トラブル対処法
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なぜロードバイクは車道を「斜め横断」するのか?ドライバーが震える危険挙動の正体と、絶対に守るべき「二段階右折」のルール

みぞお
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「前を走るロードバイクが、ノーサインで突然右に寄ってきた!」 「サイクリングウェアで決めているのに、なぜあんなに無謀な走り方をするの?」

車を運転中、全身タイツのような本格的な装備をした自転車の「急な斜め横断」に肝を冷やした経験があるドライバーは少なくありません。実は、この危険な挙動の背景には、自転車側の「二段階右折」の無視や、スピードへの過信といった身勝手な理由が潜んでいます。

本記事では、ドライバー側が抱く「なぜ?」という疑問を深掘りし、道路交通法に定められた自転車の正しい右折方法や、事故を未然に防ぐための「かもしれない運転」のポイントを解説します。お互いの視点を知ることで、車道に潜む「予期せぬ恐怖」を解消しましょう。

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「斜め横断」に見える動きの正体

ドライバーから見ると「自殺行為」のように見える斜め横断ですが、自転車側にはいくつかの事情や誤った認識があるケースが考えられます。

  • 右折時の「二段階右折」を無視している(法令違反)
    • 本来、自転車を含む軽車両は、交差点を右折する際に一度直進し、向きを変えてから再度直進する「二段階右折」が義務付けられています(道路交通法第34条第3項)。しかし、これを守らず、車やバイクと同じ感覚で右折レーンに入り込み、交差点の手前から「小回り右折(斜め横断)」をしてしまうケースがあります。これは明確な違反行為です。
  • 障害物の回避行動
    • 路肩に駐車車両や落下物がある場合、自転車はそれを避けるために車道の中央寄りへ膨らむ必要があります。この動きが、後方の車からは「急な斜め移動」に見えることがあります。ただし、この場合も本来は後方確認と手信号(合図)が必須です。
  • 「速いから大丈夫」という過信
    • ロードバイクは時速30km以上出ることもあり、乗り手が「自分は車と同じくらいの速度で走れている」と錯覚してしまうことがあります。「後ろの車より先に曲がれるだろう」という甘い判断が、危険な割り込みや横断に繋がっています。

「本格的な装備=マナーが良い」とは限らない?

車の運転者は「全身スーツで本格的な装備の人ほど危険な動きをする」と感じていますが、自転車乗りからは「ちゃんとした人はルールを守る。それは一部の『なりきり』やマナー違反者だ」という反論もありました。

  • ドライバー側の視点
    • 派手なウェアやヘルメットをしている時点で「ロードバイク乗り」として一括りに見えるため、一部の危険な運転が全体のイメージを悪くしている。
  • 自転車側の視点
    • 真の愛好家は、事故を起こせば自分が大怪我をすることを知っているため、後方確認用ミラーやレーダーを装備し、法令遵守を徹底している人が多い。

「道具(自転車)が良いからといって、乗り手のマナーが良いとは限らない」というのは、高級車のドライバーにもマナーが悪い人がいるのと同じ構図かもしれません。

お互いの「常識」がズレている可能性

ドライバーが「斜め横断」と呼ぶ動きが、実は自転車にとっては「進路変更」のつもりであることもあります。しかし、自転車にはウィンカーがないため、手信号(ハンドサイン)を出さない限り、ドライバーにはその意図が伝わりません。

「後方確認もせず」に見える場合でも、自転車側は音やチラ見で確認したつもりになっている可能性がありますが、車のドライバーからすれば「ノーサインで急に動かれた」という恐怖しか残りません。

自分の身を守るためにできること

ロードバイク人口が増える中、残念ながら交通ルールを正しく理解していない乗り手がいることは事実です。ドライバーとしては、「自転車は急に動くかもしれない」という「かもしれない運転」を徹底するしかありません。

一方、自転車に乗る方は、自分の命を守るためにも以下のことを再確認しましょう。

  • 右折は必ず「二段階右折」で行う。
  • 進路変更時は、必ず後方を目視確認し、手信号などで合図を出す。
  • 「車からは自分の動きが予測できていない」という前提で走る。

道路はみんなで共有する場所。お互いの「なぜ?」を知ることで、少しでも悲惨な事故が減ることを願います。

まとめ

本格的な装備をしたロードバイクが車道を斜めに横切る動きは、ドライバーにとっては恐怖でしかありませんが、その多くは「自転車側のルール誤認」や「手信号の欠如」によるものです。

安全な共存のために、以下のポイントを再確認しましょう。

  • 自転車の右折は「二段階右折」が絶対:
    • 車と同じ感覚で右折レーンに進入し、斜めに横断するのは明確な道路交通法違反です。
  • 「本格装備=マナー良」ではない
    • ウェアを着ていてもルールを知らない初心者は存在します。ドライバーは「自転車は急に動くかもしれない」という前提での距離確保が不可欠です。
  • 意思表示の徹底
    • 自転車側は、進路変更の際には必ず目視での後方確認手信号を行い、自分の意図をドライバーに伝える義務があります。

道路は、速度差も防御力も異なる乗り物が共有する場所です。ロードバイク乗りは「自分の命は自分で守る」という謙虚な姿勢を、ドライバーは「自転車の予測不能な動き」への警戒を。お互いがルールと想像力を働かせることが、悲劇的な事故を防ぐ唯一の道です。

根拠・参考情報

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おっさんサイクリスト
自転車趣味歴だけは長いサイクリスト。レースは観戦するもので、自転車旅を楽しんでいます。西日本を中心に活動しています。
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