【2025年版】ロードバイクを「自分で組む」のは本当に安い?初心者が知っておくべき現実とロードマップ

「安く済ませたいから自作したい」…ちょっと待って!
ロードバイクを自分で組んでみたい。しかも、できるだけ安く――。
そんな願望、わかります。
私自身、中古パーツやもらい物をかき集めて、自力でロードバイクを組み立てました。最初は「完成車を買うよりずっと安く済む」と思っていましたが、結果的には…
完成車とほぼ同額。いや、下手したらそれ以上。
今回は、自転車を自作するという選択肢が本当に“安いのかどうか”を、経験者目線でリアルにお伝えします。
自作ロードバイクが高くつく理由
1. 工具代がバカにならない
自転車専用の工具は意外に高額です。たとえば:
- トルクレンチ:約5,000〜10,000円
- BB工具:約2,000〜4,000円
- ワイヤーカッター:約3,000円
「安く組むため」に始めたはずが、工具だけで1万円を軽く超えることも。
2. 思わぬ“落とし穴パーツ”で出費が増える
中古フレームやパーツは規格がバラバラ。
「このクランク、BBに合わないじゃん…」
「このスプロケット、シフターと互換性がない!」
調べて、買って、合わずにまた買い直す。結局、新品買えばよかったという結果に。
3. 調達や交渉の手間がすごい
ヤフオク、メルカリ、ジモティー…。
部品ひとつ揃えるにも「掘り出し物探し」「価格交渉」「配送トラブル」など、買うだけで疲れることもしばしば。
それでも「自作して良かった」と思える人は?
1. 組み立て自体が「楽しい」と思える人
まるで“走るプラモデル”。複雑なPCを自作するのが好きな人なら、ロードバイクの組立もハマるはず。
失敗も含めて「学び」として楽しめるタイプにはおすすめ。
2. 世界に1台だけの“こだわりバイク”を作りたい人
自作の魅力は、「全パーツを自分で選べる」こと。
カラー、コンポ、タイヤ、ハンドル――すべてを自分の美学で統一できる。
完成車にはない満足感があるのは間違いありません。
自作するなら最低限、これだけは押さえて!
絶対にやっておくべきポイント
項目 | 内容 |
---|---|
規格確認 | 各パーツの互換性を徹底チェック |
工具準備 | 必要な専用工具をリストアップ |
予算管理 | 「想定+1〜2万円」上乗せして考える |
サポート先 | 組立ミスやトラブルの相談先を確保する(ショップや動画など) |
結論:「安く仕上げたい」なら中古完成車が圧倒的にラク
「自分で組めば安上がり」というのは、実は幻想です。
・知識がない
・道具がない
・手間も苦手
そんな状態で始めると、むしろ高くつく+時間を浪費してしまいます。
“組む楽しさ”に価値を感じられるか?
それが、完成車か自作かを選ぶ本当の分かれ道です。
2025年版|初心者がロードバイクを自作(バラ完)するためのロードマップ
「完成車より安い」は本当か?その幻想とリアル
ロードバイクを「バラ完(バラバラのパーツで完成車を組む)」してみたい――。
特に最近はYouTubeやSNSで「自分で組むのが安いし楽しい!」という投稿が増えています。
でも、実際に挑戦した人の多くが口をそろえて言います。
「思ったより全然お金かかった」
「完成車を買った方が安かったかも」
そう、バラ完にはコスト以上に“知識・手間・覚悟”が必要なのです。
1. パーツの手に入れ方
- 中古サイト(メルカリ・ヤフオク・ジモティー
- 安いが、規格や状態を見極める知識が必要。
- 海外通販(AliExpressなど)
- 価格は魅力的。ただし納期が遅く、初期不良対応が困難な場合も。
- ショップのセール品
- 安心感はあるが、価格は割高になりがち。知識が少ない初心者にはおすすめ。
アドバイス:必ず「型番」「互換性」「対応規格」を確認すること。安物買いの銭失いになりがち。
2. 最低限必要な工具(予算目安:1〜2万円)
工具名 | 用途 |
---|---|
トルクレンチ | カーボンパーツの締め付けで必須 |
ワイヤーカッター | ブレーキ&シフトケーブルの加工 |
BB工具 | ボトムブラケットの取り付け/取り外し |
チェーンカッター | チェーンの長さ調整と接続 |
六角レンチセット | ほぼ全パーツの取付に使用 |
グリス・パーツクリーナー | 組立時の潤滑&清掃用 |
最低限なので、車種や年式によって足りないものが発生する場合があります
3. ディスクブレーキ(油圧式)で気をつけたいこと
- エア噛み(エアが入る)=即ブレーキ不良
- エア抜き作業が必要。専用キット(+知識)が必須。
- ブレーキパッド・ローターの“擦り音”
- キャリパーセンター出しがシビア。音鳴り対策が必要。
- オイル漏れや取扱ミス=重大事故の原因
- 作業精度が問われる。慣れないうちはリムブレーキ推奨。
ディスクブレーキの組立は“自己責任度MAX”。安全性に直結するので、動画を見ながら慎重に。
4. 安くパーツを揃えるときの注意点
- 中古はリスク前提で!
- パーツの寿命・破損・改造などの見極めができないと危険。
- 海外通販は関税&返品不可もある
- 「安い=お得」ではなく、「安い=不安定」と考えること。
- サイズ・規格間違いに要注意
- 例)フレームとホイールの規格不一致で“丸ごとやり直し”。
まとめ:「楽しい」は正義。でも“安さ目的”で始めると失敗する
結論から言えば、「自作は安い」ではなく「自作は楽しい」が本質。
- 完成車より安く仕上げるのは、知識と運と交渉力が必要
- 工具代や組立スキルを加味すると、初心者にはハードルが高い
- それでも、“世界に1台だけのバイク”を作る喜びは格別
「組み立てそのものを楽しめるか?」が、自作を成功させる最大のポイントです。
最後に:情熱があるならやってみる価値はある
私の場合、結果的に安くはありませんでした。
それでも、ひとつひとつパーツを選び、悩みながら仕上げたバイクにはかけがえのない価値があります。
安さを求めるなら「完成車」
ロマンを求めるなら「自作」
このシンプルな判断基準をもとに、自分に合った選択をしてみてください。