グランツール三冠へ?ポガチャルの2026ブエルタ出場決定とUAEが明かす「心身の変化」

みぞお
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今年のロードレース界隈で、最大の関心事とも言えるニュースが正式に発表されました。UAEチームエミレーツ-XRGのタデイ・ポガチャルが、8月22日に開幕する「ブエルタ・ア・エスパーニャ」へ出場します。

しかし、熱心なファンであればあるほど、「あれ?昨年チーム代表は、ポガチャルのブエルタ出場は『全く現実的ではない』と明言していなかったか?」と疑問に思うかもしれません。春のクラシックからツール・ド・フランスにかけてピークを持っていく例年のスケジュールから一転、なぜ2026年は出場に至ったのでしょうか。

本記事では、海外メディア『CyclingUpToDate.com』の特集をもとに、ポガチャルが今年のブエルタに出場する理由を詳しく解説します。

昨年の「出場見送り」の背景から、今年のツール・ド・フランスで見せた余裕と圧倒的な強さ、そして開幕地であるモナコがもたらす影響まで、状況が一変した舞台裏をまとめました。

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昨年「不可能」と言われた出場が一転した理由

タデイ・ポガチャル選手(UAEチームエミレーツ-XRG)の悲願だったブエルタ・ア・エスパーニャ出場が、いよいよ8月22日のスタートで現実のものとなります。しかし、チーム代表マウロ・ジャネッティ氏が昨夏語っていた説明を振り返ると、ひとつの疑問が浮かびます。「去年は難しいと言っていたのに、なぜ今年は出られるのか?」という点です。

この記事のポイント
  • ポガチャル選手は8月22日開幕のブエルタ・ア・エスパーニャに出場することが正式に決定
  • 2025年夏、チーム代表ジャネッティ氏は「彼にとって全く現実的ではなかった」と出場見送りを説明
  • 春のクラシックとツール・ド・フランスへの集中、世界選手権・イル・ロンバルディアとの兼ね合いが例年の出場見送り理由
  • 今年は開幕地モナコが拠点という地の利に加え、圧巻のツール・ド・フランス制覇で心身に余裕があったことが大きな変化として挙げられている

スロベニア人選手にとって特別な存在感、その代償とは

スロベニアの英雄として台頭したポガチャル選手にとって、ブエルタ出場はキャリアを通じて度々話題に上るテーマでした。2019年大会には、翌年のツール・ド・フランス台頭前に出場した経験もあります。しかし、その後「サイクリング界の絶対王者」としての地位を確立するにつれ、春のクラシックとツール・ド・フランスを最優先とするシーズン設計が定着し、ツール後には世界選手権ロードレースを2年連続制覇、さらに10月のイル・ロンバルディアも例年の目標に据えるようになったことで、ブエルタと日程・体力面で両立させるのが難しい状況が続いてきました。

2025年、ジャネッティ代表が語った出場見送りの理由

2025年8月、前年のツール・ド・フランスでヨナス・ヴィンゲゴー選手を圧倒して自身4勝目を挙げたものの、いつもの躍動感に欠ける状態でフィニッシュした直後の時期に、ジャネッティ代表はブエルタ出場の噂に対して慎重な姿勢を示していました。同氏はCyclingnewsの取材に対し、「タデイ・ポガチャルであることは素晴らしいことだが、簡単なことではない」と語り、常に周囲から速さや勝利、見応えのあるレース展開を期待されるプレッシャーの大きさに触れています。

ジャネッティ代表が挙げていた出場見送りの理由(2025年8月時点)

  • チームの役割は、レースを楽しみファンを沸かせられるだけの心身のコンディションを整えて送り出すこと
  • ストラーデ・ビアンケ、フランドル、ルーベ、アムステル、リエージュなど春のクラシックをすべて走ることの負担の大きさ
  • パリ〜ルーベは「1日レース」に見えて、実際は1週間のステージレース以上に身体への影響が大きいとの見解
  • 春のクラシックを全て走ること自体が、グランツール出場よりも過酷という位置づけ

つまり2025年時点では、心身両面での大きな負荷を理由に、ブエルタ出場は「彼にとって全く現実的ではなかった」というのがチームの結論でした。

2026年、何が変わったのか

今年注目したいのは、ここまでのシーズンの流れが昨年と大きくは変わらない中で、チームとポガチャル選手自身のトーンが明らかに変化している点です。理由の一つとして挙げられるのが、今大会のスタート地がモナコであること。ポガチャル選手にとってはシーズン中の拠点そのものであり、グランツール出場にありがちな移動の負担がほぼゼロという地の利があります。

しかし最大の要因として挙げられているのは、今年のツール・ド・フランスでの圧巻の内容です。今年は単に総合優勝を果たしただけでなく、レース中盤から終盤にかけては数日間ペースを落として余力を残し、勝負どころを自ら選んで仕掛けることができました。さらに、チームメイトのイサック・デル・トロ選手の表彰台争いをサポートする中で、新たなモチベーションと楽しさを見出したことも大きかったとされています。

7月末のツール終了時点で、以前とは違う「フレッシュな状態」で戻ってきたことが、ブエルタ出場の判断を後押ししたと見られています。ブエルタ終了からわずか2週間後には世界選手権も控えている中、出場は先週正式に確定しました。

「グランツール三冠」への期待も

今シーズン好調を維持したまま出走を迎えることで、サイクリング界が注目するのは、ポガチャル選手が「グランツール三冠」(同一年でのジロ・ツール・ブエルタ制覇、もしくはツール・ブエルタ制覇を含む文脈)に挑む可能性です。圧巻のツールを経て、チームもポガチャル選手自身も、いつも通りの支配的な走りでブエルタに臨める自信を深めている様子がうかがえます。

まとめ

昨年「現実的ではない」とされた出場が一転した背景には、モナコ開幕という地の利に加え、今年のツールでポガチャル選手が見せた「余裕を持った強さ」が大きく影響しています。8月22日の開幕まで、UAEチームエミレーツ-XRGとしてどのような布陣・目標設定でブエルタに臨むのか、続報にも注目です。

出典

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みぞお
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おっさんサイクリスト
関西在住の自転車DIY愛好家。 「自転車組立はプラモデルみたいで面白そう」という直感をきっかけに、ロードバイクの世界へ。 現在は、自転車の組立(バラ完)・メンテナンス情報のほか、10年以上続くフェリー輪行旅の記録、さらに家電修理などのライフハックも発信中。 「自分の手で直して楽しむ」をモットーに、初心者でも真似できる等身大のDIY記録を綴っています。
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