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~絶景とグルメを凝縮した、効率派サイクリストのための一筆書きルート~
はじめに
「全部」は走れなくても、「濃く」走れる。
瀬戸内海をぐるりと一周する「セトイチ」は、サイクリストの憧れ。
でも、1,200km超・13日間のフルコースは、時間も体力もなかなかのハードル。
そこで今回は、しまなみ海道を活用したショートカットルートで、
「絶景」「グルメ」「達成感」をギュッと凝縮した約850km・7〜9日間のセトイチライトプランをご紹介します。
ルート概要
- 出発/到着地:大阪市・梅田新道交差点(国道2号線起点)
- 日数:6日間(観光・休憩込みで7〜9日も可)
- 総走行距離:約850km
- 概算走行時間:約45〜50時間(平均20km/h想定、休憩含まず)
- フェリー利用:南海フェリー(徳島→和歌山)
チャレンジルート
全行程ルートは別記事で紹介しています
各日程のルートと魅力
世界が認める魅力的なサイクリングルート”しまなみ海道”を通る1週間程度で走れるセトイチプランをご紹介します。
【Day 1】大阪市 → 姫路市(約125km)
- ルート:国道2号線を西進。神戸・明石を経由し姫路へ。
- 魅力:
- 都市の喧騒から徐々に海の香りへと変わる風景のグラデーション。
- 明石海峡の遠望と、明石焼きの香ばしさが旅の始まりを彩る。
- 姫路城の白亜の姿が、初日のゴールにふさわしいインパクト。
- グルメ:明石焼き(たこ磯)、姫路えきそば(まねき食品)
注意ポイント
- 梅田新道〜福島区:国道2号線は交通量が非常に多く、右左折車に注意。
- 尼崎市杭瀬本町付近:車道幅が狭く、通勤時間帯は大型車が多い。
- 神戸市灘区〜三宮:駐車車両が多く、路側帯が断続的に消失。
- 垂水区〜明石:海沿いの区間は歩行者・自転車の混在に注意。
- 明石市魚の棚市場周辺:観光客が多く、徐行または押し歩きが安全。
フォトスポット
- 明石海峡大橋の遠望(舞子公園)
- 姫路城前の大手前通り
【Day 2】姫路市 → 尾道市(約150km)
- ルート:赤穂・岡山・福山を経由して尾道へ。
- 魅力:
- 赤穂御崎の海岸線と、牛窓のオリーブ畑が瀬戸内らしい穏やかさを演出。
- 尾道に近づくにつれ、坂の町の風情と港町のにぎわいが融合。
- 千光寺公園からの夕景は、心に残る絶景。
- グルメ:尾道ラーメン(壱番館)、レモンケーキ(おやつとやまねこ)
注意ポイント
- 相生市〜赤穂市:アップダウンとトンネルが連続、照明必須。
- 赤穂御崎方面:案内標識が少なく、ナビ確認を。
- 備前市伊部周辺:観光車両が多く、道幅が狭い。
- 倉敷市中心部:観光地で歩行者・車ともに多い。
- 福山市明神町交差点:交差点構造が複雑でルートミスに注意。
フォトスポット
【Day 3】尾道市 → 今治市(約80km)
- ルート:しまなみ海道(向島→因島→生口島→大三島→伯方島→大島→今治)
- 魅力:
- 多々羅大橋や来島海峡大橋など、橋そのものが絶景スポット。
- 各島の個性(レモン畑、生口島のアート、大三島の神社群)を感じながら走れる。
- サイクリストの聖地碑で記念撮影を忘れずに。
- グルメ:焼豚玉子飯(白楽天)、じゃこ天(谷本蒲鉾店)
注意ポイント
- 各橋のアプローチ:急坂が多く、ギア選択に注意。
- 因島大橋・来島海峡大橋:横風が強く、ハンドル操作に注意。
- 生口島のアートエリア:観光客が多く、徐行推奨。
- 伯方島〜大島:補給ポイントが少ないため事前準備を。
- 今治市街地:交通量が多く、信号間隔が短い。
フォトスポット
- 多々羅大橋のサイクリストの聖地碑
- 来島海峡大橋の展望台(糸山公園)
【Day 4】今治市 → 高松市(約110km)
- ルート:国道196号線・11号線を使って四国北岸を東進。
- 魅力:
- 今治城の海城としての美しさと、道後温泉の風情を感じるルート。
- 讃岐平野に広がる田園風景と、屋島の展望台からの瀬戸内ビュー。
- 朝6時から営業するうどん店で、早朝ライドのご褒美を。
- グルメ:今治焼き鳥(とりや)、讃岐うどん(山越うどん、うどんバカ一代)
注意ポイント
- 国道196号線:片側2車線の区間があり、車の流れが速い。
- 新居浜市内:工業地帯で大型トラックが多い。
- 観音寺市〜坂出市:アップダウンと交通量が増加。
- 坂出市内の高架下交差点:案内標識が見づらく、ルートミス注意。
- 高松市街地:路面電車との交差に注意。線路横断は角度をつけて。
フォトスポット
- 今治城の堀と石垣
- 銭形砂絵(観音寺)
- 屋島展望台からの瀬戸内海
【Day 5】高松市 → 徳島市(約85km)
- ルート:国道11号線を南東へ。鳴門の渦潮を遠望しながら徳島へ。
- 魅力:
- 銭形砂絵や高屋神社(天空の鳥居)など、SNS映えスポットが点在。
- 吉野川の河口を渡る橋上では、風と潮の匂いが旅情を誘う。
- 徳島市内では阿波踊り会館や眉山ロープウェイも立ち寄り候補。
- グルメ:徳島ラーメン(いのたに本店)、すだちジュース
注意ポイント
- 国道11号線:アップダウンが多く、トンネルも複数あり照明必須。
- 鳴門市内:観光車両が多く、交差点での右左折に注意。
- 吉野川大橋:風が強く、橋上ではハンドル操作に注意。
- 徳島市街地:信号が多く、ストップ&ゴーが続く。
- 南海フェリー乗り場:案内標識が少なく、事前にルート確認を。
フォトスポット
- 鳴門の渦潮(鳴門公園)
- 吉野川河口の夕景
- 阿波踊り会館前の阿波人形像
【Day 6】徳島市 → 和歌山市(フェリー)→ 大阪市(約55km)
- ルート:南海フェリーで和歌山港へ渡り、国道26号線で大阪へ帰着。
- 魅力:
- フェリーでの海上移動は、旅の余韻を味わう贅沢な時間。
- 加太の海岸線や紀ノ川の河口を眺めながら、ラストスパート。
- 淀川大橋を越えた瞬間、旅の終わりと達成感が押し寄せる。
- グルメ:和歌山ラーメン(井出商店)、みかんソフト
注意ポイント
- 和歌山港周辺:港湾車両が多く、合流に注意。
- 国道26号線(和歌山〜泉佐野):片側3車線の区間があり、車線変更に注意。
- 岸和田市内:交差点が密集しており、ナビ確認を。
- 淀川大橋:風が強く、橋上では慎重な走行を。
- 大阪市内(梅田周辺):交通量が非常に多く、右左折車に警戒。
フォトスポット
- 加太の海岸線(友ヶ島遠望)
- 淀川大橋からの大阪市街地のスカイライン
このプランのポイント
- しまなみ海道を活用して本州〜四国を横断:絶景と走りごたえを両立。
- 九州ルートを省略:関門トンネル・大分経由をカットし、日数と距離を圧縮。
- 四国横断でグルメと文化を満喫:今治〜高松〜徳島のご当地グルメが充実。
- フェリーで効率よく本州復帰:徳島→和歌山の南海フェリーで脚を休めつつ移動。
まとめ|「短くても、濃い」セトイチのすすめ
セトイチは、必ずしもフルコースでなければならないわけではありません。
しまなみ海道を活用したショートカットルートなら、
限られた時間でも、瀬戸内の魅力をしっかり味わうことができます。
「いつか」じゃなくて、「今」走れるセトイチ。
あなたのペースで、あなたらしい一筆書きを描いてみませんか?
ABOUT ME

自転車趣味歴だけは長いサイクリスト。レースは観戦するもので、自転車旅を楽しんでいます。西日本を中心に活動しています。