【PINARELLO GALILEO再生記】憧れの赤フレームをDIYで蘇らせる!カンパニョーロ×オールドパーツで組む“自分だけの一台”

「10年以上越しの夢が、ようやく形になった」
そんな思いで取り組んだのが、中古で手に入れた赤いPINARELLO GALILEOフレームのバラ完プロジェクト。
この記事では、フレーム選びの背景・カンパニョーロコンポの選定・工具とパーツの調達・ホイールの組み直し・試乗レビューまでを、実体験ベースで紹介します。
この記事でわかること
- PINARELLO GALILEOの魅力と中古フレーム購入のポイント
- カンパニョーロコンポ(XENON・VELOCE・RECORDなど)の選定と組み合わせ
- 特殊規格(φ30.9㎜シートポスト・ITA BB)の注意点
- ベアリング交換・ケーブル調整・チェーン選びの工夫
- MOSTホイール→VENTO G3への変更と試乗トラブル
- “ジャンクでもS-WORKSはS-WORKS”に通じる再生の楽しさ
PINARELLO GALILEO
スポーツバイクを始めた理由はのは、事情があってオーナーが手放したバラ完のガリレオに出会ったからです
まだスポーツバイクに10万円以上って意味不明なのと、フレームサイズが合わなくて購入できませんでした
色違いを購入
その時は赤色フレームだったのですが、10年以上たって購入できるので、色はあまりこだわらず購入し、オールドパーツ(DURA-ACE 7400)で組み立てました

赤色のガリレオ
購入したガリレオを、とても気に入っているのですが、ロードバイクの急速なディスクブレーキ化の影響なのか、キャリパーブレーキのフレームが安く販売されています
フリマサイトで
フリマサイトで、赤色のガリレオが安く販売されていました(中古品)
買うしかない?
コンポも
ディスクブレーキ化の影響は、コンポーネントの価格を下げる原因のようです
買うよね?
買う
発注しました

購入
友人のハイエンドバイクをシマノばかり組んでいたので、扱ったことがないカンパニョーロで組んでみたいと考えてしまい、フレーム・コンポーネントなどを購入しました
フレーム
年式は、憧れのフレームとは違いますが、メイドインイタリア(最終年)のフレームです

コンポーネント
グレードも低く、10速だったので意外と安く買えました

雑多に販売しているものを落札したので、数が合わない部品があるけど、気にしない
ホイール
カンパニョーロが一世を風靡したG3ホイール(傷は多いけど)

組立
部品をそろえたので、できるだけ綺麗に組んでいきます
クリーニング
洗って錆をとっていきます(最近サンポール消費量がヤバい)

古いパーツは、ほぼ鉄でできているし、メッキ処理もしっかりしているので、簡単に錆が落ちますね
一番汚れているもの
今まで中古を買っていて、クリーニングして販売してくれている人でも、スプロケットだけは汚いです

分解して、灯油系(フィルタークリーナー)で綺麗にしました
黒い小さいもの事件
汚れたスプロケット・ホイールを家に持ち込むと、2~3日以内に黒いものが落ちていると怒られます(掃除しているはずなのに・・・)
リム
ホイールも中古なので、リムが汚れています

使い方の問題なのか、この時代のカンパニョーロホイールは、ロゴが半分削れているものが多いですよね

ベアリング交換
クランクのベアリングがダメになっていたので交換しました

ウルトラトルクなので、クランクにBBが付いています
特殊な工具
カンパニョーロを扱うと必ず困るのが、特殊な工具が多いことです

今回はこれで、圧入されたベアリングを外しました
NTNに交換
純正ではなく日本製のベアリングに交換しました

圧入
ハンマーで叩き込みました

脱落防止
カンパニョーロを扱うと、これも困るのが、小さいけど必要なパーツが多いことです

中古で購入しているので、足りない部品を買うことになりました(結構高い)
組立
そろえたパーツをフレームに組付けました

DIYをする中で、最もテンションが上がる瞬間です
シートポスト:φ30.9㎜
一部、マウンテンバイクでも採用されていますが、種類が少なくて大変困る規格
リアディレイラー
リプレイスエンド(ディレイラーハンガー)は交換できないので、気を付けて作業を行います

曲がったら大変です
XENON
グレードは低いが、しっかりした作りですね

フロントディレイラー
バンドタイプ(φ35.0㎜)です
ヴェローチェ

この時代では珍しくない規格なので、比較的簡単に手に入ります(シートポストは珍しいのですが・・)
ブレーキ
普通のキャリパーブレーキです
ヴェローチェ

一般的な形なので、困ることも悩むこともありません
BB
ITA規格なので中古がなかなか手に入らず、新品購入
レコード
販売されているのは上位規格しかなかったので、レコードです

クランク
ベアリングを打ち直したクランクを取り付けました

ケーブル調整
ケーブルはカンパニョーロ製を使用しました

ケーブルの先端が違う
シマノと違って、先端形状が小さくなっています

調整
チェーンの長さを調整しました

純正チェーンはびっくりするぐらい高いので、KMCチェーンを使用しました
変速調整
シマノよりキッチリしていないと聞いていたけど、綺麗に変速が決まりますね

傷防止シール
黄ばんでいるので、新しく作りました

型をとって、ハサミでカットしました

見た目は分かりにくいけど、貼っています
完成
完成したので試乗しました

分かっていたことですが、私には少し小さいのですが、乗り心地は大変好みでした
思うところがあるので、完成は一旦保留
ホイール
MOSTのホイールが買えたので、変更しました

リアホイールのリムが痛んでいたので、交換しました
TNIリム
24Hのリムを別のものに交換(軽くて評判のよいものを選びました)

軽い
元より100gくらい軽くなりました

組みあがり
特に考えず、同じように組みました

少しスポークが短いかもですが、問題があるのか試してみます
試乗
晴れたので試乗しました

トラブルあり
ホイールの組み方が悪かったみたいで、数キロ走ったところで、ニップルが飛んでしまいました
危険なので、歩いて家まで帰りました(SPDでよかった)
ホイールを戻す
当初の計画通りVENTO G3に戻して、試乗しました

丘などの軽い登りなら、平地と変わらない位の軽さを感じました
愛彩ランド
自宅から往復15㎞位(登りあり)なので、試乗するにはちょうど良い距離なんです

ヒルクライムも含めるなら、牛滝山までいけばいいのですが、バイクの調子を見られたので、十分です
まとめ
赤のピナレロは格好いいですね

古いフレームだけど
まだ部品も集めやすくて、クラシックというほどではないので、部品集めや組立作業は楽にすすめられました
サイズが違う
了解の上で購入したので、このまま誰かに譲ろうと思います
気に入っているので、少し心残りはありますが、飾るよりはいいと思っています
NGのホイール
トラブルを起こしたホイールは、スポークを測り直して、組み立て直します

片側ストレートではないく、両側タンジェントにしようと思います
PINARELLO GALILEO バラ完で感じた、組む楽しさと“旧車”の魅力
フレームに惚れたら、多少の不便は気にならない
キャリパーブレーキ全盛期の名残を感じる細身のシルエット。
独自規格のシートポストやリプレイス不可のエンドなど、クセはあるけど、それも含めて愛おしい。
「この時代のピナレロは、やっぱり格好いい」と再確認しました。
カンパニョーロの“沼”にハマる
初めて扱うカンパニョーロパーツは、工具も構造もシマノとは別物。
でも、ベアリングの打ち替えやケーブルの取り回しなど、ひとつひとつの作業に“機械いじりの楽しさ”が詰まっていると感じました。
ホイール組み直しで得た教訓
軽量化を狙って組み直したホイールは、まさかのニップル飛びで試乗中断。
でも、失敗から学んでG3ホイールに戻したことで、登りでも軽快に走れる安心感を得られました。
サイズ違いでも“組んでよかった”と思える一台
少し小さめのフレームだったけれど、組み上げた達成感と走りの気持ちよさは何ものにも代えがたい。
最終的には譲る決断をしたけれど、「飾るより、誰かに乗ってもらうほうがこのバイクも幸せだろう」と思えました。