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巨大チェーンリングに1x化の波!2026年ツール第16ステージの最新TTバイク・セッティングを解説

みぞお
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いよいよツール・ド・フランス2026も終盤戦。2回目の休息日明けの第16ステージは、今大会唯一の個人タイムトライアル(TT)です。

エヴィアン=レ=バンからトノン=レ=バンまで、レマン湖畔を走る26.1kmのコースですが、単なる平坦路ではありません。スタート直後の厳しい登りやテクニカルな下り、そして市街地のトリッキーなレイアウトと、選手たちの総合力が試される難コースとなっています。

コンマ1秒を争うTTにおいて、勝敗を大きく左右するのが機材のセッティングです。今回は、第16ステージに向けた注目トップ選手7名のタイムトライアルバイクをピックアップ。各チームがどのような機材を選び、どのような戦略でこの難コースに挑むのか、最新の機材トレンドとともに徹底解剖します!

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2026年ツール・ド・フランス第16ステージ

2026年のツール・ド・フランス第16ステージは、今大会唯一の個人タイムトライアル(TT)です。2回目の休息日直後に行われる26.1kmのレースは、決して一筋縄ではいきません。

スタート地点のエヴィアン=レ=バンとフィニッシュ地点のトノン=レ=バンは共にレマン湖畔にあり標高390mですが、その間には500mの登りがあります。スタート直後から400mの登り、トノン郊外への高速ダウンヒル、そしてフィニッシュにかけてのトリッキーな市街地走行(最後は緩やかな登り)が待ち受けています。

この特異なコースに向け、トップ選手7名のタイムトライアルバイクをチェックしました。ホイールのチョイスやコンポーネントの組み合わせなど、メカニック的な視点からも非常に興味深い機材が揃っています。

TTバイク スペック一覧

選手名バイク重量ドライブトレイン (フロント / リア)ホイール (フロント / リア)タイヤサドルその他・備考
タデイ・ポガチャルColnago TT28.14kg
(※予備車)
Shimano Dura-Ace
F: Carbon-Ti 64T (1x)
R: 11-30T
ENVE
F: SES 100 Pro
R: ディスク
Continental Grand Prix 5000 TT TR (25mm)Fizik Aeris R1 AdaptiveK-Edgeチェーンキャッチャー、Bikone BB
マッテオ・トレンティンBMC Timemachine Mpc9.8kgSRAM Red AXS
F: 60T (1x, 172.5mm)
R: 10-36T
DT Swiss ARC 1100
F: 85mm
R: ディスク
Schwalbe Pro One Aero (28mm / Clik valve)Selle Italia WattWattShopエクステンション、Time XPro 12ペダル
マウロ・シュミットGiant Trinity Advanced SL9.3kgShimano Dura-Ace
F: 1x (歯数記載なし)
Cadex
F: 4バトン
R: ディスク
Vittoria Corsa Speed (28mm)ISM PS 1.0Cadex専用エクステンション、Fouriersチェーンキャッチャー
トム・ピドコックPinarello Bolide F8.5kgSRAM Red AXS
F: 60T (1x, 160mm)
R: 10-33T
Zipp
F: 858 NSW
R: Super 9 ディスク
Vittoria Corsa Pro Speed (28mm)Prologo Predator//01 TTMostコクピット、Wolf Toothチェーンキャッチャー
ペル・ストランド・ハーゲネスCervélo P58.8kgSRAM
F: 68T (1x, 160mm)
R: 10-33T
Reserve
F: 77
R: ディスク
Vittoria Corsa Pro Speed (30c)Prologo PredatorWolf Toothチェーンキャッチャー、Wahoo Speedplay Aeroペダル
レニー・マルティネスBianchi Aquila RC7.77kgShimano Dura-Ace
F: Digirit 60T (1x) + Elileeクランク
R: 11-30T
Vision
F: 81mm
R: ディスク (※リムブレーキ面あり)
Continental Grand Prix 5000 TT TR (28mm)Prologo T-Gale PASWolf Toothチェーンキャッチャー
ソーレン・ヴァーレンショルトRidley Dean Fast記載なしSRAM
F: 60T (1x, 172.5mm)
R: 10-36T
DT Swiss ARC 1100
F: 85mm
R: ディスク
Continental Grand Prix 5000 TT TR (28mm)Prologo Dimension Tri CPCDeda Jet2 Evoエクステンション、Shimano Dura-Aceペダル

Tadej Pogačar (タデイ・ポガチャル) – Colnago TT2

最大の注目は、ポガチャルの「Colnago TT2」です。これは単なるTTバイクではなく、彼の5度目のツール・ド・フランス総合優勝をサポートするためにゼロから設計された特別仕様です。

  • 軽量化: 旧モデルのTT1から公称550gの軽量化。従来のステアラーに変更し、ヘッドチューブを極限まで細く(32mm)することで約140g削減。
  • パーツ: Carbon-Ti製の64Tチェーンリング(1x)、ENVEの新作ホイール(リア:ディスク、フロント:SES 100 Pro)、Continental Grand Prix 5000 TT TR 25mmタイヤを採用。
  • 重量: スペアバイクの実測で8.14kg。メインバイク(カスタムカーボンエクステンション装備)は8kgを切ると推測されます。

Matteo Trentin (マッテオ・トレンティン) – BMC Timemachine Mpc

Tudor Pro Cyclingのトレンティンが駆る新型「Timemachine Mpc」は、Hope Lotusのトラックバイクからインスピレーションを得ており、フロントフォークやシートステーが非常にワイドに設定されています。

  • エアロダイナミクス: 従来のトランケート(切り落とし)形状ではなく、カミソリのように薄いチューブプロファイルを採用。ベースバー幅はわずか350mm。
  • ドライブトレイン: SRAM Red AXS 1x(60Tチェーンリング、10-36tカセット)。
  • ホイール&タイヤ: DT Swiss ARC 1100ホイールにSchwalbe Pro One Aeroタイヤ(28mm)。新しい「Clik valve」を使用しています。

Mauro Schmid (マウロ・シュミット) – Giant Trinity Advanced SL

チームリーダーのベン・オコナーが塗装を剥がした軽量化モデルに乗るのに対し、シュミットのバイクは標準のチームカラーが施されています。

  • 足回り: Cadexの4バトンフロントホイールとディスクリアホイール。タイヤはチーム標準のCadexではなくVittoria Corsa Speed(28mm)を選択。
  • コクピット: Cadexブランドのモノライザーバー・エクステンション(市販品ではない特別仕様)。
  • 重量: 実測9.3kg。

Tom Pidcock (トム・ピドコック) – Pinarello Bolide F

イネオス・グレナディアーズの定番「Pinarello Bolide F」。フィリッポ・ガンナのアワーレコード用バイク(合金の3Dプリント)をベースに、シートチューブなどにクジラの皮膚を模したリブ(バイオミミクリー)をカーボンで再現しています。

  • カスタマイズ: Mostブランドのベースバーとカーボンエクステンション。前腕部には3Dプリントされたパッドを装備。
  • コンポーネント: SRAM Red AXS 1x(60Tチェーンリング)、Zippホイール(リア:Super 9ディスク、フロント:858 NSW)。
  • 重量: TTバイクとしてはかなり優秀な8.5kg。

Per Strand Hagenes (ペル・ストランド・ハーゲネス) – Cervélo P5

ヴィンゲゴーをサポートするヴィスマ・リースアバイクのハーゲネスが乗る「Cervélo P5」。バヨネットフォークを採用し、ヘッドチューブを長く細く設計しています。

  • 超巨大チェーンリング: SRAMの68Tエアロチェーンリングを装備(今回確認した中で最大)。クランク長は160mm。
  • ホイール: Reserveホイール(リア:ディスク、フロント:77)。Vittoria Corsa Pro Speed 30cタイヤを装着。
  • 重量: 身長184cmの選手用サイズで8.8kg。

Lenny Martinez (レニー・マルティネス) – Bianchi Aquila RC

バーレーン・ヴィクトリアスのマルティネス(身長1.68m、体重約52kg)が乗る「Bianchi Aquila RC」は、今回チェックした中で最軽量の7.77kgをマークしました。

  • フレーム設計: 2025年にディスクブレーキ専用に刷新。77.5度という非常に立ったシートチューブ角で、よりアグレッシブなエアロポジションを実現。
  • ドライブトレイン: Digiritのカーボンチェーンリング(60T)とElileeのカーボンパワーメータークランク。
  • ホイール: Visionホイール。興味深いことに、ディスクホイールにはまだリムブレーキ用のトラックが残っています。

Søren Wærenskjold (ソーレン・ヴァーレンショルト) – Ridley Dean Fast

Uno-X Mobilityのヴァーレンショルトの「Ridley Dean Fast」は、フレームチューブのリーディングエッジ付近に「F-Surface Plus」と呼ばれる小さな溝があり、空気抵抗を削減しています。

  • コクピット: DedaのJet2 Evoバーエクステンション。
  • 足回り: DT Swissホイール(フロント:ARC 1100 85mm、リア:ディスク)にContinental Grand Prix 5000 TT TR(28mm)を装着。
  • サドル: 他の選手がTT専用サドルを選ぶ中、よりロード向けな形状のPrologo Dimension Tri CPCを使用。

機材まとめ

今年のTTバイクのトレンドは、1x(フロントシングル)ドライブトレインの普及、巨大化するチェーンリング(60T以上)、そして28mm以上のワイドタイヤとショートクランクの組み合わせが目立ちます。第16ステージのアップダウンのあるコースで、どのセッティングが功を奏するのか注目です。

まとめ

今回は、ツール・ド・フランス2026第16ステージを走る注目選手7名のTTバイクをご紹介しました。

各選手のセッティングを見ていくと、今年のトレンドがはっきりと見えてきます。それはズバリ、「フロントシングル(1x)の徹底」「チェーンリングの巨大化(60T〜68T)」「クランクのショート化(160mm〜)」「タイヤのワイド化(25mm〜30mm)」です。

特に、アップダウンのある今ステージでもフロントシングルが選ばれている点や、空気抵抗削減と踏み込みやすさを両立させるショートクランクの採用は、今後のTTバイクのスタンダードになっていくかもしれません。

ポガチャルの総合優勝に向けた特注バイクや、マルティネスの驚異的な軽さを誇るバイクなど、機材から選手たちの本気度が伝わってきます。これらの最新機材が実際のレースでどのような走りを生み出すのか、第16ステージの観戦がさらに楽しみになりますね!

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みぞお
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おっさんサイクリスト
関西在住の自転車DIY愛好家。 「自転車組立はプラモデルみたいで面白そう」という直感をきっかけに、ロードバイクの世界へ。 現在は、自転車の組立(バラ完)・メンテナンス情報のほか、10年以上続くフェリー輪行旅の記録、さらに家電修理などのライフハックも発信中。 「自分の手で直して楽しむ」をモットーに、初心者でも真似できる等身大のDIY記録を綴っています。
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