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2026年グラベルバイクの最新トレンド。海外メディアが注目する新型モデル5選を解説

みぞお
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ここ数年で急速な進化を遂げ、機材の細分化が進んでいるグラベルバイク。かつてはロードバイクの派生のような設計が主流でしたが、現在ではトラクションや安定性を重視し、驚異的なタイヤクリアランスを備えた専用設計のモデルが次々と登場しています。

本記事では、海外の自転車専門メディア『BikeRadar』が取り上げた、2026年注目の新型グラベルバイク5台を紹介します。

軽量化を極めたモデルから、ロードバイク顔負けのエアロ形状、そして新規格「32インチホイール」専用設計のチタンフレームまで。十人十色のアプローチを見せる各ブランドの最新モデルを通して、グラベルバイク設計の「今の方向性」を客観的に解説します。

BikeRadarの記事をまとめました。

5 new gravel bikes that have got us excited | BikeRadar

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【2026年】注目の新型グラベルバイク5台

グラベルは今、最も勢いのあるサイクリングジャンルと言っていい。かつては腕自慢のアマチュアたちの領域だったグラベルレースは、あっという間に本格的なプロレースシーンへと発展し、機材もそのスピードに合わせて急速に進化してきた。

初期のグラベルレースバイクは、実質的にロードレースバイクのタイヤクリアランスとジオメトリーを少し調整しただけのものだった。しかしここ数年でその状況は一変。トラクション・安定性・泥はけの良さが勝敗を左右する要素だと選手たちが気づいたことで、現在のグラベルバイクは驚異的なクリアランスを備えるようになっている。

同時に、XCマウンテンバイクと同様、グラベルでも「32インチホイール」がじわじわと台頭してきている。多くのブランドはコンポーネント選択肢の乏しさから慎重な姿勢を崩していないが、32インチ対応のグラベルバイクは着実に増えつつある。一方でウルトラディスタンス系のグラベルライダーからは、長距離ライドに耐えうるより高性能なバイクへの要望が高まっており、サスペンションも重要な検討要素になってきた。

今や、より軽く、より速く、より高性能な ― そしてほぼ例外なくより大きなタイヤクリアランスを備えた ― 新型グラベルバイクの発表がない週はないと言っていいほどだ。今回は、グラベルバイク設計の「今の方向性」を象徴する、注目の新型5台を紹介する。

この記事のポイント
  • Scott Addict Gravel:軽量路線を追求、フレームセット公称794g
  • Factor Elara:ロードバイク並みの空力性能を謳うエアログラベル
  • Winspace G5:確立ブランドの約半額という価格設定が魅力の中国ブランド製エアログラベル
  • Mosaic GT i55 32:32インチホイール専用設計のチタンフレーム
  • Quirk Kegety:スチール+3Dプリントパーツによる小ロット生産のアドベンチャーグラベル

※価格は英国・米国・欧州での参考価格をもとに、2026年9月時点のレート(1ポンド=約216円、1ドル=約159円、1ユーロ=約185.7円)で円換算した参考値です。

1. Scott Addict Gravel

軽さを追求した一台

多くの競合ブランドが最新グラベルバイクでエアロ路線に舵を切る中、スコットは軽さにこだわった。従来モデルから75g軽量化し、HMXグレードのフレームセットは公称794g、Mサイズ完成車のトップグレードは公称7.8kgを実現している。

フレーム剛性はあえて下げられており、これによりトラクションが向上するとスコットは説明する。新設計のコックピットは前方へのスイープ形状と、手のひらにフィットするドロップ形状を採用した。

スペック
  • タイヤクリアランス:57mm
  • フレームセット重量:794g(HMXグレード、公称)
  • 完成車重量:7.8kg(Mサイズ、トップグレード、公称)
  • チェーンステー長:425mm(ロードバイク並み)
  • スタック・リーチともに拡大、ステムは短縮化

ダウンチューブ下にはツールキットを隠し収納、バーエンドにも追加の工具を収納可能。専用バッグも用意され、フォークレッグのマウント位置もあえて標準的な位置からずらし、荷重をより後方に配置することでハンドリングを改善しているという。なお、ロビン・ジェンパール選手が今年のアンバウンド・グラベルXLをプロトタイプで制した実績があるにもかかわらず、Addict Gravelに32インチホイール仕様は用意されていない。

2. Factor Elara

ロードバイク並みの空力性能を謳うエアログラベル

スコットがエアロ路線を避けた一方、Factorは「Elara」でエアロ路線を選んだ。従来モデル「Ostro Gravel」の後継となるこのモデルは、ロードバイクと同水準の空力性能を実現しているとFactorは主張する。

スペック
  • タイヤクリアランス:57mm
  • チェーンステー長:423mm(短め設計を維持)
  • リーチはOstro Gravelから拡大、トレールは減少
  • フォークは同社エアロロードバイク「Factor One」に似た幅広スタンス設計
  • 2x・1xいずれのドライブトレインにも対応、フレーム内収納スペースあり
  • コンポーネントブランドBlack Incが新設計コックピットと64mm断面・内幅30mmホイールを供給

3. Winspace G5

確立ブランドの約半額、驚きの価格設定

Winspaceは、西側市場での存在感を強めつつある中国ブランドの一つだ。同社のエアログラベルレースバイク「G5」は、老舗ブランドの同等モデルのおよそ半額という価格設定が特徴。フレーム内収納と大きなクリアランスを備え、フロント58mm・リア53mmと、前述のScott・Factorをフロントで1mm上回るクリアランスを実現している。

スペック・価格
  • フレーム重量:950g(Mサイズ、未塗装、公称)
  • タイヤクリアランス:フロント58mm/リア53mm
  • フレームセット価格:約35.6万円(英国参考価格1,650ポンド)/ 約35.0万円(米国参考価格2,200ドル)/ 約35.9万円(欧州参考価格1,933ユーロ)
  • 完成車価格(カーボンホイール+Winspace Adventureワンピースカーボンコックピット付属):GRX RX825 Di2仕様で約76.3万円(4,799ドル)〜Force XPLR AXS仕様で約95.4万円(5,999ドル)
  • RockShox Rudy Ultimate XPLR(トラベル30mm)サスペンションフォークへの変更は追加約7.9万円(500ドル)

4. Mosaic GT i55 32

32インチホイール専用設計のチタンフレーム

スコットが32インチホイールを見送る一方、Mosaic Cyclesはこの規格を積極的に採用した。同社のチタン製グラベルバイクは、32インチホイールを前提にゼロから設計されたとしており、他ブランドの多くが既存の700cフレームセットを大径ホイール用に転用しているのとは一線を画すという。

32インチホイールの弱点とされる、スタックの増加、ホイールベースの延長、トゥオーバーラップの増大、チェーンステーの長大化 ― Mosaicはこれらの課題を克服したと主張する。32インチホイールは、荒れたトレイルでの乗り越え性能、より大きな慣性モーメント、そして安定性の向上という潜在的なメリットをもたらすとされている。

スペック
  • タイヤクリアランス:55mm(新設計カーボンフォーク採用でスタック抑制)
  • チェーンステー長:445mm以下(湾曲シートチューブ+3Dプリント製チェーンステーヨーク採用)
  • ブーストアクスル規格を採用しながら、標準的なグラベル用チェーンラインを維持

5. Quirk Kegety

スチール+3Dプリントパーツによる小ロット生産

Mosaicは今後、フルオーダーメイドから小ロット生産へ移行する方針を示しているが、ロンドン拠点のQuirk Cyclesはすでに、既定ジオメトリーによる小ロット生産のスチールグラベルバイク「Kegety」を展開している。

コロンブス「Life」スチールチューブに、3Dプリント製のヘッドチューブ・シートクラスター・ドロップアウトを組み合わせたこのモデルは、純粋にグラベルアドベンチャーライドに焦点を当てた一台。創業者ロブ・クワーク氏が、記念すべき第1回シルクロード・マウンテンレース用に設計した自身のバイクがベースになっているという。

スペック・価格
  • タイヤクリアランス:50mm
  • コックピット・フォークはENVE製グラベル用パーツ、ヘッドセットはChris King製を採用
  • フレームセット価格:約108.0万円(英国参考価格4,999ポンド)
  • フルビルド完成車価格:約227.9万円〜(英国参考価格10,550ポンド〜)

まとめ

軽量化を突き詰めるScott、空力性能を追求するFactor、コストパフォーマンスで勝負するWinspace、32インチホイールに全振りするMosaic、そして小ロット生産のクラフトマンシップを貫くQuirk ― 5台それぞれのアプローチはまったく異なるが、いずれも「大きなタイヤクリアランス」という共通項を備えている点が、今のグラベルバイク設計の方向性を象徴していると言えそうだ。

出典

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みぞお
みぞお
おっさんサイクリスト
関西在住の自転車DIY愛好家。 「自転車組立はプラモデルみたいで面白そう」という直感をきっかけに、ロードバイクの世界へ。 現在は、自転車の組立(バラ完)・メンテナンス情報のほか、10年以上続くフェリー輪行旅の記録、さらに家電修理などのライフハックも発信中。 「自分の手で直して楽しむ」をモットーに、初心者でも真似できる等身大のDIY記録を綴っています。
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