新型デュラエースR9300の実戦投入が判明。ファンデルプールによるテストと未完成クランクの謎

みぞお
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ロードレース世界選手権モントリオール大会のコース試走において、マチュー・ファンデルプール選手(アルペシン・プレミアテック)がシマノの次期フラッグシップコンポーネントと目される新型「デュラエース(R9300)」のプロトタイプを使用していることが確認されました。

本記事では、海外自転車メディア『Cyclingnews』の報道をもとに、新たに判明したシフターやディレイラーの仕様、そして今回使用が見送られた新型クランクセットの開発状況など、正式発表が待たれる次世代コンポーネントの最新動向を客観的に解説します。

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ファンデルプール、世界選手権コースの試走で新型デュラエースを実戦投入 ― 気になる新情報も判明

マチュー・ファンデルプール選手(アルペシン・プレミアテック)が、モントリオール世界選手権のコース試走で、新型デュラエース「R9300」、少なくともその一部パーツを装着した状態で走行していたことが確認された。

以前の記事でお伝えした通り、数か月にわたる噂を経て、新型デュラエースグループセットは先月ブエルタ・ア・エスパーニャで初めてその姿を現していた。アルペシン・プレミアテックのキャノンデール「Aeroad CFR」複数台に、この新パーツが装着されているのが確認されていた。

この記事のポイント
  • ファンデルプール選手が、モントリオール世界選手権コース試走で新型シフター・ディレイラーを使用
  • 直近のツール・ド・ルクセンブルクでもこの新パーツを使い、2ステージで優勝(174km独走勝利を含む)
  • ただし話題を呼んだ新型クランクセットは今回も未使用、開発途上である可能性が改めて浮上
  • シマノは公式コメントを拒否、「噂や未発表製品にはコメントしない」との立場

ルクセンブルクでの快挙も、新パーツと共に

ブエルタ以降、新型グループセットの目撃情報はしばらく途絶えていたが、ファンデルプール選手自身が公然とテストを進めている様子がうかがえる。同選手は直近のツール・ド・ルクセンブルクでこの新パーツを使用し、2ステージで優勝。中でも174kmにおよぶ驚異的な独走勝利は大きな話題を呼んだ。

世界選手権に向けた試走が行われた際の写真では、ファンデルプール選手がキャノンデール「Aeroad」に、少なくとも未発表の新型シフターを装着した状態で走る姿が確認されている。デュラエースはレース用に設計されたグループセットであるだけに、実戦でのテストは、来年予定される正式発売前の開発最終段階において非常に有用なプロセスとみられる。今週末のレースで、複数選手のバイクにこの新パーツが装着されていたとしても、決して驚くことではないだろう。

映像で新旧シフターを見分ける最も簡単な方法は、デュラエースのロゴがないことと、内側のシフターボタンがより大きく目立つ形状になっている点だという。

新型ホイール開発にも関与、ペダル・シューズは先週発表

ファンデルプール選手は、今年7月に発売された新型デュラエースホイールの開発にも重要な役割を果たしたと報じられている。それに続く形でシマノは先週、新型ペダル・シューズ・クリートを発表(以前の記事で詳しくお伝えした通り)。この中には、今年4月のパリ〜ルーベで初めて目撃されていた新型R9300デュラエースペダルも含まれていた。

気になる「新型クランクセット」は今回も見送り

公式な情報は一切公開されていないものの、ファンデルプール選手によるテストは、開発段階にあるとみられる同グループセットの改良に役立つ有用なフィードバックを生み出しているとみられる。正式発売までに、いくつかの仕様変更があっても不思議ではない。

重要なのは、ファンデルプール選手が直近のレースで使用したのはグループセットの一部にとどまっていた点だ。13速になることがすでに分かっている完全なグループセットは、まだ展開できる段階には至っていないことを示唆している可能性がある。

ツール・ド・ルクセンブルクでの使用パーツ
  • 新型デュラエースシフター:各ブレーキフード内側に新設された「ボーナスボタン」付き
  • 新型デュラエースリアディレイラー:引き続き有線式の電動ユニットになる見込み
  • クランクセット:未使用(既存のクランクセットを継続使用)

注目すべきは、ブエルタで確認された試作クランクセットが、今回も使用されていなかったことだ。この新型ユニットは、中空鍛造チェーンリングが実際には使用されていない様子や、クランクアームとリングの接続部が未完成に見える点から、見た目の面でネット上のシマノファンの間で今ひとつの評判だった。以前の記事でも触れた通り、この新型クランクセットはまだ開発途上にあり、さらなる改良が加えられる可能性が高いという見方を、今回の一件はさらに裏付ける形となっている。

シマノは「コメントを拒否」

案の定というべきか、ファンデルプール選手の直近の使用状況について問われたシマノは、具体的な情報の開示を拒否している。同社は「シマノは常に新製品の開発を進めていますが、噂や憶測、未発表製品についてはコメントしません」との立場を示した。

まとめ

ファンデルプール選手は、日曜の世界選手権での2度目のロードレース制覇について慎重な姿勢を見せているというが、常に全力を尽くす選手であることに変わりはない。日曜のレース結果自体は、シマノの新グループセットについて多くを語るものにはならないだろう。しかし、同選手がこの機材を実戦で使い続けているという事実そのものが、正式発売の時期が着実に近づいていることを物語っていると言えそうだ。

文末まとめ

ファンデルプール選手によるプロトタイプの実戦投入は、シマノが次世代グループセットの正式発表に向けて開発の最終段階に入っていることを強く示唆しています。一方で、ブエルタ・ア・エスパーニャで目撃されながらも実戦での使用が未だ見送られている新型クランクセットの存在など、13速化の全貌が明らかになるまでにはまだ調整が必要な段階にあると推測されます。トッププロによる実戦テストを通じた製品フィードバックがどのように完成版に反映されるのか、今後のレースシーンにおける機材動向が引き続き注目されます。

出典

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ABOUT ME
みぞお
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おっさんサイクリスト
関西在住の自転車DIY愛好家。 「自転車組立はプラモデルみたいで面白そう」という直感をきっかけに、ロードバイクの世界へ。 現在は、自転車の組立(バラ完)・メンテナンス情報のほか、10年以上続くフェリー輪行旅の記録、さらに家電修理などのライフハックも発信中。 「自分の手で直して楽しむ」をモットーに、初心者でも真似できる等身大のDIY記録を綴っています。
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