[BROMPTONの歴史]モデル変遷を調べてまとめてみた
BROMPTON
折り畳みが出来るミニベロで一番知名度・人気が高いと言ってしまっても過言ではないイギリス製バイク(一部、台湾製が混ざるややこしいものでもある)
Mk3購入がきっかけ
古いものを直しながら乗りたい(レストア)と思っていたら、フリマサイトで故障個所あり2002年イギリス製のブロンプトンを購入しました
あまりよく知らない
歴史のあるバイクだと思っていますが、
- 何年前から販売されているもので、日本に入ったのはいつ?
- 2002年はイギリス製なのか?(台湾製が混ざってないか?)
- 現行品と何が違うのか?
など知らないことが多いので、歴史変遷をまとめることにしました
興味のあることから
現行品との違い(互換品が使えるのか?)と、台湾製との見分け方を調べていきたいと思います
情報募集
調べられる範囲でまとめていきますが、間違っている・写真がなくて分かりにくい個所があると思いますので、情報提供してもらえると助かります
ブロンプトンとは?
事の始まりは、1人の設計者が考案したもの(自転車の世界ではよく聞く話)
- 1975年 アンドリュー・リッチ氏が考案した
- 愛好家の日本人が一緒撮った写真をSNSにアップしていた(2024年)
- 1981年 最初の市販モデルを発表
以下は、世代ごとにまとめていきます
有名メーカーは1人(複数)の天才から
現在、名の通った自転車メーカーは、創始者1代で築いた会社が多い
- 自分用のバイクにファミリーネームを付けている
- 日本の本田技研工業(バイクですが・・・)
- 他社にはない革新的なバイクを作った
Mk1(第1世代)
製造時期
1979年~1982年頃
概要
最初の試作・初期量産モデル。
- 特徴:
- 創業者アンドリュー・リッチが考案した設計を元に製造。
- 16インチホイールを採用(コンパクト性重視)。
- 折りたたみ機構は現在の形状に近いが、精度は未成熟。
- 課題:
- フレーム剛性が不足しており、剛性のバランスが課題。
- 小規模な手作業生産のため品質にばらつきがあった。
- 日本を含めて現存しているものが少ない
- 2020年にネットオークションで100万円で落札されたらしい
- 製造番号がロット番号になるので、年式を調べやすい
情報が少なすぎて、よくわからないけど、超高値で売買されるコレクション
Mkはマークで、世代を表しています
Mk2(第2世代)
製造時期
1983年~1988年頃
概要
生産設備の向上により改良されたモデル
- 特徴:
- フレーム剛性の改善
- 折りたたみのしやすさが向上
- ブレーキの性能が向上(初期はキャリパーブレーキ)
- 課題:
- 大量生産の基盤がまだ整っておらず、流通が限定的
Mk3(第3世代)
製造時期
1989年~1998年頃
概要
商業的な成功のきっかけとなった世代
- 特徴:
- 製造プロセスの効率化に成功
- 折りたたみ機構のスムーズさが向上
- コンポーネントの信頼性向上
- より多くの市場で展開され、ブランド認知が拡大
- 課題:
- 重量が若干重く、軽量化の余地があった
- Mk1から大幅なモデルチェンジ
- 基本構造は現在もほとんど変わらず引き継がれている
- 日本への正規輸入開始
1991年
- 日本への正規輸入開始(NAIM)
- NAIM BROMPTONと呼ばれる(ごく初期モデルのみ)
Mk4(第4世代)
製造時期
1999年~2003年頃
概要
現代のブロンプトンの基盤を築いたモデル
- 特徴:
- フレーム設計が刷新され、剛性と軽量化を両立
- 折りたたみ機構の耐久性が向上
- カスタムオプションの充実(ハンドル形状やギア比の選択肢が増加)
- 生産品質が安定し、大量生産が可能に
- 課題:
- 軽量化における素材選定の改良が必要
- パーツなどの生産体制が変更された時期
- BROMPTONのロゴ入りパーツ導入
- スターメー・アーチャー社倒産(サンレース社に買収)
- QUEEN’S AWARD FOR EXPORTステッカー導入(正規輸入の証)
2000年
- スターメー・アーチャー社がサンレース社に買収され、一部モデルが販売中止
2001年
- 変速機がSachs(SRAM)社に変更され、変速3段になる
- 後のモデルから、スターメー・アーチャーが復活する
2002年
- 6速モデル発表(内装3段・外装2段の組み合わせ)
2003年
- QUEEN’S AWARD FOR EXPORTステッカー廃止
- 個人輸入を除けば、Mk3かはステッカーの有無で判断できそうです
- ミズタニ自転車株式会社が総代理店になる(輸入代理店は以前から行っていた)
ポストMk4(第4世代※)
製造時期
2004年~2010年頃
概要
拡張性とカスタマイズ性が大幅に向上した世代
- 特徴:
- チタンモデルが追加され、軽量化を実現
- ハンドルタイプ(M、S、P)やギアオプションが豊富化
- ライティングシステムやキャリアなど、アクセサリーの充実
- サスペンションブロックの改良で快適性向上
- 課題:
- チタンモデルの高価格がネックに
- 2004年以降、フレーム設計に大きな変更なし
- メインフレーム長が、2cm長くなった
- S・Pモデル、チタンモデル導入
2004年
- ホイールベース2㎝延長
2005年
- ハンドルタイプ:S・Pタイプ導入(ブレーキレバーも導入)
- チタンモデル追加
- 変速機をスターメー・アーチャー社に変更(3速)
2009年
- 6速モデルの変速機をスターメー・アーチャー社に変更
2010年
- イラスト入りロゴに変更
- Rモデル廃止
- S・M・Pモデルのブレーキレバー統一
現行モデル
製造時期
2011年~現在
概要
近代的なデザインと高性能を両立したモデル
- 特徴
- カスタムオプションがさらに増加(カラー、パーツ仕様など)
- 電動アシストモデル(Brompton Electric)の登場
- 内装ギアハブ(Sturmey Archer)の改良
- フラットマウントブレーキ対応(ディスクブレーキの選択肢拡大)
- サスペンションブロックがさらに進化し、快適性を強化
- より精密な溶接技術を採用
- 環境に配慮した製造プロセスの導入
- 課題:
- 高価格帯のモデルが増加し、手頃な価格帯の選択肢が限られている
2012年
- 3速モデルのチェーン変更(1/8→3/8に変更)
- 3速モデルのリアスプロケット形状変更(チェーンに合わせる)
2014年
- Rモデル復活
- クランク変更(チェーンリングが一体型から分割型に変更)
2016年
- 金属製ナンバープレート導入
- フレームロゴステッカー変更(小型化)
2017年
- Mタイプのハンドル回り変更(ポスト3㎝延長・ハンドルバー3cm縮小)
- ブレーキ・シフターが一体型に変更
2018年
- ブレーキ変更
- 取付穴も変更(φ6mm→φ8mm)
- 純正タイヤ廃止
2020年
- Pモデル廃止
2022年
- BROMPTON JAPAN設立(ミズタニ自転車株式会社との契約終了)
- モデル名変更
- 従来の(ハンドル形状)+(変速数)+(オプション)からC・Pラインに変更
特別モデル・限定版一覧
ブロンプトンは特別モデルや限定版を多数リリースしており、これらはブランドの歴史やデザインの幅広さを示しています。
CHPT3 Edition
- 概要:プロサイクリストのデヴィッド・ミラーが設立した「CHPT3」とのコラボモデル
- 特徴:
- ミニマルで洗練されたデザイン(黒と赤のカラースキーム)
- チタン製フレームパーツを採用し軽量化
- サスペンションブロックやグリップなど、パフォーマンス重視の仕様
- リリース年:2018年(第1弾)、2020年(第2弾)
Brompton x Barbour
- 概要:イギリスの老舗アウトドアブランド「Barbour」とのコラボレーション
- 特徴:
- 深緑色を基調としたフレームデザイン
- 特製のワックスドコットンバッグが付属
- カジュアルでアウトドア志向の高い仕様
- リリース年:2022年
Brompton Black Edition
- 概要:ブロンプトンのパーツをブラックで統一した限定モデル
- 特徴:
- ブラックアウトされたフレーム、リム、ハンドルバー
- マット仕上げやグロス仕上げのカラーバリエーション
- 他モデルと差別化されたシックなデザイン
- リリース年:定期的にリニューアル(初回は2015年)
Brompton Superlight
- 概要:軽量化を追求したモデル
- 特徴:
- チタン製フロントフォークとリアフレーム
- 軽量ホイールやパーツを採用
- 通常モデルよりも1~2kg軽量化
- リリース年:2005年(現在も継続してリリース)
Brompton Explore Edition
- 概要:アドベンチャーやツーリング向けの特別仕様
- 特徴:
- カモフラージュを意識したカラーリング
- 防水仕様のバッグセットが付属
- 6速ギア仕様でツーリングに最適化
- リリース年:2019年
Brompton NYC Edition
- 概要:ニューヨークをテーマにしたモデル
- 特徴:
- フレームにニューヨークのシンボルカラーであるブラックとライムグリーンを採用
- 専用のNYCロゴがフレームに刻印
- リリース年:2015年
Brompton Jubilee Edition
- 概要:イギリス女王エリザベス2世の即位70周年を記念したモデル
- 特徴:
- ブルーのフレームに赤と白のアクセントカラー
- 英国王室を象徴する「クラウンマーク」がデザインに採用
- リリース年:2022年
Brompton P Line / T Line
- 概要:最新技術を駆使した軽量・高性能モデル
- 特徴:
- P Line:チタンとスチールのハイブリッドフレーム
- Superlightの進化版
- T Line:フルチタンフレームを採用し、ブロンプトン史上最軽量(7.45kg)
- P Line:チタンとスチールのハイブリッドフレーム
- リリース年:P Line(2021年)、T Line(2022年)
Brompton x Pokémon
- 概要:ポケモン25周年を記念した限定コラボモデル
- 特徴:
- ピカチュウをモチーフにした黄色のフレームデザイン
- ポケモンオリジナルバッグがセット
- リリース年:2021年。
Brompton Raw Lacquer Edition
- 概要:フレームの溶接部分を見せる特別仕上げ
- 特徴:
- ラッカー塗装により、スチールフレームの溶接部分が透けて見える
- 独特の工芸的な仕上がり
- 一部の高価格帯モデルで提供
- リリース年:継続的に展開
その他の限定モデル
- Brompton x David Hockney Edition:イギリスの画家デイビッド・ホックニーの作品を基にしたデザイン
- Brompton x Liberty:リバティ・ロンドンの伝統的な花柄を取り入れた特別モデル
- Brompton 40th Anniversary Edition:ブランド創立40周年記念モデル
主なコラボレーション一覧
ブロンプトンは、数々のブランドやアーティストとコラボレーションし、特別モデルをリリースしています。これらのコラボレーションは、ブロンプトンの高いデザイン性とカスタマイズ性を活かし、多様なスタイルや用途に応じた限定モデルを生み出しています
Brompton x Barbour
- コラボ相手:イギリスの老舗アウトドアブランド「Barbour」
- 特徴:
- 深緑色を基調としたクラシックなデザイン
- Barbour製のワックスドコットンバッグが付属(撥水性あり)
- アウトドア志向のユーザーを意識した仕様
- リリース年:2022年
- 注目点:英国の伝統と現代的なアーバンスタイルの融合
Brompton x CHPT3
- コラボ相手:元プロサイクリストのデヴィッド・ミラーが設立した「CHPT3」
- 特徴:
- ミニマリストデザイン(黒と赤を基調)
- チタンフロントフォークとリアフレームを採用し軽量化
- 走行性能を重視したハンドルやサドルのアップグレード
- リリース年:
- 2018年(第1弾)
- 2020年(第2弾)
- 注目点:スポーツ志向のユーザー向けで、高性能かつスタイリッシュ
Brompton x Liberty London
- コラボ相手:イギリスのテキスタイルブランド「Liberty」
- 特徴:
- Libertyの伝統的な花柄をフレームやバッグに採用
- 女性やファッション志向のユーザー向けのデザイン
- リリース年
- 2016年
- 2021年
- 注目点:エレガントで華やかなデザインが特徴
Brompton x Pokémon
- コラボ相手:人気ゲームシリーズ「ポケモン」
- 特徴:
- ピカチュウをモチーフにした黄色のフレームデザイン
- ポケモンデザインのバッグやアクセサリーが付属
- リリース年:2021年
- 注目点:ファミリー層や若い世代に人気
Brompton x David Hockney
- コラボ相手:イギリスの画家「デイビッド・ホックニー」
- 特徴:
- ホックニーのカラフルなアートを反映した特別デザイン
- 限定のプリントバッグが付属
- リリース年:2023年(限定モデル)
- 注目点:アートと日常の融合を楽しむモデル
Brompton x New York City (NYC)
- コラボ相手:ニューヨーク市とのコラボレーション
- 特徴:
- ブラックとライムグリーンの大胆なカラーデザイン
- 専用NYCロゴをフレームに刻印
- リリース年:2015年
- 注目点:都会的で洗練されたデザインが魅力
Brompton x Paul Smith
- コラボ相手:イギリスのファッションデザイナー「Paul Smith」
- 特徴:
- ストライプ模様やカラフルなデザイン
- モダンでユニークな外観
- リリース年:2010年(限定モデル)
- 注目点:ファッション性を追求するユーザーに人気
Brompton x Stella McCartney
- コラボ相手:デザイナー「ステラ・マッカートニー」
- 特徴:
- フレームに華やかなプリントやカラーデザイン
- 動物愛護や環境保護へのメッセージを込めたモデル
- リリース年:限定的なリリース(詳細は不明)
- 注目点:環境意識の高いユーザーにアピール
Brompton x The Royal Mint (Jubilee Edition)
- コラボ相手:イギリスの「ロイヤルミント」
- 特徴:
- エリザベス2世の即位70周年を記念したブルーデザイン
- 英国王室を象徴する紋章が装飾されている
- リリース年:2022年
- 注目点:ブリティッシュヘリテージを強調
Brompton x Explore Edition
- コラボ相手:ブロンプトン内部デザインチームのオリジナル企画
- 特徴:
- カモフラージュ風デザイン
- 防水仕様のバッグセットが付属
- 長距離ツーリング向けに特化した仕様
- リリース年:2019年
- 注目点:冒険心をくすぐるモデル
進化のポイント
- 折りたたみ機構:精度向上と耐久性改善を継続的に実施
- フレーム設計:剛性・軽量化のバランスを最適化
- コンポーネント:サスペンションやギアの信頼性向上
- 製造品質:大量生産技術の導入で品質を安定化
- カスタマイズ性:カラーやパーツオプションが豊富化
- 電動化:電動アシストモデルの追加によりユーザー層を拡大
モデル名について(旧)
ブロンプトンの名称は、見た目で判断できます
名称ルール
効率的な表示ですが、ルールを理解していないと何を表しているのか不明
(ハンドル形状)+(変速数)+(オプション)
例:M6R
- ハンドル形状:M(ライザーバー)
- 変速数:6速(内装3段・外装2段)
- オプション:リアキャリア有
※4文字目が存在している場合あり(X:スーパーライトモデル)
ハンドル形状
ハンドル形状は以下の種類があります
- Mハンドル:ブロンプトンを象徴するハンドル形状(ひの字型)
- ライザーバー
- Sハンドル:スポーティーな走りを求めたハンドル形状
- ストレートバー
- ケーブル取り回しの問題で、フロントバックと干渉する
- Pハンドル:独特のハンドル形状
- 独特過ぎて、他で見たことないが、色々なポジションでハンドルを持てるので、ロングライド向き
- Hハンドル:Mハンドルの高身長向けモデル
- 日本では別オーダーで通常ラインナップには含まれない
変速
変速は、外装2段と内装3段の組み合わせで構成されます
- 2速:外装2段搭載モデル
- 3速:内装3段搭載モデル
- 6速:外装2段+内装3段の組み合わせモデル
オーダー限定で、シングルスピード(1速)も存在する
2000年以前は、5速が存在している
オプション
リアキャリアなどのオプションを選択できる
- Lモデル:泥除け付き
- Rモデル:リアキャリア・泥除け付き
- Eモデル:泥除け・リアキャリアなし
- オーダー・限定モデルのみ仕様
- カスタムする人もいるが、別途パーツが必要
スーパーライトモデル
一部パーツをチタンに変更した軽量化モデル
表記は、モデル名の後ろに「-X」追加
例)M6R-X(Mハンドル・6速・リアキャリア有・軽量モデル)
モデル名について(新)
2022年から変更されたモデル名
名称ルール
大きく2種類区分があり、次いで変速数(数字ではなく名称)・オプションの有無・ハンドル形状を表します
(区分)+(変速)+(オプション)+(ハンドル形状)
例:C Line Explore with Rack Low Handlebar
- 大区分:標準モデル
- 変速:6速(内装3段・外装2段)
- オプション:リアキャリア有
- ハンドル:ストレートバー
モデル区分
標準とハイパフォーマンスモデルの2種類に分かれました
- C Line:標準モデル
- スチール製のスタンダードなモデル(値段が安い方)
- P Line:ハイパフォーマンスモデル
- チタンとスチールのハブリッドモデル(軽いが値段は高い方)
- 旧名称の4文字目のXがあったもの
変速
数字の方が分かりやすかった気もしますが、変速ごとに名称が付きました
- Urban:2速(外装2段)
- Utility:3速(内装3段)
- Explore:6速(外装2段+内装3段)
ハンドル形状
旧名称のPハンドルが廃止され、2種類のみになりました
- Low:ストレートバー(旧Sハンドル)
- Middle:ライザーバー(旧Mハンドル)
オプション
リアキャリアの有無で表記が変わります
- キャリア有:with Rack表記されます
- リアキャリア有・泥除け有
- キャリア無:表記がありません
- リアキャリア無・泥除け無
旧モデルのように、キャリア有無・泥除け有無の選択はなくなりました
互換性ない
C LineとP Lineのリアキャリアは、設計が違うので、互換性はありません
台湾製
Bromptonであって、Bromptonでないと言われる不人気の台湾製についてまとめていきます
台湾生産
ネオバイク社が1992~2004年頃までライセンス生産していた(海賊版などではなくブロンプトンとして生産販売されていました)
日本に多く流通している
地理的な条件・価格がイギリス製の半分程度だった理由から、日本に多く流通していた
部品や構成に違いがある
フレームの設計以外の構成パーツなどが台湾独自なっているので、部品の互換性がないものが多い
また、生産時期(ロット)によって品質の差が大きい(要は雑な作り)
状態の良いものが残っている
イギリス製の半値程度ではあるが、大変高価なものだったので、室内保管など丁寧に扱われた車体が多くネットオークションやフリマサイトなどで、販売されているを見かけます
イギリス製との違い
オリジナルとの見分け方で分かりやすいものを紹介します
イギリス製との違いを理解して、見分けられないカスタムしていたら判別は難しいですが、結構お金がかかる作業なので、確率が低いと判断してオリジナルの状態と想定します
デカールの有無
- メインフレームロゴの「Made in England」表記有無
- 台湾製は生産国を偽れないので、「Patents Worldwide・ENGLAND」と表記してある
- 台湾製はユニオンジャックステッカーが貼ってある
- イギリス製を強調したいのか、メインフレームやトップチューブに貼ってあります
ステッカー(デカール)なので簡単に剥がせて、偽装可能(Amazonなどでイギリス製のステッカー売ってました)
仕様の違い
- 台湾生産の初期モデルには、フロントバックなどを取り付けるフロントキャリアブロックがありません
後期モデルは改善されているので、見分けにくいかも
シートポストクランプ
- シートポストクランプのレバー部に穴が開いている
マッドフラップの有無
- 泥除け先端の黒いゴム状のフラップの有無
- イギリス製:有
- 台湾製:無
ブレーキが効かない
- ブレーキが壊滅的に効かない
- 実際に乗車しないと判断できませんが、台湾製のブレーキは質が悪く止まりません
ネット購入する場合の注意
フリマサイトなどで10万円以下で売られているものは、ほぼ台湾製です(ごく一部事情があって安くしているイギリス製もある)
- 説明などに生産国を明記しているか
- 2004年以前モデルは、台湾製を疑う
- 年式・生産国が分からないと書いているなら、台湾製だと思うべき
製造年の調べ方
ブロンプトンは、車体にフレーム番号とシリアルナンバーが刻印されています
- サドル下のフレームにシールか印字をされています
- 年式により表記場所は異なるが必ずある
イギリス製造で確認できていますが、台湾製造も同じかは未確認
シリアルナンバーの表記ルール
- シリアルナンバーは10桁
- 前4桁で製造年月を表し、後6桁はユニーク番号
表示例
- シリアルナンバー:1903220161
- 2019年3月製造
- シリアルナンバー:1403284144
- 2014年3月製造
情報提供願います
写真がなかったり情報不足な箇所が多々ありますが、BROMPTONについてまとめました
情報提供していただける方がいらっしゃいましたら、コメント欄などに書き込んでいただけると助かります
今後、ブロンプトンユーザーになったことで、分かったことがあれば追記していきます
Mk3 M3R
購入したBROMPTON
年式
シートポスト下に10桁のシリアルナンバーシールが貼られていて、2004年4月製造を確認できました
Mk3
2000年から2004年まで製造された第3世代に貼られていた”QUEEN’S AWARD FOR EXPORTステッカー”を確認できたので、このモデルはMk3です
生産国
デカールの有無・シートクランプのクイックレバー形状・マッドフラップの確認で、イギリス製を確認できました
譲ってくれた前オーナーがミズタニの保証書などを保管されていたので、それでも正規品・イギリス製造を確認できています
BROMPTONレストア
購入したブロンプトンは部品の劣化・故障しているので、少しずつ部品を集め、出来るだけオリジナルを残しながら、修理を行っていきます