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ポガチャル愛用のENVE新型ホイール「SES 6.7 Pro」。自社最速モデルの設計と詳細

みぞお
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2026年シーズンにおいて、タデイ・ポガチャル選手をはじめとするUAEチームエミレーツの数々の勝利を支えてきたENVE(エンヴィ)の新型ホイール「SES 6.7 Pro」が正式に発表されました。

本記事では、海外自転車メディア『BikeRadar』の報道をもとに、今年1月に導入されたUCIの新リム深さ規定に対応すべくゼロから再設計されたリムプロファイルや、60gの軽量化を実現した新開発の「Innerdrive Pro」ハブの詳細など、ワールドツアーの最前線で実証された最新ホイールのスペックを客観的に解説します。

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ENVE「SES 6.7 Pro」ホイール、正式発表

ENVEが、2026年シーズンを通じてワールドツアーで使用されてきたホイールセット「SES 6.7 Pro」を正式にローンチした。リムプロファイルを一新し、UCI規定に適合する範囲で「自社史上最速」のモデルだとしている。

新型ホイールは、ENVEがホイールスポンサーを務めるUAEチームエミレーツと緊密に協力しながら開発された。同社によれば、2026年のワールドツアーではすでに10勝以上をこのホイールで積み重ねており、ミラノ〜サンレモ、ストラーデ・ビアンケ、そしてブエルタ・ア・エスパーニャでの勝利も含まれるという。その多くは、タデイ・ポガチャル選手によってもたらされたものだ。

この記事のポイント
  • UCIの新リム深さ規定(今年1月導入)を受けて、設計を一新した「クリーンシート」設計
  • フロント59mm・リア65mm、内幅22.5mm、公称重量1,495g(チューブレス専用)
  • 新開発「Innerdrive Pro」ハブにより、従来品から60g軽量化
  • 価格はフロント約27.0万円、リア約32.6万円、セット合計で約59.6万円

※価格は米国での参考価格をもとに、2026年10月時点のレート(1ドル=約159円)で円換算した参考値です。

UCIの新リム規定が開発のきっかけに

今回のリムは、今年1月に導入されたUCIのリム深さ規定を受けて、ゼロから設計し直されたものだ。この規定により、従来モデルの「SES 6.7」(リア65mmのリム深さ)は、ロードレースでの使用上限を1mm超えていたため、競技での使用資格を失っていた。

UAEチームエミレーツでバイオメカニクス・空力性能部門を率いるダビド・エレロ氏は「トラックテストの結果、旧モデルと比べて明確なアドバンテージが確認できた。プロサイクリングの最高峰では、こうしたわずかな差こそが本当の違いを生む。ENVEと緊密に協力することで、イノベーションを測定可能なパフォーマンスへと変換し、選手に可能な限りの競争優位性を与えることができる」とコメントしている。

スチールスポーク+新型ハブセット

スペック
  • リム深さ:フロント59mm/リア65mm
  • リム内幅:22.5mm(前後共通)、プロ選手が好む28mm幅タイヤに最適化(ただし幅広いタイヤ幅・速度域でテスト実施)
  • リム外幅:30.5mm(前後共通、プロファイルは前後で異なる)
  • 公称重量:1,495g(リムテープ・バルブ込み)、チューブレス専用設計
  • スポーク:Alpina製「Ultralite」スチールスポーク24本、内蔵アルミニップル(前後とも)

多くのホイールブランドがカーボンスポークへの移行を進める中、ENVEは今回もスチールスポークを採用している。同じくUAEチームエミレーツ-XRGが使用する従来モデル「SES 4.5 Pro」は、公称重量1,295g、内幅23.5mmとやや狭く、リム深さはフロント49mm・リア55mmとなっている。

新型「Innerdrive Pro」ハブ ― 60g軽量化

SES 6.7 Proは、新開発の「Innerdrive Pro」ハブを採用している。ENVEによれば、既存の「Innerdrive」ハブからの進化形で、より軽く、より低抵抗だという。新設計の40枚爪ラチェット、張力を弱めたスプリング、そして軽量化したハブシェルにより、従来品から60g軽量化したとしている。

ハブの特徴
  • ENVE新開発の「Pro」セラミックベアリングを採用
  • 硬化ステンレス鋼レース+低摩擦ポリアミド製ケージ
  • アウトボード側は低接触、インボード側は非接触のシールを採用し、転がり抵抗をさらに低減
  • ベアリングには5年保証が付帯

価格

ENVE SES 6.7 Pro 価格
  • フロントホイール:約27.0万円(1,700ドル)
  • リアホイール:約32.6万円(2,050ドル)
  • セット合計:約59.6万円(3,750ドル)

まとめ

コルナゴ「Y1Rs」エアロバイクの空力性能を補完する形で開発された今回のホイールは、UCI規定という制約を逆手に取り、リムプロファイルを一から見直すきっかけになったとも言える。2026年シーズンにポガチャル選手が積み重ねてきた数々の勝利を支えてきた一台が、ついに一般にも正式発売されたことになる。

出典

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ABOUT ME
みぞお
みぞお
おっさんサイクリスト
関西在住の自転車DIY愛好家。 「自転車組立はプラモデルみたいで面白そう」という直感をきっかけに、ロードバイクの世界へ。 現在は、自転車の組立(バラ完)・メンテナンス情報のほか、10年以上続くフェリー輪行旅の記録、さらに家電修理などのライフハックも発信中。 「自分の手で直して楽しむ」をモットーに、初心者でも真似できる等身大のDIY記録を綴っています。
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