【自転車業界の激震】Trek(トレック)が直面する経営危機:レイオフ、過剰在庫、そして借金の山

みぞお
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自転車業界の最大手の一つであるTrek(トレック)が、創業50周年を迎えようとする中で、かつてないほどの苦境に立たされています。Escape Collectiveが報じた記事によると、同社は「レイオフ(一時解雇)、過剰在庫、小売の衰退、そして負債」という四重苦にあえいでいるようです。

Layoffs, overstock, retail decline, and debt: Trek is in trouble

記事の要点を、実際の英語の原文と合わせて紹介します。

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1年半にわたる売上の低迷と「ぬか喜び」

Trekの社内では、過去1年半もの間、売上データが前年比割れを示す「赤」の状態が続いていました。2026年1月に入り一瞬だけ回復の兆しが見えましたが、それは残酷なリストラの前触れに過ぎなかったようです。

原文: “For a year and a half, Trek’s internal daily sales performance dashboards have been “all red” – down year on year every day… Then, on Monday, January 12th, those dashboards turned green; but any celebration… was put on hold. Staff had already been asked to work from home… with a significant round of layoffs on the way.”

要約: 1年半もの間、Trekの日次売上ダッシュボードは来る日も来る日も前年割れを示す「真っ赤」な状態でした。1月12日にようやく「緑(プラス)」に転じましたが、祝う余裕はありませんでした。スタッフはすでに在宅勤務を命じられており、大規模なレイオフが進行中だったのです。

パンデミックの遺産:過剰在庫と借金

コロナ禍のバイクブーム時、Trekは「需要は尽きない」と判断し、在庫を大量に抱え込みました。現在、その在庫を保管するためのコストと、そのための借金が経営を圧迫しています。

原文: “It’s no secret within the industry that Trek is crippled by enormous overstock and debt servicing costs on that inventory.”

要約: Trekが膨大な過剰在庫と、その在庫にかかる負債の返済コストによって機能不全(crippled)に陥っていることは、業界内では公然の秘密となっています。

原文: “Trek had to expand warehousing capacity to hold this additional stock and borrowed to finance leases on those spaces. That is not unique, but it becomes especially punishing when coupled with a downturn.”

要約: Trekは追加在庫を保管するために倉庫を拡張し、そのスペースのリース料を賄うために借金をしました。これは珍しいことではありませんが、不況と重なることで致命的なダメージとなっています。

直営店戦略の裏目

ブームの最中、Trekは「自社の運命をコントロールする」ために、各地の自転車ショップチェーンを次々と買収し、直営店化を進めました。しかし、ブームが去った今、客足の途絶えた店舗を多数抱えることが大きな重荷になっています。

原文: “…in 2020-2021 it accelerated its acquisitions, buying up chains of a dozen or two dozen shops at a clip. It was a move that seemed smart at the time… but one that is now proving a significant burden as customer footfall drops…”

要約: 2020年から2021年にかけて、Trekは12店舗や24店舗といった単位でチェーン店を次々と買収しました。当時は賢明な動きに見えましたが、客足が落ちた現在では、それが大きな負担となっています。

衝撃的なのは、買収された店舗の売上激減ぶりです。

原文: “One former shop employee told Escape Collective that their former store… is now doing 20% of its pre-acquisition turnover.”

要約: ある元店舗従業員によると、彼らが働いていた店舗(オセアニア地域)の現在の売上は、買収前のわずか20%にまで落ち込んでいるとのことです。

止まらない人員削減

この状況に対応するため、Trekは断続的に大規模なリストラを行っています。

原文: “Thus, after major layoffs in Q3 2024 and more in September 2025 – which at the time were framed as a “significant transformation” that saw some 15% of its workforce let go – Trek faced the inevitability of more cuts in January.”

要約: 2024年第3四半期、そして全従業員の約15%を削減し「重要な変革」と称した2025年9月の大規模レイオフに続き、Trekは2026年1月にもさらなる人員削減を行わざるを得ない状況に直面しました。

まとめ

この記事は2026年の視点で書かれており、Trekがパンデミック特需の反動と、それに伴う過度な拡大戦略(在庫・倉庫・店舗買収)のツケを払わされている状況を生々しく伝えています。「存在しなくなった市場」に合わせて作られたビジネスモデルからの脱却に、業界の巨人が苦しんでいる姿が浮き彫りになっています。

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ABOUT ME
みぞお
みぞお
おっさんサイクリスト
関西在住の自転車DIY愛好家。 「自転車組立はプラモデルみたいで面白そう」という直感をきっかけに、ロードバイクの世界へ。 現在は、自転車の組立(バラ完)・メンテナンス情報のほか、10年以上続くフェリー輪行旅の記録、さらに家電修理などのライフハックも発信中。 「自分の手で直して楽しむ」をモットーに、初心者でも真似できる等身大のDIY記録を綴っています。
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