【海の恵み】ところてん・寒天は海藻から!天草採取から手作りするまでの記録

「寒天って、何からできているか知っていますか?」
意外と知られていませんが、寒天やところてんの原料は、海藻「天草(てんぐさ)」です。
今回の記事では、そんな天草を実際に自分たちで採取して、ところてんを作るまでの流れをご紹介します。
手間はかかりますが、海の恵みをまるごと味わえる、贅沢な家庭の知恵です。
寒天・ところてんの原料は「天草(てんぐさ)」
まずは基本知識から。
寒天とは?
寒天は、海藻からできているゼリー状の食品です。スーパーなどで見かける以下のような形に加工されています:
種類 | 加工工程 | 特徴 |
---|---|---|
ところてん | 天草を煮てそのまま固めたもの | 弾力があり、ツルッとした食感 |
棒寒天 | ところてんを凍結乾燥 | 長期保存に便利、料理にも使いやすい |
粉寒天 | 棒寒天を粉末化 | 手軽に寒天ゼリーなどが作れる |
いずれももとは同じ天草から作られているんですね。

天草採り体験:地元の海で海藻ハンターになる!
我が家では、相方さんの実家に天草のストックがあるのですが、今回はそれが尽きかけたので、近所の海岸に採りに行くことにしました。

狙い目は「海が荒れた翌日の干潮」
天草は、海が荒れた後の穏やかな日に、浜辺に打ち上げられていることが多いです。
今回は風の強かった土曜日、干潮の時間に合わせてマーブルビーチへ。
大人3人、ガチで採取!
袋を手に、海岸を歩きながら天草を選別。
周囲には同じように採りに来ている人が意外と多く、「みんな知ってるんだなぁ」と実感。
中年男性3人が海岸で夢中になっている姿は、ロマンチックとは程遠いですが(笑)、これはこれで楽しい体験です。
天草の後処理:洗って干してひたすら待つ
採取後の手順:
- 一晩置いてから水洗い
→ ゴミ・他の海藻・貝殻などを手で丁寧に取り除きます。 - すのこに広げて天日干し(1ヶ月ほど)
→ 赤茶色の海藻が、紫外線で少しずつ白く乾燥していきます。

この間、定期的にひっくり返したり水をかけたりする必要がありますが、我が家では相方さんのご両親がしっかり管理してくれています(ありがたい…!)。

一年分のストックが完成
この作業を経て、たっぷりの天草ストックが完成。
おそらく1年分以上ありますが、飽きないように調理法を工夫しながら楽しんでいます。
自家製ところてん生活、始まる
乾燥させた天草は、食べたい時に煮出して、自家製のところてんを作ります。
手間はかかりますが、買ったものとは風味も食感も全然違うので、一度味わうとやみつきに。
市販の粉寒天やパックのところてんも便利ですが、海岸から拾ってくるところから体験すると、「海藻が食べ物になる過程」にぐっと興味が湧いてきますよ。

まとめ:寒天・ところてんの正体を知ると、海がもっと楽しくなる
寒天やところてんは、単なるヘルシー食品ではありません。
海の栄養と、手間暇をかけた知恵の結晶です。
この記事を読んで、
「今度の休日、海に行ってみようかな?」
「ところてんって、自分で作れるのか!」
と思った方は、ぜひ海の恵みを体験してみてください。
天草から寒天、最初に作った人ってスゴイですよね。
角寒天の加工はなぜか海のない、長野県でやってたはず
乾燥等に気候が向いているのでしょうか
> tsun様
昔の人は、なぜこれを食べた?って聞きたくなるようなものまで、試しているから、すごいです。
>Kzumi様
多分、凍らせる行程が自然に出来るのと、薬に用いられていたはずだから、長野が都合がよかったのではないかと想像します。
う〜ん、なんだっけ?
「てんぐさ」でしたか?
まさか、自分で作ってしまうとは、凄いです。
天草採ってきてトコロテン作っちゃうところがすごいですねえ。
私は知りませんでした。
でもどうやって天草から寒天を作ろうという発想に至ったんでしょうね。
それが素晴らしいです。
ポチリ。
> ヨッシーパパ様
天草採りは、今回に初めてやりました。
相方さんの両親がやったことがあるので、連れて行ってもらったのです。
> moumou様
実際のところで、作っているのは殆ど相方さんと両親ですけどね。
> tac-phen様
大抵のものは、失敗とかたまたまだと思うのですが、初めの人はどう考えたのでしょうね。
謎です。
寒天大好きです。
飽きたら僕がお引き受けします(笑)
> こーじ様
うちにあるのは、乾燥天草なので、寒天ではなくて何が来た?と思う様なものが届くかもしれませんよ(笑)