが勝手に動いてしまうのは非常に危険。
輪行後なら調整できるけど、ライド中に突然ロックするのは事故につながるので、早急に対策が必要ですね。
対策案
- タイラップでワイヤーを固定(見た目は少し悪いが、安全性は向上)
- フレームの買い替え(現実的にはコストがかかるが、根本的な解決策)
とはいえ、今のフレームを活かすのが最善。
ただし、20万円ほど預けてもらえれば、CAAD10に交換しておきますよ(笑)。
BBは専用品を使うとして、それ以外のパーツは移植可能です。
ちなみに、今日別件の発注でショップに行った際、店長からこの問題について的確な説明を受けました。
自分なりに考えていたことを、プロにあっさりと解説されてしまい、改めて専門知識の凄さを実感しました。
トラブルから学ぶ、バイクとの付き合い方
スマートな構造が裏目に出ることも
トップチューブ内蔵のフルアウター仕様は、見た目の美しさとメンテナンス性の高さが魅力。
しかし、固定されていないワイヤーが動くことで、ブレーキアーチが押し込まれ、センターがずれてしまうというリスクが潜んでいました。
応急処置と現実的な選択肢
タイラップでワイヤーを固定することで、ある程度の改善は可能。
ただし根本的な解決には、フレーム設計そのものを見直す必要があるかもしれません。
「20万円預けてくれたら、CAAD10に交換しておきますよ(笑)」という冗談も飛び出すほど、悩ましい問題です。
プロの視点に学ぶ
ショップの店長からは、的確かつ簡潔な説明を受け、自分の考えが整理されるきっかけに。
やはり、経験豊富なプロの視点は頼りになりますね。