住宅ローン金利上昇負担額を計算して、対策も検討してみた
住宅ローン金利が上がる
日銀の政策金利が0.1%上がり、本格的に住宅ローンが上がる2025年になりました
住宅を購入している自転車仲間や友人たちと金利が上がることについて話す機会が増え、実際に上がったシミュレーションを聞くと自分も心配になってきました
大手銀行から上がっている
大手銀行で住宅ローンを組んでいる友人は、1月の支払いから〇〇%上がりますと通知が届いており、少ない金額だけど負担が増えている話を聞きます
自分はどうなる
地方銀行で住宅ローンを組んでいる投稿者は、まだ金利上昇の通知は届いていませんが、他人事ではないので、どれくらい負担増になるのかシミュレーションしました
住宅ローンシミュレーション
実際の金額とは違いますが、以下の想定で住宅ローンを組んでいると仮定します
- 借入金額:30,000,000円
- 借入期間:35年
- 頭金:0円
- ボーナス払い:0円
- 金利:1.075%
- 返済方法:元利均等
投稿者が住宅ローンを組んだ当時の大手銀行の金利で計算しています(2025年現在だと0.425%)
支払い総額
35年払った場合、月々支払いと総返済額は以下になります
- 月々返済額:約82,688円
- 総支払額:約34,729,096円
- 金利合計:約4,729,096円
変動金利上昇シミュレーション
今後、上がり続ける金利上昇を想定した負担額を計算します
10年後に金利が上がった
10年返済していて、日銀が発表した数字を元に金利が0.15%上がった場合の金額をシミュレーションします
- 今まで支払った金額:約9,922,560円
- 今後の月々返済額:約84,786円
- 総支払額:約35,409,552円
- 金利合計:約5,409,552円
※繰り上げ返済なしを想定しています
月々の支払金額上昇
金利が上がるので、当然月々の支払・総支払額が上昇します
- 月々の負担増額:約2,098円
- 金利の負担増額:約680,456円
ローディ的思考
金利負担額で、電動コンポを買えるな
2年後、また金利上昇
金利が上がった2年後に、更に0.15%金利が上昇した場合のシミュレーションは以下になります
- 今まで支払った金額:約11,907,072円
- 今後の月々返済額:約86,923円
- 総支払額:約36,114,696円
- 金利合計:約6,114,696円
※繰り上げ返済なしを想定しています
月々の支払金額上昇
金利が上がるので、当然月々の支払・総支払額が上昇します
- 月々の負担増額:約2,137円
- 金利の負担増額:約705,144円
当初と比較した負担増額
- 月々の負担増額:約4,235円
- 金利の負担増額:約1,385,600円
ローディ的思考
金利負担額で、ハイエンドフレームにアルテグラDi2が買える金額
そろそろ笑えない金額になりました
更に2年後も金利上昇
もう2年後も同じように、金利が0.15%上昇した場合のシミュレーションです
- 今まで支払った金額:約13,891,584円
- 今後の月々返済額:約89,099円
- 総支払額:約36,844,764円
- 金利合計:約6,844,764円
※繰り上げ返済なしを想定しています
月々の支払金額上昇
金利が上がるので、当然月々の支払・総支払額が上昇します
- 月々の負担増額:約2,176円
- 金利の負担増額:約730,068円
当初と比較した負担増額
- 月々の負担増額:約6,411円
- 金利の負担増額:約2,115,668円
ローディ的思考
金利負担額で、ほとんどのメーカーのハイエンドバイクをフルセットで買えますやん
もう笑えない金額になりました
借り換えを検討する
昨今の事情(金利上昇トレンド)では、金利が0.30%上がってしまうとハイエンドロードバイクが買えてしまうので、借り換えシミュレーションをして最適な手続きができると、負担を抑えた金額でロードバイクを買い替える(←おい!
大手銀行で借り換え
支払い10年経った時点で、金利上昇が続くを想定して、借り換えた場合の金額
- ローン残高:約24,000,000円
- 借り換え後の金利:0.425%
手数料など
事務手数料などをシミュレーションします
- 事務手数料:528,000円(借入金額の2.20%)
- 印紙代:20,000円
- 抵当権設定登記の登録免許税:96,000円(借入金額の0.4%)
- 司法書士報酬:約100,000円
- 抵当権抹消登記費用:約20,000円
- 期限前完済手数料:33,000円(窓口での手続きを想定)
合計:約797,000円
月々の返済額(変動金利)
借り換え手数料は必要ですが、月々の支払金額などが明らかに安くなっています
- 今まで支払った金額:約9,922,560円
- 今後の月々返済額:約76,885円
- 総支払額:約32,950,000円
- 金利合計:約2,950,000円
※繰り上げ返済なしを想定しています
手数料を含めた負担額
- 総支払額:約3,375,700円
- 金利・手数料合計:375,700円
総負担額減少?
住宅ローン借り換えを大手銀行で行った場合の負担額が手数料を含めても当初の想定金額よりやすくなることに気が付きました
- 月々返済額:約76,885円
- 月々の負担増額:約5,803円▼(※安くなっている)
- 金利の負担増額:約982,096円▼(※安くなっている)
借り換えるべき?
金利が下がり続けていた10年前より現在の方が更に金利が安くなっているので、住宅ローンを見直してみて、事務手数料を負担できるのなら、長期的に負担が減少する可能性が高い借り換えをした方がいいです
ネットバンクだともう少し金利が安いですし、固定金利にしてもトータル安くなる可能性が高いです
投稿者も早速見直すことにします
ローディ的思考
パワーメーターやホイールの買い替えをしたかったけど、しばらく我慢して住宅ローンを借り換えたら、返済完了時にハイエンドフレーム買えるよ!
固定金利に変更して、今後想定される金利負担分を含めると、ハイエンド丸ごと買い替えてもいいんじゃない?
まとめ
10年前に組んだ住宅ローン(変動金利)が、2025年から本格的に上昇するので、負担増額をシミュレーションしました
上がっていく金利の怖さを知る
借りている金額によりますが、毎月支払い数百円、数千円の上昇は、ボクシングのジャブのように少しずつ家計(体)への痛みが蓄積していきます
冷静に金利が上がることで起こる家計負担を数値化して、対策をする必要があります
金利上昇シミュレーション
借入10年後から2年ごとに0.15%上昇した場合
- 借入金額:30,000,000円
- 借入期間:35年
- 頭金:0円
- ボーナス払い:0円
- 金利:1.075%
- 返済方法:元利均等
初期値 (金利1.075%) | 10年後 (金利0.15%上昇) | 12年後 (金利0.30%上昇) | 14年後 (金利0.45%上昇) | |
借入金額 | 30,000,000円 | – | – | – |
月々返済額 | 約82,688円 | 約84,786円 | 約86,923円 | 約89,099円 |
総支払額 | 約34,729,096円 | 約35,409,552円 | 約36,114,696円 | 約36,844,764円 |
金利合計 | 約4,729,096円 | 約5,409,552円 | 約6,114,696円 | 約6,844,764円 |
負担増 | – | 約680,456円 | 約1,385,600円 | 約2,115,668円 |
/f
住宅ローン借り換えも検討
金利差を考える
事務手数料や手続きの手間はかかりますが、10年位前に金利1%程度でローンを組んだ人なら借り換え検討をオススメします
無策は真綿で首を締める
アベノミクスの異次元金融緩和は終わり、金利は少しずつ上がっていくと想定されます
今後も家族を守り・家を守るためには、対策を検討していくべきです
自分でシミュレーションする
インターネットでは各銀行や住宅情報サイトなどで金利計算できますし、ai(ChatGPTやperplexityなど)に住宅ローンについて質問をすれば答えてくれます
住宅ローンを〇〇年〇月に組みました
今日現在の金利で借り換えを検討しています
・借入金額:〇〇円
・金利:〇〇%(変動金利)
・ボーナス払い:〇〇円
・返済期間:35年
・繰り上げ返済の有無
〇〇銀行に借り換えた場合の事務手数料、毎月の支払金額、負担の増減を教えてください
このような質問を投げかければ、必要な手数料や負担が増減するのか知ることができます(想定)
※シミュレーションは実際の金額や条件と違う場合があるので、借り換えをする銀行に確認する必要があります
窓口へ行く
ネットの使い方が分からない・aiは個人情報が心配だし信用できないのなら、支払い証書などを持って、金利が安い銀行窓口へ相談に行く
銀行窓口は割高ですが、何もしないよりはいいと思いますし、銀行数店を巡って見積もりを取るのもありです
条件が揃ったら即行動
借り換えた方が良いと判断出来たら、すぐに申し込みをして手続きをしましょう
急を要する
値上がりがトレンドとして外れることがないので、少しの上昇だし考えるのは先でいいやではなく、近日中に有休を取ってでも対応すべき問題です
他人事じゃない
投稿者は負担増が怖い(嫌だ)と思って軽い気持ちでシミュレーションして、驚きの結果が出ました
現在の住宅ローン残高・金利を確認して、月々・トータルの負担を減らす手続きを検討します
真剣に考える
住宅ローンについて、たまには見直していたら、日銀が金利上昇を発表する前、一番金利が下がっている時点で借り換えて、負担額を大幅に減らせた可能性があったことを知り、無自覚で払っていた金額の大きさを後悔しました
住宅ローン控除があるから、損はしていないだろうではなかった・・・
今まで払った金額はどうしようもないが、今後の負担を減らすことは出来るはず