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“頭が回らない”のはハンガーノックの警告?|自転車乗りが知るべき原因と対策3選

みぞお
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「走っているのに、思考がぼんやりしてくる…」
──それ、ただの疲労ではなく“ハンガーノックの初期症状”かもしれません。

ロードバイクなど長距離ライドでは、身体だけでなく“脳”にもエネルギーが必要。
その補給が切れると、判断力の低下・集中力の欠如といった“思考の停止”が起きることも。

この記事では、筆者の実体験をもとに

  • 頭が働かなくなる仕組み
  • ハンガーノックによる“脳のエネルギー不足”の正体
  • ライド中にできる具体的な回避策

を解説します。

「脚ではなく、頭が止まった」──そんな危険を未然に防ぐための、ロード乗りが知っておきたい重要知識です。

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なんで急に思考が止まる?ハンガーノックの怖さ

ロングライドや登山、長時間の有酸素運動中に
「急に頭がボーッとする」「考える力がなくなる」――
そんな経験はありませんか?

それ、ハンガーノックかもしれません。
「頭が回らない」「判断できない」という症状は、単なる疲労ではなく、体からの危険信号です。

この記事では、ハンガーノックで「頭が回らなくなるのはなぜか?」という疑問に答え、
その原因や正しい対策、回復法までをわかりやすく解説します。

ハンガーノックとは?エネルギー切れの一種

長時間の運動中に、突然「体が動かない」「頭がボーッとする」といった症状に襲われたことはありませんか?それ、もしかすると「ハンガーノック」かもしれません。エネルギーが枯渇した状態で起こるこの現象は、特にサイクリストやランナーにとっては避けて通れないリスク。ここでは、ハンガーノックの基本と、その仕組みについてわかりやすく解説します。

そもそも「ハンガーノック」って何?

ハンガーノックとは、長時間の運動によって体内のエネルギー(主にグリコーゲン)が枯渇した状態のこと。
「低血糖状態」とも言い換えられ、体も脳も動かなくなってしまいます。

特に有酸素運動を2時間以上継続した際に起こりやすく、サイクリング、ランニング、登山などで頻発します。

なぜ「頭が回らない」のか?脳もエネルギー切れを起こすから

脳のエネルギー源はほぼ100%がブドウ糖(グルコース)です。
体は脂肪も燃やせますが、脳はそれができません。

つまり、ハンガーノックで血糖値が下がると、
脳に送るエネルギーがなくなり、判断力や集中力がガクンと低下します。

よくある症状

ハンガーノックが起きると、ただ「疲れた」では済まされない症状が一気に押し寄せます。
身体的なだるさだけでなく、脳の働きにも異変が出るため、注意力や判断力が低下し、事故や遭難につながる危険も。ここでは、ハンガーノックでよく見られる症状を具体的に紹介します。

頭がぼんやりする・思考が止まる

エネルギーが足りなくなると、脳への供給も止まり、思考がフリーズしたようになります。
「何をしているのか分からない」「判断できない」と感じたら要注意です。

視界が揺れる・焦点が合わない

視界がぐらぐらする、遠近感がおかしいといった“視覚の違和感”も、典型的なハンガーノックのサインです。
走行中なら非常に危険な兆候です。

会話の内容が理解できない

相手の話が頭に入ってこない、言葉の意味が分からない…。
これも脳のエネルギー不足による機能低下のひとつです。

強烈な眠気・脱力感

急にまぶたが重くなったり、体に力が入らなくなるのも典型的な症状。
「休憩すれば治る」と放置すると、ますます動けなくなるリスクがあります。

イライラや不安感が急に出る

理性ではコントロールできない感情の乱れが突然起こることも。
「意味もなく焦る」「やたら怒りっぽくなる」といった変化にも注意してください。

※これらは、事故や遭難の引き金にもなり得ます。

対策:頭が回らない前にできる3つの予防策

① 1時間ごとの「糖分補給」がカギ

走行中は水だけでなく、ブドウ糖や炭水化物を定期的に摂取しましょう。
目安は1時間ごとに30〜50gの糖質補給です。

おすすめ:

  • エネルギージェル(例:メダリスト、Mag-onなど)
  • バナナ、ようかん、カステラ
  • スポーツドリンク(糖質入り)

② 食事を抜いて運動しない

空腹のまま走り出すと、早々にエネルギー切れを起こしやすくなります。
運動前には軽く炭水化物(おにぎり、パン、バナナなど)を摂りましょう。

③ 違和感を感じたら、すぐ止まる

「ちょっと頭が回らないな」と感じたら、無理せず休憩+補給を。
そのまま続けると、意識が飛ぶ危険もあります。

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回復方法:すぐに糖を入れて、少し休む

ハンガーノック状態に入ってしまったら、すぐに糖分を摂るのが最優先。
その後、10〜20分安静にすることで徐々に回復します。

おすすめ:

  • ブドウ糖タブレット(薬局で購入可)
  • 甘めのジュース(オレンジ、コーラなど)
  • エネルギージェル

※脂っこいものやたんぱく質は吸収が遅いため、まずは糖質優先です。

ハンガーノックにならない対策

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ハンガーノックは「脳のシャットダウン」!甘く見ないこと

ハンガーノックで「頭が回らない」のは、脳に必要なエネルギーが枯渇しているから
思考力や判断力の低下は事故につながる重大なサインです。

今回のまとめ

長時間の運動中に「頭が回らない」「力が入らない」と感じた経験はありませんか?それは単なる疲労ではなく、体と脳がエネルギー切れを起こしている可能性があります。ここでは、今回のポイントを整理し、再発防止と安全な運動のために知っておきたい対策をまとめました。

ハンガーノック=エネルギー切れ(低血糖)

ハンガーノックとは、体内の糖が極端に不足した状態。いわば「ガス欠」のようなもので、血糖値が急激に下がることで体と脳がうまく働かなくなります。

頭が回らないのは、脳が糖不足で動かなくなるため

「頭がぼーっとする」「判断ができない」といった症状が出るのは、脳が必要なエネルギー(ブドウ糖)を得られていないからです。思考停止のような感覚も、実は低血糖が原因のひとつです。

1時間ごとの糖質補給が最も効果的な予防策

ハンガーノックを防ぐには、定期的な糖質補給が重要です。とくに、1時間おきにバナナやエナジージェルなどの糖分をとることで、血糖値を安定させやすくなります。

異変を感じたら、すぐ補給+休憩を

「あれ、おかしいな」と思ったときは、すでにハンガーノックの入り口です。その場で無理をせず、すぐに糖分を補給して、安全な場所で休憩を取りましょう。

安全に長距離運動を楽しむために、「頭が回らない」は命の危険信号だ

長距離ライドや登山などでは、ハンガーノックが遭難や事故の直接的な原因になることもあります。「頭が回らない」は、体が発する重要なサイン。無視せず、正しい知識と準備で安全に楽しみましょう。

エネルギー切れを起こさない対策

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おっさんサイクリスト
自転車趣味歴だけは長いサイクリスト。レースは観戦するもので、自転車旅を楽しんでいます。西日本を中心に活動しています。
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