自転車の「歩道走行」に青切符！？2026年改正法で変わる罰則と、歩道に潜む重大な事故リスク・鉄則を徹底解説

「車道が怖いから、自転車で歩道を走るのは仕方ない」 そう考えている方は、今すぐ意識を切り替える必要があります。

2026年4月から導入される自転車の「青切符（反則金制度）」により、これまで見逃されがちだった交通違反への取り締まりが劇的に厳格化されます。特に「歩道での徐行違反」や「逆走」は、高額な反則金だけでなく、歩行者を死傷させる数千万円規模の賠償事故の加害者になるリスクと隣り合わせです。

本記事では、自転車利用者が知っておくべき「歩道走行の法的ルール」と、歩道に逃げることで逆に高まる隠れた事故リスクを徹底解説。自分と他人の命、そして財産を守るために、すべての自転車利用者が今すぐ実践すべき「身を守るための鉄則」を提言します。

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注意・警告

「歩道走行」はあくまで例外。あなたの「便利」が凶器になる

自転車は道路交通法上「軽車両」であり、車道走行が原則です。歩道走行が許されるのは、以下の「例外」に限られていることを再認識してください。

• 指定の標識がある場合
• 13歳未満、70歳以上、または身体に障害がある場合
• 車道の状況により、安全確保のためやむを得ない場合

ここで注意すべきは、3つ目の「やむを得ない場合」です。これは決して「車道が走りづらいから常に歩道を通っていい」という意味ではありません。 歩道でスピードを出したり、歩行者の脇をすり抜けたりする行為は、たとえ「やむを得ない場合」であっても明確なルール違反です。

「歩道なら安全」という致命的な誤解

「車道が怖いから歩道へ逃げる」という心理が、逆に自分や他人の命を奪うケースが後を絶ちません。

• 出会い頭事故の急増： ドライバーは「歩道にスピードを出した自転車がいる」ことを想定していません。交差点や路地から出てきた車と衝突する事故は、車道走行時よりも歩道走行時の方がリスクが高いというデータもあります。
• 歩道内での正面衝突： 狭い歩道で自転車同士がすれ違う際、接触して車道側に転倒し、トラック等に轢かれる痛ましい死亡事故が実際に起きています。
• 加害者への転落： 歩行者と接触すれば、自転車側が「加害者」です。数千万円単位の賠償責任を負う事例も珍しくありません。

2026年4月「青切符」導入。取り締まりは激化する

これまで自転車の違反は「指導」で済むことが多かったですが、改正法の施行により、今後は「信号無視」「一時不停止」「逆走（右側通行）」、そして「歩道での徐行違反」などに反則金が課せられるようになります。

特に「歩道での徐行（すぐに止まれる速度）」を無視してスイスイ走っている学生や通勤者は、取り締まりのターゲットとなる可能性が非常に高いです。

私たちが取るべき「正しい身の守り方」

車道がどうしても危険な場所では、以下の「徹底した守り」を徹底してください。

• 歩道では「歩行者」になる： 混雑している、あるいは危険を感じる歩道では、自転車から降りて「押し歩き」をしてください。歩行者として扱うため、法的にも最も安全な手段です。
• 逆走自転車を無視しない： 車道の逆走（右側通行）は絶対禁止です。向かってくる逆走車がいたら、無理に避けようとして車道中央へ膨らまず、左側に停止して相手をやり過ごしてください。
• クラクションに動じない： 正当な走行をしている自転車への威嚇クラクションは自動車側の違反です。煽り運転に屈して急な進路変更をする方が危険です。

自転車の「青切符」対象となる主な違反項目一覧

【重要】制度のポイント

1. 対象年齢: 16歳以上が対象となります（中学生以下は対象外）。
2. 反則金の額: 現時点では5,000円〜12,000円程度になる見込みです（違反内容により変動）。
3. 赤切符との違い: 酒酔い運転やひき逃げなどの「重大で悪質な違反」は、これまで通り赤切符（前科がつく可能性のある刑事罰）の対象となります。
4. 取り締まりの場所: 信号機のある交差点や、歩行者の多い商店街の歩道などが重点的な取り締まり場所になると予想されます。

対策として今できること

• 「左側通行」の徹底: 逆走をしないだけで、取り締まりと事故のリスクは大幅に下がります。
• 歩道では「徐行」または「押し歩き」: 2026年以降、歩道をスイスイ走る行為は「反則金」に直結すると考えておきましょう。
• スマホホルダーの活用も「注視」はNG: 停止中以外の操作や凝視は違反対象となります。

この一覧表を参考に、普段の走行ルートに「一時停止」や「右側通行」をしてしまいそうな場所がないか、今のうちに確認しておくことをおすすめします。

結論

「自転車は交通弱者だから守られて当然」という時代は終わりました。ルールを無視して歩道を暴走し、車道をふらつく自転車は、周囲にとって「動く障害物」であり「凶器」です。

自分の命を守るため、そして誰かの命を奪わないため。今一度、自分の通学・通勤ルートのどこが危険かを確認し、「歩道を通るなら徹底して徐行・一時停止」という鉄則を体に叩き込んでください。

まとめ

「自転車は交通弱者だから守られる」という甘い認識は、もはや通用しません。ルールを逸脱した走行は、自分自身を危険にさらすだけでなく、周囲にとっての「動く凶器」になり得ます。

2026年の法改正に向け、私たちが取るべき正しい行動は以下の通りです。

• 歩道走行は「例外」であることを自覚する: 標識がある場合や安全確保が必要な場合に限られます。その際も「歩行者優先」と「即座に止まれる徐行」が絶対条件です。
• 「押し歩き」を最強の安全策にする: 危険を感じる場所や混雑した歩道では、自転車から降りる。歩行者として扱うことで、法的・物理的なリスクを最小限に抑えられます。
• 逆走・信号無視の撲滅: 「青切符」の導入により、安易な違反が家計を圧迫します。正しい左側通行を徹底し、自動車ドライバーとの予測可能な関係を築きましょう。

「知らなかった」では済まされない時代が到来しています。今一度、ご自身の通勤・通学ルートを見直し、「ルールを守ることでしか自分の身は守れない」という鉄則を日常の習慣にしてください。

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みぞお

おっさんサイクリスト

自転車趣味歴だけは長いサイクリスト。レースは観戦するもので、自転車旅を楽しんでいます。西日本を中心に活動しています。