【便利ツール】自転車の適正空気圧やFTPゾーンを自動計算。海外サイトの無料機能まとめ
ロードバイクやグラベルバイクに乗るうえで、「適正なタイヤの空気圧」や「チューブレスシーラントの適量」「自分に合ったギア比」の設定に悩むことはありませんか?
これらは感覚に頼ってしまいがちな要素ですが、数値をベースに客観的なデータを算出することで、走りのパフォーマンスや乗り心地は大きく改善します。
本記事では、フランスの自転車専門メディア『Matos Vélo』が無料で公開している、サイクリスト向けの便利な計算ツール8選をご紹介します。
タイヤの空気圧計算をはじめ、体重がヒルクライムに与える影響のシミュレーション、パワーメーターを活用したFTPトレーニングゾーンの算出まで、日常のライドや機材選びにすぐ役立つ機能が揃っています。日々のセッティングの精度を高めるための参考にしてみてください。
Matos Vélo(フランス)のツール紹介ページをまとめました。
仏サイト「Matos Vélo」の無料計算ツール8選
フランスの自転車専門メディア「Matos Vélo」が、サイクリストのために開発した無料の計算ツール・シミュレーター群を公開しています。目的はシンプルで、ライドの準備、セッティングの微調整、そして機材選びをより正確に行えるようにすること。ロード、グラベル、MTBを問わず、タイヤ空気圧からトレーニングゾーンまで、実用的なデータをすぐに取得できるツールが揃っています。今回はその中から8つのツールを、ご紹介します。
- Matos Véloが公開している8種類の無料計算ツールの概要
- それぞれのツールで何が計算できるのか
- ロード・グラベル・MTB、それぞれの用途での活用シーン
- ※紹介するツールはすべてMatos Vélo(matosvelo.fr、フランス語サイト)が無料で公開しているものです。利用には各ツールのページへのアクセスが必要です。
1. ロード・グラベル用タイヤ空気圧計算ツール

- ロード・グラベルそれぞれの走行シーンに応じた、体重ベースの最適空気圧を算出
- タイヤ幅やホイール規格を踏まえた計算に対応
体重に応じた最適な空気圧を、ロード・グラベルそれぞれの用途別に算出してくれるツールです。空気圧はグリップ・転がり抵抗・乗り心地・耐パンク性能のすべてに関わる重要な要素であり、体重や走行条件に合わせて調整する価値は非常に大きいポイント。感覚だけに頼らず、数値をベースにセッティングを見直したい方におすすめです。
2. チューブレスシーラント適正量計算ツール

- タイヤサイズに応じた、チューブレスシーラントの適正注入量を算出
チューブレスタイヤ運用で意外と迷いがちなのが「シーラントをどれだけ入れればいいか」という問題です。少なすぎればパンク時のシール性能が不十分になり、多すぎれば無駄な重量増につながります。タイヤサイズに応じた適量を計算してくれるこのツールを使えば、こうした迷いを解消できます。
3. 登坂パフォーマンス&体重影響計算ツール

- 体重がヒルクライムのパフォーマンスに与える影響を数値化
- 出力(ワット数)と体重の関係から、登坂タイムへの影響を試算
「体重を1kg落としたら、あの峠のタイムはどれくらい縮まるのか?」という疑問に、感覚ではなく数値で答えてくれるツールです。減量とパワーアップ、どちらに優先的に取り組むべきか判断する際の参考にもなります。
4. タイヤサイズ変換ツール(700C ⇆ 29インチ)

- ロードバイク規格の「700C」と、MTB規格の「29インチ」を相互変換
実は700CとMTBの29インチは、ほぼ同じリム径(ETRTO 622mm)を採用しています。とはいえ表記の違いから混乱しやすいポイントでもあり、グラベルバイクやMTBのタイヤ選びで規格を確認したい時に便利なツールです。
5. 天候に応じた服装ガイド

- その日の気象条件に応じた、適切なウェア選びの目安を提示
「今日はこの気温・天候で、どんな服装で走ればいいのか」という、サイクリストなら誰もが一度は悩んだことのある疑問に答えてくれるツールです。日本とフランスでは気候が異なるため目安が完全に一致するわけではありませんが、レイヤリングの考え方の参考として活用できます。
6. ロード・グラベル用ギア比(展開)早見表

- チェーンリング・スプロケットの組み合わせによるギア比(展開)をインタラクティブに一覧表示
コンポーネントの組み合わせを変えた際、実際のギア比・展開(1回転あたりの進む距離)がどう変わるのかを一目で確認できる早見表です。フロント・リアのギア構成を検討する際や、峠向けにワイドレシオ化を考えている方の参考になります。
7. PSI ⇆ BAR 換算ツール

- 空気圧の単位「PSI」と「BAR」をワンクリックで相互変換
日本ではBAR表記が主流ですが、海外製品や英語圏のスペック表ではPSI表記もよく見かけます。単位換算の手間を省いてくれる、シンプルながら地味に便利なツールです。
8. FTP/PMAベースのトレーニングゾーン計算ツール

- FTP(機能的作業閾値パワー)をもとに、Coggan方式・ESIE方式それぞれのトレーニングゾーンをW/kgベースで算出
パワーメーターを使ってトレーニングをしている方には特に有用なツールです。FTPの数値を入力するだけで、2種類の代表的な理論(コーガン方式・ESIE方式)に基づいたトレーニングゾーンを、体重あたりの出力(W/kg)込みで算出してくれます。ゾーン設定を見直したい方や、これからパワートレーニングを始めたい方の参考になりそうです。
まとめ
Matos Véloは、この他にも新しいツールを順次追加していく予定とのことです。空気圧やギア比といった基本的なセッティングから、トレーニングゾーンのような専門的な数値まで、感覚に頼りがちな部分を数値で裏付けしてくれるこうしたツールは、機材選びやライドの準備を一段と精度の高いものにしてくれそうです。フランス語サイトではありますが、数値入力型のツールが中心のため、ブラウザの翻訳機能などを活用すれば日本からでも問題なく使えるはずです。
- Guillaume Robert, “Les outils pour cyclistes route et gravel”, Matos Vélo, 2026年8月22日公開(随時更新)
