“特殊工具”にご用心!LOOK KEOペダルのオーバーホールに挑戦してみた

「LOOKのペダルって、構造はシンプルだけど中身はどうなってるの?」
そんな疑問から始まった、KEO BLADE CARBONのオーバーホールチャレンジ。
ヤフオクで落札した少し古めのモデルでしたが、LOOKの設計思想は今も昔も大きく変わらない——
そう信じて、分解・洗浄・再組立てまでを自力でやってみることにしました。
ところが、いざ作業を始めてみると、ペダル軸を外すための工具が“特殊”だったことが判明。
ネットの情報では「19mmのメガネレンチでOK」とあったものの、実際にはサイズが微妙に合わず、
ネジ山を潰しかけて作業中断……というトラブルにも直面しました。
🛠️ この記事でわかること
- LOOK KEOペダルの分解に必要な工具と注意点
- ネット情報との“微妙なズレ”にどう対応したか
- 分解中に見えてきた構造の特徴とメンテナンス性
- 作業を通じて感じた「LOOKらしさ」と整備の奥深さ
LOOK KEOペダルのオーバーホールに挑戦|“ネタ不足”から始まったDIY整備のひらめき!
最近DIY整備のネタが枯渇気味…そんなときにふと思いついたのが、LOOKペダルのオーバーホール。
「簡単そうだけど、効果がありそう」——そんな直感から、久々の分解整備ネタとして着手することにしました。
相方さんのKEO 2 MAXは…やめておこう
- 手元にあるのは、相方さんのLOOK KEO 2 MAX
- ただし、失敗して壊したら怒られる未来が見えるので、今回は見送り
- 代わりに、ヤフオクで“練習台”になりそうなペダルを探すことに
ヤフオクでKEO BLADE CARBONを格安ゲット!
- 発見したのは、LOOK KEO BLADE CARBON(旧モデル)
- 技術的には現行と大きな違いがなく、オーバーホールの練習には最適
- 競合なしで2,000円で落札成功!
- シマノ人気の影響か、LOOKやTIMEのペダルは中古市場で値崩れしやすい傾向
レンチサイズに注意|“19mm or 18mm”の微妙な境界線
- ネット情報では、ペダル軸のナットは18mmまたは19mmで外せるとのこと
- 今回は、JIS規格の19mmメガネレンチ(トラスコ製)をホームセンターで購入
- 実際に試してみると、片側は固着気味でサイズ選定がシビアという落とし穴も…
LOOKペダル整備のポイント:特殊工具にご用心!
- LOOKペダルは構造がシンプルな反面、分解に“微妙なサイズの工具”が必要
- 特に軸を固定するナットのサイズや、内部のベアリング構造は要注意
- 今回のように、中古ペダルで練習してから本番に臨むのが安心
LOOKペダルの分解は“自己責任”で!|サイズ違いのレンチと固着ネジに要注意
LOOK KEOペダルのオーバーホールは、構造がシンプルでDIY向きではあるものの、
分解=メーカー保証対象外になるため、完全に自己責任での作業となります。
今回は中古品ということもあり、サポートの有無は気にせずチャレンジしました。
右側は分解成功|“19mmレンチ”でなんとか外れた!
- ペダル軸のナットは18mmが正解のようですが、
→ 手持ちの19mmメガネレンチで右側はなんとか外せました - LOOKペダルはモデルによって微妙にサイズが異なることもあり、
→ 工具の選定が非常にシビア
左側は固着|サイズ違いのレンチでは“ネジ山を潰すリスク”が高すぎる
- 左ペダルは逆ネジ+軽い固着状態
- 無理に回そうとすると、ナットの角をナメる(潰す)危険性が高く、
→ 今回は潔く作業を中断
今後の対策案|“サイズぴったりの18mmレンチ”と“固着対策”がカギ
対策 | 内容 |
---|---|
18mmの高精度メガネレンチを用意 | JIS規格よりも薄口タイプが理想 |
浸透潤滑剤を塗布して数時間放置 | 固着を緩めてから再チャレンジ |
ヒートガンやドライヤーで軽く加熱 | 金属の膨張差を利用して緩める |
専用工具 or ペダル軸用ソケットの導入 | 頻繁に整備するなら投資価値あり |
LOOKペダル分解成功!“18mmレンチ”で固着ネジもスムーズに解除
前回の作業中断を経て、ついにJIS規格外の18mmメガネレンチをネット通販で調達。
これが大正解で、左右どちらのペダル軸ナットも問題なく緩めることができました。
やはりLOOKペダルは“フランス規格”らしく、JIS工具では微妙に合わないこともあるようです。
18mmメガネレンチ(非JIS規格)を導入|“ピッタリ感”が作業効率を左右する!
- 近所のホームセンターでは入手できず、ネット通販でトネ製の18mmレンチを購入
- 実際に使ってみると、ナットにピタッとフィットし、滑りやガタつきなし
- 左右ともに固着もなくスムーズに分解成功
→ 前回の“ネジ山潰しそう事件”が嘘のように快適!
内部グリスの状態|“意外なほど綺麗”で驚きのコンディション
- 分解してみると、ペダル軸に塗布されていたグリスはほとんど劣化なし
- 色・粘度ともに良好で、ベアリング周辺もサビや異音の兆候なし
- 出品者の「長期間使っていなかった」というコメント通り、保管状態が良かった可能性大
LOOKペダルの中古購入時のポイント
チェック項目 | 理由 |
---|---|
軸の回転のスムーズさ | ベアリングの状態を確認 |
外観の傷・割れ | 落車歴や使用頻度の目安に |
グリスの状態 | 保管環境や整備歴のヒント |
工具サイズの確認 | LOOKはJIS規格外が多いので注意 |
グリスアップで“意味がある行動”に昇華|秘蔵ケミカルでLOOKペダルをリフレッシュ!
正直なところ、今回のLOOK KEOペダルはグリスの劣化もなく、オーバーホールの必要性は低そうでした。
それでも、「やってみることに意味がある」というDIY精神で、秘蔵グリスを使ってしっかりリフレッシュ。
結果的に、内部の状態確認+グリスアップ=安心感と満足感の獲得につながりました。
古いグリスを拭き取り、秘蔵グリスをたっぷりと注入!
- まずはペダル軸とベアリング周辺の古いグリスを丁寧に除去
- 使用したのは、ケミカル沼にハマった知人から譲り受けた“秘蔵グリス”
- 容器は…まさかのうがい薬ボトル(中身が良ければOK!)
- グリスはたっぷりと塗布し、ベアリングの隙間までしっかり行き渡らせる
- 右側ペダルも同様に処理し、左右ともに均等な潤滑状態に
LOOK公式の推奨頻度と整備効果【参考】
- LOOKでは、年間3,000km以上走るライダーには年1回のグリスアップを推奨
- グリスアップにより:
- 異音の予防
- 回転抵抗の低減
- ベアリング寿命の延命
- 今回のように中古ペダルの状態確認と予防整備を兼ねた作業は、非常に理にかなっています
LOOKペダルのオーバーホール完了!“締めすぎ注意”でスムーズに組み上げ
すべてのパーツを清掃・グリスアップしたら、あとはケースに戻してネジを締めるだけ。
このときのポイントは、締めすぎないこと。
LOOKペダルは樹脂やカーボン素材を使っているモデルも多く、過剰トルクは破損の原因になります。
再組み立てのポイント|“適度なトルク”で安心フィニッシュ
- ケースを戻し、ネジを手締め+軽くトルクをかけて固定
- 締めすぎると、ネジ山を潰したり、ケースが歪むリスクがあるため注意
- 最後に軸の回転がスムーズか、ガタつきがないかを確認して完了!
LOOKペダルのオーバーホールは“拍子抜けするほど簡単”だった!
- ペダルのオーバーホールというと、面倒で複雑な作業を想像しがちですが…
- LOOK KEOシリーズは構造がシンプルで、必要工具さえ揃えばDIYでも十分対応可能
- 今回のように中古ペダルの状態確認+予防整備としてもおすすめです
作業後の感想|“工具待ち”以外はスムーズ!DIY熱も再燃!
LOOK KEOペダルのオーバーホールを終えての率直な感想は、
「18mmメガネレンチの入手に時間がかかった以外はノートラブル!」
そして何より、久々のDIY整備でテンション爆上がりだったというのが最大の収穫です。
“やってよかった”と思える整備体験
- 特殊工具の調達に少し手間取ったものの、作業自体はシンプルで達成感あり
- LOOKペダルの構造は分かりやすく、DIY初心者でも挑戦しやすい部類
- 「やっぱり自分で整備するのって楽しい!」と再認識できる時間に
グリスアップの効果は?|“静かで滑らかな回転”に期待!
- グリスアップ後のペダルは、手で回してもスムーズな感触
- 実走していない段階でも、異音やゴリ感の兆候はゼロ
- 実際、グリスアップには以下のような効果が期待できます:
- ペダルの回転性能向上
- ベアリングの寿命延長
- 防錆・異音防止
次は実走テスト!LOOKクリートを導入してロードバイクに装着予定
- オーバーホールしたペダルを活かすため、LOOKクリートを購入予定
- 自分のロードバイクに装着して、実走でのフィーリングをチェック
- 「整備したから使ってみたい」という気持ちが、次のライドへのモチベーションに直結
LOOKペダル整備で感じた、“情報の精度”と“工具選び”の重要性
ネットの情報は“参考”であって“正解”じゃない
「19mmでいける」という情報を信じて作業を始めたものの、実際には18mmが正解だった可能性も。
サイズの合わない工具で無理に回そうとすると、ネジ山を潰してしまうリスクが高いことを痛感しました。
LOOKペダルの構造は“シンプルだけど繊細”
分解してみると、内部は意外と単純な構造。
だからこそ、トルク管理や工具の精度が仕上がりを左右するという印象を受けました。
“特殊工具”は整備のハードルか、それとも楽しさか
専用工具が必要になると面倒に感じるかもしれませんが、
そのハードルを越えた先にある「自分で整備できた」という達成感は格別。
LOOKペダルは、そんな“ちょっとマニアックな楽しさ”を味わわせてくれる存在でした。