[カンパニョーロ]ロードホイール グレード 一覧(25年版)
中古市場で安く買う
自転車趣味を始めて以来、シマノ党だったのですが、ディスクブレーキが一般的に普及した影響で中古市場では、リムブレーキ用コンポーネントやホイールが安く手に入るようになり、使用するようになりました
グレードがイマイチ分からないので、自分でまとめることにしました
カンパニョーロ
カンパニョーロ(Campagnolo)は、イタリアに本社を置く高級自転車部品メーカーで、特にロードバイクのコンポーネントやホイールの製造で世界的に有名です
ロードバイク趣味の人では当たり前ですが、カンパニョーロの会社概要をまとめます
会社概要
- 会社名: Campagnolo S.r.l.
- 設立年: 1933年
- 創業者: トゥリオ・カンパニョーロ (Tullio Campagnolo)
- 本社所在地: イタリア・ヴィチェンツァ (Vicenza)
- 業種: 自転車部品およびアクセサリーの製造・販売
主な製品
- コンポーネント(変速機・ブレーキなど)
- SUPER RECORD、RECORD、CHORUS、CENTAUROなど
- ホイール
- BORA、SHAMAL、ZONDA、SCIROCCOなど
- その他
- チェーン、クランクセット、アパレルアクセサリー
歴史
- 1933年: トゥリオ・カンパニョーロがヴィチェンツァに会社を設立。最初の発明品は、クイックリリースメカニズム
- 1940年代: ロードバイク用コンポーネントを手掛けるようになる
- 1950年代: リアディレイラー「Gran Sport」の発表により、自転車変速技術に革命をもたらす
- 1980年代: カーボン素材や先進技術の採用により、軽量かつ高性能な製品を次々と開発
- 現在: 高品質なロードバイク用部品メーカーとして、プロの競技者からアマチュアまで幅広く支持されています
特徴
- イノベーション: トゥリオ・カンパニョーロ自身が発明家であり、多くの特許を取得。クイックリリースや現代的な変速機構の基礎を築いた
- 品質: 細部に至るまでの徹底した品質管理と、製品の耐久性
- 伝統と革新の融合: 伝統的なイタリアンデザインと最先端技術を融合させた製品が特徴
ホイールグレード
日本で発売された主なホイールを、上位グレードからエントリーグレードまで以下にまとめました
上位グレード(ハイエンドモデル)
- BORA(ボーラ)
- カーボンリムを採用し、軽量かつ高い空力性能を持つモデル
- リムハイトの異なる「BORA ULTRA 35」「BORA ULTRA 50」などがあり、プロフェッショナルなレースでも使用されています
- HYPERON(ハイペロン)
- 超軽量カーボンホイールで、特にヒルクライムに適したモデルとして知られています
ミドルグレード
- SHAMAL(シャマル)
- アルミリムを使用し、軽量性と剛性のバランスが取れたモデル
- クリンチャーやチューブレスに対応した「SHAMAL ULTRA」などがあります
- ZONDA(ゾンダ)
- コストパフォーマンスに優れ、初心者から中級者まで幅広く支持されているアルミホイール
- リム内幅が広がった「ZONDA C17」などが人気
エントリーグレード
- SCIROCCO(シロッコ)
- 手頃な価格ながら、優れた性能を持つアルミホイール
- リムハイトが高めで、エアロ効果を狙った設計が特徴
- KHAMSIN(カムシン)
- エントリーユーザー向けのモデル
- 耐久性とコストパフォーマンスに優れています
その他のモデル
- EURUS(エウラス)
- SHAMALと同様の技術を採用しつつ、若干の仕様変更が加えられたモデル
- 軽量で反応性に優れています
- NEUTRON(ニュートロン)
- 快適性と耐久性を重視したモデルで、長距離ライドやツーリングに適しています
- VENTO(ヴェント)
- エントリーレベルのホイールで、コストを抑えつつ基本性能を備えています
- PISTA(ピスタ)
- トラック競技向けに設計されたホイールで、高い剛性と耐久性が特徴です
各モデルは、リム素材(カーボンまたはアルミ)、リムハイト、ハブの種類、重量などの要素で性能や価格が異なります
※上記の情報は、2023年時点のものを参考にしています。最新のディスクブレーキ対応ラインナップや詳細については除外しています
よく見かけるモデル
円高の影響で海外通販などを利用して購入した人が、良く選んでいたモデルをもう少し詳しくまとめてみました
BORAシリーズ
カンパニョーロのBORA(ボーラ)シリーズは、同社のホイールラインナップの中でトップクラスに位置するカーボンホイールで、空力性能、軽量性、剛性に優れたモデル
以下に、BORAシリーズの各グレードについて詳しく解説します
BORA ULTRA(ボーラ ウルトラ)シリーズ
最上位モデルで、プロツアーチームにも供給されるハイエンドホイール
特徴
- リム素材: フルカーボン
- ハブ: カーボンハブシェルとUSBセラミックベアリングを採用(ULTIMATEではCULTベアリング搭載)
- 重量: 非常に軽量で、ヒルクライムや高速巡航に最適
- リムハイト: 35mm、50mmが主流。最近ではディスクブレーキ仕様も追加
- 空力性能: 特許取得済みの3Diamant仕上げで高いブレーキング性能を確保
BORA WTO(ボーラ WTO: Wind Tunnel Optimized)シリーズ
空力性能を最大限に追求したモデル
特徴
- リム素材: フルカーボン
- ハブ: アルミ製ハブシェル、USBセラミックベアリング
- 重量: ULTRAほど軽量ではないが、エアロダイナミクスを重視
- リムハイト: 33mm、45mm、60mm、77mmなど、多様なラインナップ
- 空力性能: 風洞実験を活用して設計されたリム形状で、横風耐性と前進性を高める
BORA ONE(ボーラ ワン)シリーズ
性能と価格のバランスに優れたモデル
特徴
- リム素材: フルカーボン
- ハブ: アルミ製ハブシェル、USBベアリング(セラミックではない)
- 重量: ULTRAとWTOの中間程度
- リムハイト: 35mm、50mmが中心
- 用途: レースやトレーニングの両方に適し、コストパフォーマンスが高い
BORA PRO(ボーラ プロ)シリーズ(廃盤)
過去には存在したが、現在はラインナップから外れているモデル
特徴
- ONEシリーズに近い性能だが、若干のスペックダウンがあり、より手頃な価格帯だった
最新技術とオプション
- チューブレス対応: 現在のBORAシリーズは、ほとんどのモデルがチューブレス対応(2-Way Fit)で、快適性と走行性能が向上
- ディスクブレーキ対応: 近年のモデルは、リムブレーキだけでなくディスクブレーキ仕様も展開
- 専用ブレーキシュー: 高性能なカーボンリム用の専用シューが付属し、制動力を最大化
選び方
- BORA ULTRA: プロフェッショナルや本格的な競技志向のライダー向け。
- BORA WTO: 空力性能を重視し、高速巡航を狙うライダーに最適。
- BORA ONE: コストパフォーマンスを求めるアマチュアライダーや競技志向のエントリーユーザーにおすすめ。
ZONDAシリーズ
ZONDA(ゾンダ)シリーズは、カンパニョーロのアルミホイールラインナップの中で、性能とコストパフォーマンスのバランスに優れたモデル
以下に、ZONDAシリーズのグレードと特徴を詳しく説明します
ZONDAシリーズの特徴
- 用途: エントリー~ミドルグレードのライダー向け
- ホイール素材: 高品質なアルミリム
- 設計の特徴: カンパニョーロ独自の「G3スポークパターン」を採用し、ホイールの剛性と効率的なパワー伝達を実現
- 互換性: カンパニョーロおよびシマノ/SRAMのカセットフリーボディに対応
- 重量: 軽量でありながら耐久性に優れ、ロングライドからレースまで幅広く対応可能
ZONDA C17
最もポピュラーなモデルで、幅広いユーザーに支持されています
主な特徴
- リム幅: 内幅17mm(外幅22mm)。ワイドタイヤ(25mm~28mm)に最適化
- スポーク:
- フロント:16本(ラジアル組み)
- リア:21本(G3パターン)
- ハブ: カンパニョーロ独自のアルミ製ハブ、耐久性の高いカップ&コーン式ベアリング
- 対応タイヤ: クリンチャーおよびチューブレスレディ(2-Way Fitモデルではない)
- 重量: 約1,550g(ペア)
- 用途: ロングライド、ヒルクライム、日常的なトレーニングに適しています
ZONDA DB(Disc Brake対応)
ディスクブレーキ専用のモデルで、最近のロードバイクのトレンドに対応
主な特徴
- リム幅: 内幅17mm(C17)
- スポーク:
- フロント:24本
- リア:24本(前後ともにG3パターン)
- ハブ: アルミ製ハブ、ディスクブレーキ用フランジを搭載
- ディスクマウント: Center Lock規格
- 重量: 約1,600g(ペア)
- 用途: ディスクブレーキ仕様のロードバイクやグラベルロードでの使用を想定
ZONDA 2-Way Fit(廃盤または過去モデル)
チューブレスレディ対応のモデル
主な特徴
- 対応タイヤ: クリンチャーおよびチューブレス
- リム構造: チューブレス用のシーリングが施されたデザイン
- 現在: 最新モデルでは、ZONDAシリーズのチューブレス対応が限定的となり、他シリーズに吸収された可能性があります
ZONDAシリーズのメリット
- 価格と性能のバランス: カンパニョーロのホイール技術をリーズナブルに体験可能
- 耐久性: 日常使いに適した設計で、高い耐久性を持つ
- パフォーマンス: 軽量性、剛性、空力性能のバランスが良い
KHAMSINシリーズ
KHAMSIN(カムシン)シリーズは、カンパニョーロのエントリーグレードのホイールで、コストパフォーマンスと耐久性に優れたモデル
初心者ライダーや予算を抑えたいユーザーに特におすすめのシリーズです
KHAMSINシリーズの特徴
- 用途: 日常のトレーニング、通勤、エントリーレベルのレース
- 価格帯: カンパニョーロホイールの中で最も手頃な価格設定
- ホイール素材: 高品質なアルミリム
- 設計の特徴: カンパニョーロの技術を活かしたシンプルかつ高性能な設計
- 互換性: シマノ/SRAMおよびカンパニョーロのカセットフリーボディに対応
- 重量: 軽量性よりも耐久性にフォーカス
KHAMSIN C17
現行モデルで最も一般的なKHAMSINシリーズのバージョン
主な特徴
- リム幅: 内幅17mm(外幅約22mm)。25mmタイヤに最適化されているが、23mmや28mmタイヤにも対応可能
- スポーク:
- フロント:18本(ラジアル組み)
- リア:24本(G3パターン)
- ハブ:
- カンパニョーロ独自のアルミハブ
- カップ&コーン式ベアリングを採用
- 対応タイヤ: クリンチャー
- 重量: 約1,850g(ペア)
- 特徴:
- エントリーレベルながら、G3スポークパターンで効率的なパワー伝達を実
- 高い耐久性で長期間の使用に適している
KHAMSIN DB(Disc Brake対応)
ディスクブレーキ専用のKHAMSINモデル
主な特徴
- リム幅: 内幅17mm(C17)
- スポーク:
- フロント:24本
- リア:24本(G3パターン)
- ハブ: ディスクブレーキ用のアルミハブ、Center Lockディスクマウントを採用
- 重量: 約1,900g(ペア)
- 特徴:
- ディスクロードバイクに最適な設計
- 通勤やトレーニングでの使用に適した堅実な性能
旧モデルや派生モデル
- KHAMSIN ASYMMETRIC(過去モデル)
- リムの非対称設計を採用しており、ブレーキング時の負荷分散を改善
- 現行のC17モデルに統合される形で廃盤となった可能性が高い
KHAMSINのメリット
- 手頃な価格: カンパニョーロブランドの品質を体験できる最も安価なモデル
- 耐久性: アルミリムとシンプルな構造で高い耐久性を持つ
- 信頼性: 初心者から中級者まで安心して使用できる設計
- 汎用性: トレーニング用ホイールや予備ホイールとしても最適
注意点
- 重量が比較的重めなので、ヒルクライムや高速巡航を重視するライダーには他のモデルが適している場合があります
- チューブレスには対応していないため、クリンチャータイヤ限定
KHAMSINシリーズは、コストを抑えつつ、信頼性の高いホイールを求めるライダーに最適な選択肢です
まとめ
主なコンポーネント・ホイールメーカーのグレードなどについてまとめています