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【2026年機材】SRAM躍進でシェア均衡へ。ビアンキ復活などワールドツアー全チームのバイク機材まとめ

みぞお
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2026年のロードレースシーズンが始まりました。今年の機材トレンドにおける最大のニュースは、コンポーネント(変速機・ブレーキ)の勢力図が劇的に変化したことです。

本記事では『Escape Collective』の特集記事をもとに、プロトン(集団)に起きている機材革命について、英語の原文を交えながら解説します。

元記事はこちら: Bikes of the 2026 men’s WorldTour – Escape Collective

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SRAM vs シマノが50:50に。カンパは消滅

かつては「シマノ一強」や「3大メーカー」と言われていましたが、2026年の勢力図は完全に二分されました。アメリカのSRAMがシェアを急拡大しています。

原文: “Certainly, the biggest race tech story of the year is SRAM’s expansion. As previously reported, the American component company is now on half the bikes in the peloton, the other half being Shimano. Poor Campagnolo, it’s back out of the WorldTour.”

解説: 今年の最大のテックニュースはSRAMの拡大です。ペロトンの半数がSRAMを採用し、残り半分がシマノとなりました。一方で、イタリアの老舗Campagnolo(カンパニョーロ)は、残念ながらワールドツアーから姿を消してしまいました。

チーム別・注目の機材変更点

ここからは、特に大きな変更があったチームをピックアップして紹介します。

Bahrain Victorious(バーレーン・ヴィクトリアス)

変更点:メリダからビアンキへ、中華パーツの採用

今年最も大きな変更があったのがバーレーンです。長年のパートナーだったメリダを離れ、ビアンキに変更となりました。さらに驚きなのがクランクセットです。

原文: “The biggest bike shake-up in the WorldTour is that of Bahrain Victorious. … the Taiwanese manufacturer was replaced by the historic Italian bicycle company, Bianchi.” “These team bikes feature a build kit similar to what we’ve seen in recent years, with the obvious exception of the Chinese Elilee carbon crankset where FSA previously featured.”

解説: 台湾のメリダから、歴史あるイタリアのBianchi(モデルはOltre RC)へスイッチしました。また、これまでのFSAに代わり、中国の「Elilee」製カーボンクランクセットが採用されています。中華系パーツがワールドツアーの最前線で採用される象徴的な事例です。

Ineos Grenadiers(イネオス・グレナディアーズ)

変更点:ホイールをShimanoからScopeへ

フレームはピナレロ、コンポはシマノを継続ですが、ホイールに大きな変更がありました。

原文: “While the team has flirted with other wheel brands over the years (such as Princeton CarbonWorks), they’ve signed with the Dutch wheel brand Scope for 2026. The Artech range from Scope tends to be very light, featuring textured rims and hub shells 3D-printed with a scandium-aluminum-magnesium alloy.”

解説: これまでPrinceton CarbonWorksなどをテストしてきましたが、2026年はオランダのホイールブランド「Scope(スコープ)」と契約しました。同社のArtechシリーズは非常に軽量で、スカンジウム・アルミニウム・マグネシウム合金で3Dプリントされたハブシェルが特徴です。

Decathlon-CMA CGM(デカトロン)& EF Education-EasyPost

変更点:シマノからSRAMへの乗り換え

この2チームの移行が、SRAMシェア拡大の大きな要因です。

原文: “Decathlon-CMA CGM is one of the teams to switch from Shimano to SRAM for the new year.” “Similarly new is EF’s move to SRAM for 2026, replacing the team’s long-running mixed Shimano and FSA drivetrain.”

解説: デカトロンとEFエデュケーションがSRAMに完全移行しました。 特にEFは、未発表の新型「Cannondale SuperSix Evo」を使用しており、UDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)対応のフレームになっているようです。

Lidl-Trek(リドル・トレック)

変更点:ペダルをシマノに戻す

細かいですが、選手の好みが透けて見える興味深い変更です。

原文: “Beyond the paint, the other notable change for 2026 is a move back to Shimano Dura-Ace pedals after being on Time pedals since 2023. The team would likely have to buy those pedals, so it’s quite telling to which they prefer.”

解説: 2023年からSRAM傘下のTimeペダルを使用してきましたが、2026年はシマノのDura-Aceペダルに戻しました。通常、SRAMスポンサーのチームがシマノペダルを使う場合は自費購入となるため、チームや選手がTimeよりシマノを好んだということが分かります。

Lotto-Intermarché(ロット・アンテルマルシェ)

変更点:合併によりOrbeaが復帰

原文: “A merger of two teams into one, the new Lotto-Intermarché outfit brings Orbea back into the men’s WorldTour. … The bike rolls on Oquo wheels, a sibling brand of Orbea…”

解説: チーム合併により、オルベアがワールドツアーに復帰しました。ホイールにはオルベアの兄弟ブランドである「Oquo」が採用されています。

Alpecin-Premier Tech(アルペシン・プレミアテック)

変更点:唯一のシマノホイール使用チームへ

原文: “Fully sponsored by Shimano, the team is the only men’s WorldTour team on the company’s wheels for 2026, a huge shift from years past.”

解説: 数年前までは多くのチームがシマノホイールを使用していましたが、2026年シーズンにおいて、シマノホイールをスポンサーとして使用するのはアルペシンだけになってしまいました。

2026年 ワールドツアーチーム機材一覧

参照記事は9チーム(Alpecin〜Movistar)で終わっていましたが、外部情報を補完して2026年ワールドツアー全18チームの機材一覧を作成しました。

チーム名バイク (フレーム)コンポホイール2025年からの主な変更点・備考
Alpecin-Premier Tech
(アルペシン)
Canyon
Aeroad
ShimanoShimano・WTで唯一のシマノホイール使用チームに
・機材構成は継続
Bahrain Victorious
(バーレーン)
Bianchi
Oltre RC
ShimanoVision【大変更】MeridaからBianchiへ
・クランクに中国ブランド「Elilee」を採用
Decathlon-CMA CGM
(デカトロン)
Van Rysel
RCR-F
SRAMSwiss Side【大変更】シマノからSRAMへ
・タイヤはContinental Aero 111
EF Education-EasyPost
(EFエデュケーション)
Cannondale
SuperSix Evo(新)
SRAMVision【大変更】シマノ/FSAからSRAMへ
・未発表の新型SuperSix Evoを使用
Groupama-FDJ United
(グルパマFDJ)
Wilier
Filante SLR ID2
ShimanoMiche・新型バイク「Filante SLR ID2」を投入
・ホイールはWilier傘下のMiche
Ineos Grenadiers
(イネオス)
Pinarello
Dogma F
ShimanoScope【変更】ホイールをシマノからScopeへ
・3DプリントハブのArtechシリーズを使用
Lidl-Trek
(リドル・トレック)
Trek
Madone SLR Gen 8
SRAMBontrager【小変更】ペダルをTimeからシマノへ戻す
・選手がシマノペダルを好んで選択
Lotto-Intermarché
(ロット・アンテルマルシェ)
Orbea
Orca Aero
ShimanoOquo【合併・復帰】LottoとIntermarchéが合併
OrbeaがWT復帰、ホイールはOquo
Movistar Team
(モビスター)
Canyon
Aeroad
SRAMZipp・大きな変更なし(塗装のみリフレッシュ)
NSN Cycling Team
(旧イスラエル・プレミアテック)
Scott
Foil RC
SRAMZipp【昇格・大変更】チーム名変更しWT昇格
Factor/シマノからScott/SRAMへ完全移行
Red Bull-Bora-Hansgrohe
(レッドブル・ボーラ)
Specialized
Tarmac SL8
SRAMRoval【大変更】シマノからSRAM
・Specializedバイクは継続だがコンポを変更
Soudal Quick-Step
(スーダル・クイックステップ)
Specialized
Tarmac SL8
ShimanoRoval・機材構成は継続(Red Bullとは異なりシマノ維持)
Team dsm-firmenich PostNL
(DSMフィルメニッヒ)
Lapierre
Xelius DRS
ShimanoShimano【変更】ScottからLapierre
・NSNへのScott供給に伴いバイク変更
Team Jayco AlUla
(ジェイコ・アルウラー)
Giant
Propel / TCR
ShimanoCadex・機材構成は継続
・アイウェアもGiantを使用開始
Team Visma Lease a Bike
(ヴィズマ)
Cervélo
S5 / R5
SRAMVision変更なし
UAE Team Emirates XRG
(UAEチームエミレーツ)
Colnago
V4Rs
ShimanoENVE・機材構成は継続
Uno-X Mobility
(ウノエックス)
Ridley
Noah Fast
SRAMDT Swiss【昇格・大変更】DareからRidleyへ
・コンポもシマノからSRAMへ変更
XDS Astana Team
(XDSアスタナ)
XDS
X-Lab AD9
ShimanoVision【変更】WilierからXDSへ
・中国カーボンメーカーXDSの自社ブランドバイク

まとめ

2026年のワールドツアー機材は、以下のような特徴があります。

  1. SRAMとシマノのシェアが拮抗(カンパニョーロ不在)
  2. 新興・異種ブランドの台頭(ホイールのScope、Oquo、Swiss Sideや、クランクのElileeなど)
  3. 機材の多様化(完組ホイールだけでなく、フレームメーカー傘下のパーツブランドの増加)

特に、中華系パーツブランドがワールドツアーチームのメイン機材として採用されたことや、シマノホイールの使用率低下は、ロードレース機材の歴史的な転換点と言えるかもしれません。今年も選手の足元に注目してレースを楽しみましょう。

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ABOUT ME
みぞお
みぞお
おっさんサイクリスト
関西在住の自転車DIY愛好家。 「自転車組立はプラモデルみたいで面白そう」という直感をきっかけに、ロードバイクの世界へ。 現在は、自転車の組立(バラ完)・メンテナンス情報のほか、10年以上続くフェリー輪行旅の記録、さらに家電修理などのライフハックも発信中。 「自分の手で直して楽しむ」をモットーに、初心者でも真似できる等身大のDIY記録を綴っています。
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