【PINARELLO PARIS組立記録】フルカーボンバイクを自分で組む!内装ケーブルとカラーパーツで仕上げた“ぱりんこ”誕生ストーリー

「このフレーム、組んでみませんか?」
そんな一言から始まったのは、PINARELLO PARIS(通称:ぱりんこ)をフレームから組み上げるDIYプロジェクト。
今回は、譲り受けたフルカーボンフレームに、105(5700系)コンポを中心としたパーツを組み合わせ、
ケーブル内装やカラーパーツ、バーテープ選びまでこだわった“自分だけの1台”を完成させた記録です。
組立は一見シンプルに見えて、実は内装ケーブルの取り回しやクランクのネジ問題など、
“やってみないとわからない”トラブルが満載。
それでも、ネオモルフェハンドルにフィジークのバーテープを巻き、
金色のクランクボルトでアクセントを加えるなど、
細部にこだわることで“ぱりんこ”らしい個性が光る1台に仕上がりました。
この記事でわかること
- PINARELLO PARISの組立に必要なパーツと構成例
- 内装ケーブルの通し方と“力技”で乗り切るコツ
- クランクネジの長さ問題とカラーパーツの選び方
- ネオモルフェハンドルへのバーテープ巻きの難しさ
- カスタムを通じて得られる“愛着と達成感”
フレームから組立
先日、和歌山の友人(岩出の男前)から譲ってもらったPINARELLO PARISを組み立てました。
105 5700シリーズ
予算の関係で、5700シリーズの105組です。
WH-7850-C50
ホイールはKzumiさんのものを勝手に借りています。
組立は簡単?
組立は、友人がシマノ組へ組み替えた直後に譲ってくれたので、アウターケーブルはそのまま譲ってくれたので、本当に組み立てるだけだったのです。
フレーム内装は大変だった
しかし、苦労したのはケーブルのフレーム中通しです。
力業で何とかする
タコ糸を使ったりと試しましたが、最終は力技で別のしっかりしたワイヤーを無理矢理に通して、それをガイドにしてワイヤーを通しました。
ネジが違った
当初の予定外で、左クランクのネジが長いものしかなくて、カラーパーツを購入しました。
アクセントというほどではないですが、色付いています。
商品としては金色だけど、少し赤みがあります。
バーテープはフィジーク
バーテープは、お気に入りのフィジークです。
ネオモルフェは巻きにくい
ネオモルフェは、形状が独特なので、巻くのに苦労したけど、それなりに巻けたと思います。
カラーカスタムは楽しい
次は冒険した色も試してみようと思います。
ウイークデーの仕事終わりに、コソコソと組み立てたので、週末には走りに行ってきます。
【まとめ】“組むことで知る”——PINARELLO PARISが“自分のバイク”になる瞬間
今回の組立作業は、パーツを揃えて組み付けるだけの作業に見えて、
実際には“フレームの癖”や“パーツの相性”と向き合うリアルなDIY体験でした。
特に、内装ケーブルの通し方やクランクネジの長さ調整など、
マニュアルには載っていない“現場の知恵”が必要になる場面も多く、
「自分で組んだからこそわかること」がたくさんありました。
また、バーテープやカラーパーツといった“見た目の遊び”を加えることで、
PINARELLO PARISという高性能フレームに“自分らしさ”を吹き込むことができたのも大きな収穫。
「ぱりんこ」と名付けたこの1台は、単なる機材ではなく、
“自分の手で仕上げた相棒”として、これからのライドに寄り添ってくれる存在になりました。
PINARELLO PARISについて
歴代モデル比較一覧
モデル名(年式) | 主な特徴 | フレーム素材 | ジオメトリー | コンポ構成 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
初代 PARIS(1994〜) | ピュアレーシングバイクとして登場 | アルミ(7000系) | レース向け | カンパニョーロ系 | ヤン・ウルリッヒがツール・ド・フランスで使用 |
PARIS FP(2000年代前半) | カーボンバック+アルミのハイブリッド | ハイドロフォーミングアルミ+カーボンバック | レース向け | シマノ/カンパ系 | オンダフォーク初採用 |
PARIS FP カーボン(2007〜) | 初のフルカーボンモデル | T700カーボン | レース向け | シマノ105〜アルテグラ | ドグマの弟分的存在 |
PARIS 50-1.5(2010〜2014) | 左右非対称フレーム採用 | T700カーボン | レース向け | シマノ105〜デュラエース | ドグマ60.1の技術を継承 |
PARIS(2021〜現行) | エンデュランス系にキャラ変更し復活 | T600 UDカーボン | コンフォートジオメトリー(アップライト) | シマノ105/アルテグラ/SRAM Rival AXS | 最大30mmタイヤ対応、グラベル寄りにも使える |
比較ポイント別まとめ
1. フレーム素材の変遷
- 初代〜2010年代前半:アルミ or アルミ+カーボンバック
- 2010年代中盤〜:T700カーボン(レース志向)
- 2021年以降:T600 UDカーボン(快適性重視)
2. ジオメトリーの変化
- 旧モデル:低スタック・長リーチ → レース向けの前傾ポジション
- 現行モデル:高スタック・短リーチ → ロングライド向けのアップライト設計
3. 用途の違い
- 旧モデル:レース・ヒルクライム・高速巡航
- 現行モデル:ロングライド・エンデューロ・グラベル寄りの万能型
4. コンポーネント構成
- 旧モデル:上位グレード(アルテグラ・デュラエース中心)
- 現行モデル:ミドルグレード(105・アルテグラ・Rival AXS)でコスパ重視
5. ケーブル内装の違い
- 旧モデル:外装 or 一部内装
- 現行モデル:フル内装ではなく、ダウンチューブ横からの部分内装(整備性重視)
まとめ:PINARELLO PARISは“変化し続ける名車”
PINARELLO PARISは、かつてはプロレースで活躍したピュアレーサーでしたが、現在はロングライドやグラベルも楽しめるマルチパーパスバイクへと進化しています。
「レース志向ではないけど、ピナレロの美しさと性能を味わいたい」というサイクリストにとって、現行のPARISは非常に魅力的な選択肢です。
ぱりんこ、格好いいですね!
自分も使ってますが5700シリーズの105のクランクがシンプルで好きです。
> koni 様
前オーナーの友人が乗っているときの方が、もっと格好良かったのですが、ワタクシの出来る範囲で組み立てました。
調整のしやすさや、パーツの強度を考えると10速が良いと言う友人もいるので、良いコンポーネントだと思っています。
昔のブログへのコメント失礼します。
PINARELLO PARIS 2013のブレーキ取り付けナットのサイズが何ミリか、わかりますでしょうか?
先日同じフレーム安く購入できたので、事前に必要なパーツを揃えようと思ったのですが、ナットサイズだけがわからずでして。
わかればでかまいませんので、よろしくお願いいたします。
リア用ブレーキキャリパーの付属で使えたと記憶しています。
すみませんが、何ミリまでは分かりません。