[簿記]ロードバイク購入後の財務諸表を作成する(2回目)
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簿記でおこずかい財政を見る
前回、ロードバイクを購入(自転車社を設立した)を決算し、財務諸表を作成しました(旅行の話は含まない)
ボーナス50万円支給され、憧れだったBianchiのロードバイク(30万円)を購入しました
![[簿記]ロードバイク購入についてPL、BSを考えてみる](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2025/02/zakki_B78-320x180.jpg)
財務諸表
自転車社の1年後のお金の成績表
PL(貸借対照表)
売上高 | 売上 | 500,000 | 変動費 | 0 | |
固定費 | 減価償却費 | 60,000 | |||
納税額 | 0 | ||||
当期純利益 | 440,000 | ||||
合計 | 500,000 | 合計 | 500,000 |
BS(損益計算書)
資産 | 現金及び預金 | 200,000 | 負債 | 0 | |
車両運搬具 | 300,000 | 純資産 | 資本金 | 0 | |
減価償却費累計額 | △60,000 | 利益余剰金 | 440,000 | ||
合計 | 440,000 | 合計 | 440,000 |
他にもお金を使っているはず
ロードバイクを購入したら、必要なものや欲しくなって買ってしまうものがあるので、その項目を足していこうと思います
これはシミュレーション
以下の仕分け項目は、分かりやすくするために経費にならないものも計上しています(自転車社はサイクリングが仕事と仮定しています)
自転車関連グッズ購入
必要だから・欲しいから買っていくと思われるものを仕分けしていきます
ヘルメット購入
ロードバイク購入時に店員に勧められて購入
安全確保のために、1万円のヘルメットを購入しました
自転車に乗るために身に着けるものだから、「消耗品費」に仕分けます
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
消耗品費 | 10,000 | 現金 | 10,000 |
ライトなどの安全装備
ヘルメット同様、安全装備類(ライト・鍵など)を購入
安全確保のために、1万円の安全装備類を購入しました
自転車に乗るための道具なので、「消耗品費」に仕分けます
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
消耗品費 | 10,000 | 現金 | 10,000 |
メンテナンス用品類
空気入れなどのメンテナンス用品も店員のすすめるまま購入しました
メンテナンス用品を1万円分購入しました
「消耗品費」に仕分けします
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
消耗品費 | 10,000 | 現金 | 10,000 |
おこづかい
ロードバイク趣味を続けるため、毎月のおこづかいから捻出した1万円を使うことにします
毎月1万円をおこづかいから自転車資金にする(12か月分)
毎月締めをしていないので、12か月分を「売上」で仕分けします
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
現金 | 120,000 | 売上 | 120,000 |
サイクリングは毎週
サイクリングに出かけた時にかかる費用を計算します
自転車を始めて知り合った友人たちと月2回サイクリングにでかけるので、食事代などに2千円使います
それ以外の週末は1人でサイクリングに出かけて500円かかっています
※1ヵ月4週間で考えます
個人の飲食代は経費にはできないのですが、自転車社はサイクリングが仕事だとします
仕分け先は交際費にします(個人でなければ福利厚生費かな?)
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
接待交際費 | 60,000 | 現金 | 60,000 |
大きな買い物
自転車で知り合った友人たちとサイクリングを楽しんでいると、必ず話題に上がり欲しくなってくるものがあります
それを買っていった場合の財務の影響を考えます
サイクルコンピュータ購入
走行中の記録を残せて、他にも色々楽しいことができる「Garmin Edge」シリーズを仲間が持っているのを羨ましく思い購入しますよね?
自転車を始めて3か月後、Garmin Edge xxx(仮)を、5万円で購入
PCのようなものですが、10万円以下なので、「消耗品費」に仕分けします
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
消耗品費 | 50,000 | 現金 | 50,000 |
ホイール購入
友人とサイクリングをしていると、自分だけ遅れているのは機材が悪いと思い、おこづかいの範囲で買いやすいホイールを買いますよね?
自転車を始めて6か月後、カンパニョーロのホイールを、15万円で購入
資産計上できるので、「車両運搬具」で仕分けします
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
車両運搬具 | 150,000 | 現金 | 150,000 |
減価償却費を計算する
決算時に仕分けする項目なのですが、ここで計算しておきます
15万円のホイールを5年で償却します
購入が期中(6か月)なので、月割りで減価償却費を計算します
150,000円 ÷ 5年 = 30,000円(資産を5年で償却する)
30,000円 × 6か月 ÷ 12ヶ月 = 15,000円(6か月分の減価償却費)
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
減価償却費 | 15,000 | 車両運搬具 | 15,000 |
減価償却費累計額も仕分けしておきます
借方項目 | 借方金額 | 貸方項目 | 貸方金額 |
減価償却費累計額 | 15,000 | 減価償却費 | 15,000 |
財務諸表(決算)を作成する
自転車趣味を始めて、必要・欲しいものを買い続けた場合の財務諸表を作成していきます
PLを作成する
売上・消耗品費などが発生しているので、反映していきます
売上高 | 売上 | 620,000 | 変動費 | 消耗品費 | 80,000 |
接待交際費 | 60,000 | ||||
固定費 | 減価償却費 | 75,000 | |||
納税額 | 0 | ||||
当期純利益 | 405,000 | ||||
合計 | 620,000 | 合計 | 620,000 |
BSを作成する
車両運搬具が増えているので、反映していきます
資産 | 現金及び預金 | 30,000 | 負債 | 0 | |
車両運搬具 | 450,000 | 純資産 | 資本金 | 0 | |
減価償却費累計額 | △75,000 | 利益余剰金 | 405,000 | ||
合計 | 405,000 | 合計 | 405,000 |
財務諸表を見て
会社とすれば「当期純利益」「利益余剰金」が大きいので、優良な成績(税金払ってませんからね)に見えますが、個人で考えると、自由に使えるお金(現金)が大幅に減っているので先行きが不安です
まとめ
簿記3級程度の知識があれば、自分のおこづかい状況を可視化することが出来るので、今後の見通しなどが見られるようになります
収入・支出の可視化
おこづかい帖をつけるのも面倒なのに、と思う人は、支払いを出来るだけキャッシュレスにして、マネーフォワードなどのアプリと連動すると、ほぼ自動的にお金の流れを反映してくれて、可視化できます
大きな差になる
自転車は趣味だから、赤字にならなければ大丈夫だとか甘く考えてしまいがちですが、お金を雑に計算していると、毎月・毎年知らないうちに無駄な支出をし続けてしまいます
それを少しでも減らせば、より欲しいものが買えますし、無駄な買い物もしなくなります