[DAHON VISC.P18]オーバーホール体験記
DAHON VISC.P18
友人からオーバーホール依頼
これはゴミ捨て場から拾ってきたのですか?
2台同時で預かっていました
GIANT MR 4Fのオーバーホール
費用・パーツ代
壊れているパーツを発見したので、ジャイアントより費用がかかりました
概算金額:18,500円
シフトケーブルセット:約2,500円
ブレーキケーブルセット:約2,500円
Vブレーキ用ガイドパイプ:約1,000円
チェーン(9速用):約2,000円
ブレーキシュー:約1,500円
ヘッドパーツ(ダホン専用):約2,000円
ハンドルグリップ:約1,000円
フロントハブ:約4,000円
BB:約2,000円
出来るだけ使いまわして費用をかけずに作業を行っています
洗車
家に持ち込む前に目視で状態を確認し、洗車
とにかく汚い
ぱっと見綺麗に見えるけど、一緒に預かったGIANTより汚い
色々なパーツが劣化している
ドライブトレイン後輪は最悪
汚れているだけではなく、壊れたり劣化を目視で確認
チェック
取り外せる部品を、外してチェックしました
消耗品はすべてNG
消耗品は、検討する必要がないくらい劣化しています
消耗品は劣化しているので使いまわし不可
ヘッドパーツを外す
ゴリゴリと音がするので、劣化しています
茶色のグリスがにじみ出て、異音もするので交換
BBを外す
また使うことがないと思っていたBB外し・コッタレス抜き活躍
BBはNG(錆びがひどい)
雨風に晒されていたのだと思いますが、錆が全面に出ています
本体が錆びているし、ベアリングの状態も悪いので交換
ホイールの確認
ホイールを外して確認しました
フロントホイールNG
ハブが破損していました(何か銀色のものがでてきた)
破損しているのでフロントホイール交換(ハブ交換で対応)
リアホイール
回転が悪いからグリスアップで対応
パーツの洗浄
取り外したパーツを掃除します
汚れが酷すぎるので、秘蔵のフィルタークリーナーを使用しました
洗浄前
洗浄後
フレームの洗浄
集中力が続く限界まで洗って、磨きました(3回作業を行った)
コンパウンドを使い切る
追加で購入しました
新品だったけど、1/3は使った
事件
この時、家の中で黒い小さな塊がいっぱい落ちていると、相方さんに指摘を受ける
スプロケットの隙間やフレームなどに付着した油を含んだ泥汚れ
怒られて当然
これで怒られてもしかたありません
本当に気を付けましょう
部品の発注
パーツの調達を友人に依頼しました
今回はコストダウンできるところは、廉価パーツに変更した構成になります
ホイールの組立・オーバーホール
フロントハブはヤフオクで購入して、リアはグリスアップで対応
リアホイール
リアホイールは、グリスが真っ黒になっていたので、掃除して新しいグリスを入れました
大量にデュラグリスを注入して、回転が良くなりました
傷がなかったのが、不幸中の幸い
フロントホイール
新古品のハブが手に入ったので、組み直します
ハブの厚みが少し違っていて、元の2交差で組めないので、スポークを使いまわせるギリギリの1交差で組み立てました
スポークの長さ:188mm
組立①
届いた部品から組み立てる(廉価パーツは中国から直送あり)
ヘッドパーツの取付
1-1/8インチのヘッドパーツを圧入しました
ハンドルの取付
ガイドがないので、折り畳み時、邪魔にならない方向で取り付ける
微妙に位置がずれるので、何度か試行錯誤しました
前後ディレイラーの取付
まだ部品がそろっていないので、仮止め
ブレーキの取付
消耗品のブレーキシューを交換して、取付
ブレーキーシュー交換
(左:旧/右:新)見た目では違い分からず
ケーブルを通す
取り外した以前の長さと合わせて、アウターケーブルをカットしました
ブレーキ
フロント:760mm / リア:1350㎜
ディレイラー
フロント:1150mm / リア:1800mm
ダホンは、フルアウターフレームです
高級ケーブルはオススメではない?
質の高いケーブル(DURA-ACEグレード)を使ったので、折り畳み時に曲げにくい事象が発生
気になる人は注意してください
ハンドルのセンターガイド製作
劣化しているので、使わないハンドルグリップを切って製作し交換しました
カッターで切る
取り付け後
外したグリップを捨てなければよかった(ねじ止めタイプだったから・・・)
到着第1陣の完成状態
中国からの直送品を除いた部品で組み立てた状態(友人報告のため撮影)
BBが届かないので、作業は一旦ここまで
部品の質も気になるが、国内発送と比べるとタイムラグが大きいので、作業をするモチベーションが下がる恐れあり(私見)
外国からパーツが届く
不足しているパーツが届いたので作業再開
BB
CH52-68(113.5L)
取り外す前と同じメーカーの同サイズです
新旧比較
取り外した方の錆が酷すぎる
BB取付
ネジ部にしっかりグリスを塗ります
BBを取り付ける(右側:ドライブトレインから)
ワッシャーとフィキシングボルトを使って固定すると回しやすい
錆びとり
クランク周りのフィキシングボルトの錆が酷すぎるので、錆びとりしました
外観部の錆をとると印象が良くなる
錆びたボルトを缶などに入れる
シャンタンの缶が丁度良かった
サンポール投入
我が家では錆びとりでしか使わない
漬け置き
1時間程度放置しました(磁石があったので、少し空気に触れてしまった)
水洗い
サンポールを洗い流します
重曹投入
表面が酸性化していますので、錆びないようにアルカリ性で中和します
洗い流す(2回目)
重曹を洗い流し、完成です(取り付け後の写真)
折り畳み用パーツは、錆が酷くて変形してしまっているので、ここまでで終了
仕上げ
ドライブトレインの調整やボルトの増し締めなど
チェーン
チェーンは、GORIX製を使いました
不思議な色で、強調しすぎたかも
チェーンやボルト類など、光が当たり輝くパーツが綺麗だと、印象が良くなる
ケーブルにグリス塗布・調整
ケーブルを仮止めした時にグリスを塗る方が手間が減りますが、やり直す可能性があったので、仕上げ時にグリスを塗りました
インナーケーブル先端の長さを決めてカットする
ペダル取付
WAKOSのスレッドコンパウンドを塗布し、焼き付け防止
次に作業するのが、10年ぐらい先だったら、どれくらい効果があるのでしょうね
グリップ取付
まだ届かないので、暫定品
フラットハンドルの先端を保護しないと部屋に傷が入るので、保護材代わり
中国から届く
BBと同日発注しているのに1週間遅れ
エルゴノミックっぽい
思ったより大きいものが届きました
取付
ネジ2か所で留めるのですが、なぜサイズが違う
ハンマーでキャップを叩き込む
ケーブルを束ねる
電気設備用のチューブを使うと購入時と同じようにできます
友人の希望で、タイラップ止めで仕上げました
以上で、オーバーホール終了
試乗
10km程度、外を走ってきました
タイヤは古いままなので、グリップは低いですが、走りは快適でした
ゴリックス(GORIX)チェーン目立つ
七色に光るチェーンは、まだ見慣れない
このまま綺麗にしておかないと、この色味を維持できないのが、デメリットかな?
写真に撮ると、普通に汚れたチェーンにしか見えない
グリップ交換後
グリップを交換しただけで、攻撃的な印象に変わりました
まとめ
受け取る前の話より、汚れが酷く、クリーニングが大変でした
オーバーホールが高額は当然かな・・・
オーバーホールをショップに頼んだら、作業費4万円請求されても文句は言えないボリュームでした
作業費(分解・クリーニング・組立)+パーツ代
今回の場合
概算費用:約60,000円
作業費:約40,000円+部品代:約20,000円
DIYのススメ
必要な工具代の方が作業費より安いですし、自分で作業をすれば、困ったときに対処も出来るようになります
簡単ではないと思うかもしれませんが、プラモデル作るより簡単だと思います(特に最近のロードバイクなどは間違えないような親切設計が多い)
楽しい
自転車のメンテナンスは楽しい