[PINARELLO GALILEO]DIYでヘッドパーツ交換
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/maintenance_B72.jpg)
メンテナンス
長年乗り続けている”PINARELLO GALILEO”のヘッドパーツを交換して、4年以上経過しているので、ハンドルの動きが少し渋くなっています
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05707-1024x683.jpg)
DIYでピナレロ(ロードバイク)のヘッドパーツ交換します
オーバーホールのタイミング
2~3年でオーバーホールを行っていて、先日コンポの入れ替えと一緒に作業をしたのですが、工具がないことに気が付き、作業を先延ばししていました
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/cycle-repair.jpg)
圧入ベアリング用工具
BBのベアリングを交換するための工具を買っていたのですが、押し出し工具の長さが足りなかった
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05740-1024x683.jpg)
スペーサーを自作して作業を検討したのですが、別のものを買うか友人に借りるか悩んでいました
ヘッドパーツ押し出しポンチ
Amazonなどでは、軒並み1-1/8インチ工具が品切れ・値上がりしていたので、購入見送り
ブログを書くときには値下がりしている・・・
友人に借りる
友人に自転車組立を依頼されているので、足りない部品を預かるタイミングで工具を借りました
ヘッドパーツ交換
2003年モデルのピナレロは、汎用ベアリングをヘッドパーツとして圧入しています
![[ピナレロ]ヘッドパーツ交換しました。(BB30同規格)](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2019/02/custom_B94-320x180.jpg)
必要パーツ
交換するベアリングの規格は、6806(シールドあり)です
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05708-1024x683.jpg)
BB30同規格
たまたまなのか、BB30のベアリングと全く同じ規格なので、Amazonなどのネット通販で簡単に購入できます
NTN 6806LLU
モノタロウで購入できるシールドあり規格を購入しました
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05709-1024x683.jpg)
(6806RSとメモをしているけどNTNでは見つけられず)
![深溝玉軸受 6800番台 LLU (両側接触ゴムシール形)](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2022/12/gaibu-link-320x180.jpg)
2個購入
ヘッドパーツは、上受けと下受けが必要なのと、このフレームは同サイズ2個使われています
※オーバーサイズなどでは下受けが大きなサイズになります
使用工具
ヘッドパーツを取り外して、取り付けるのに必要な工具
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05739-1024x683.jpg)
ヘッドワンリムーバー
友人に借りた1-1/8インチの押し出しポンチ
ハンマー
ヘッドワンリムーバーをたたくための金づち(ゴムハンマーNG)
圧入工具
ヘッドパーツを圧入するために必要(なしでも作業可能)
アーレンキーなど
ステムなどのつけ外しに使用(サイズは使用しているパーツにより違う)
コラムスペーサー(アルミ)
圧入作業時にあったら便利
ステム(写真なし)
今回の作業では使用していませんが、アルミ製ステム
トルクレンチ(写真なし)
ステムなどのネジを締め付けるときに必要(なしでもいいけど、自己責任)
作業開始
ベアリング・工具が揃ったので、作業を始めます
ブレーキ取り外し
フロントフォークを外すためには、直接ケーブルがつながっている前ブレーキを外しておきます
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05710-1024x683.jpg)
ケーブルを外すか、本体ごと外すかは、お好みの方法で
ステム(ハンドル)取り外し
ステムだけを取り外して、フロントフォークを抜きます
ステムネジを緩める
ネジを抜いてしまう必要はないですが、外せるように緩めます
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05711-1024x683.jpg)
使っているステムのネジは5mmでしたが、カーボン製ステムなどは4mmが多い
フロントフォーク取り外し
ヘッドキャップのネジを外せば、フォークを外せます
ヘッドキャップ取り外し
5㎜のアーレンキーを使ってネジ・キャップ・スペーサーを取り外します
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05712-1024x683.jpg)
外した部品は、再利用しますので、無くさないように、保管してください
フォークを押す
ヘッドパーツのキャップがストッパーになっているシンプルな仕組みなので、ゴムハンマーで軽く叩くか、下から引っ張れば抜けます
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05713-1024x683.jpg)
下から引っ張って外しました
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05714-1024x683.jpg)
キャップは、軽く引っ張ればとれます
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05715-1024x683.jpg)
ベアリングを外す
ベアリングが見えましたが、見た目では劣化しているのか分かりません
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05716-1024x683.jpg)
ヘッドワンリムーバー
上受けを外すときは、リムーバー先端から押し込んで、下から叩く(下は逆)
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05717-1024x683.jpg)
ハンマーで叩く
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05718-1024x683.jpg)
一気に叩くとベアリングが飛んでいきます
新旧比較
メーカーから取り寄せたベアリングは、交換したものと同じでした
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05721-1024x683.jpg)
6068RSではなく、6068LUUが、メーカー品ってことになりますね
再利用不可
外したベアリングは、叩き出した影響で、ゴムカバーなどに傷があるので、もう使えません
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05736-1024x683.jpg)
ベアリングが渋いから交換しているので、再利用を考える人はいないですよね
ベアリング圧入
汚れを拭いてから、新しいベアリングを圧入していきます
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05722-1024x683.jpg)
ツライチ
外す前はもう少し中に押し込んでありますが、もっている圧入工具では、これが限界
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05723-1024x683.jpg)
作業効率は落ちますが、上と下は別々に作業をした方が、安物圧入工具では失敗しない
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05725-1024x683.jpg)
更に圧入
きっちり圧入するためには、そのまま組んでしまう方法をとります
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05728-1024x683.jpg)
隙間
フレームとフォークの間に隙間ができています
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05729-1024x683.jpg)
手で押し込むは無理
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05730-1024x683.jpg)
アルミ製ステム使用
アルミ製のステム・スペーサーを挟んで、ヘッドキャップを締め付けていきます
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05731-1024x683.jpg)
規定トルク
規定トルクまで締めると、ベアリングが正しい位置に圧入されています
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05732-1024x683.jpg)
圧入完了
しっかりヘッドキャップを締め付けたら、隙間なくベアリングが圧入できています
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05735-1024x683.jpg)
圧入工具不要
察しの良い読者の方は気が付いていると思いますが、圧入工具なしで、フロントフォークだけで圧入可能です(位置がずれないように、コツがいりますが・・・)
カーボンステムは避ける
圧入作業にカーボン製のステムやスペーサーを使うのは避けた方がいい
通常と違うトルクをかけるので、最悪割れます
仕上げ・戻す
外したブレーキなどを元に戻して作業終了です
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05734-1024x683.jpg)
トルクレンチ
ネジの最終締め付けは、トルクレンチで正しいトルクを守りましょう
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05737-1024x683.jpg)
適当に締めると、ネジをなめたり、フレームが破損したりします
まとめ
Pinarello Galileo 2003のヘッドパーツ(ベアリング)をDIYで交換しました
作業簡単
作業に慣れているのもありますが、写真を撮りながら作業でも30分くらいで終了
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05738-1024x683.jpg)
汎用部品
専用パーツが問題になる古いピナレロですが、ヘッドパーツは汎用部品を使えるので、比較的安価に交換可能
![](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC05708-1024x683.jpg)
改善
ヘッドパーツは意外と見落としがちですが、ここがスムーズに動かないと、操作性だけでなく乗り心地が悪くなります
DIY可能
4年前は自転車屋に頼みましたが、部品調達から交換作業は、多少専用工具が必要ですが、自分で作業可能なので、DIYするのも良いかもしれません
あと3年は戦える
コンポ交換のオーバーホールと消耗品交換を行ったので、もう少し長く大事なロードバイクに乗り続けられそうです
![[PINARELLO GALILEO]DIYでヘッドパーツ交換](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2024/01/maintenance_B72-320x180.jpg)
交換部品
ピナレロのヘッドパーツ交換部品の目安
ストレートタイプ
ヘッドパーツの上下が同じ口径の場合
規格:6806
シールドありであれば、何でも可
※BB30(ボトムブラケット)と同規格
Amazonで購入
日本製がオススメ
テーパードタイプ
ヘッドパーツの上下で口径が異なる場合(下の方が大きい)
規格:6806(上)・6808(下)
シールドありであれば、何でも可
Amazonで購入
日本製がオススメ