住宅ローンの見直しは、借り換えと値下げ交渉がある
住宅ローン借り換え
先日、住宅ローン金利が上がる話題について、記事にまとめました
住宅ローン金利は上がる
2024年までは、アベノミクスのゼロ金利政策の影響で、住宅ローンは史上最低クラスの金利で組むことが出来ました
しかし、2024年に日銀が発表した政策金利の利上げの影響が、2025年から本格的に出てきます
住宅ローン金利は必ず上がりますし、上がり続けると考えるべきですので、対策を考える必要があります
その対策法として、他銀行への借り換えなどがあります
借り換えor値下げ交渉
投稿者は地方銀行で借りているので、金利の安い大手銀行かネット銀行への借り換えを検討していましたが、現在借りている銀行に値下げ交渉をする方法があることを知りました
メリット
- 同じ銀行なので手続きが簡単
- 手数料が安い
デメリット
- 値下げ交渉が必ず成功するとは限らない
- 値下げ条件で、不必要な契約を求められる
交渉術
投稿者は結果的には、同銀行で金利を下げてもらうことになりました
交渉術ではなく、たまたま金利下げの話が出たので、その時の状況を説明します
借り換え銀行調査
金利が安い銀行を調べて、窓口相談へ行きました
複数の窓口相談で、説明を聞き大手銀行で借り換えることを決めました
期限前完済手続き
有休を何日も取れないので、手続きは一日で終わらせる段取りで住宅ローンの窓口へ”期限前完済”の手続きへ行きました
事前連絡なしで向かったので、窓口対応してくれた行員さんは戸惑っていましたが、書類などを用意してもらいました
借り換え先から電話
書類を用意してもらうタイミングで、借り換え先から段取りの電話がかかってきました
借り換え時に必要な書類などの確認の電話で、外出先なのでメモを取るのに手間取り少し話が長くなりました
金利交渉
窓口に戻ったら、行員より開口一番「借り換えと金利交渉を比較しませんか?」とすぐに金利や返済総額などを提示してくれました
金利交渉を知らなかったので、自分から交渉したわけではないのですが、ここで考えることになります
選択
借り換えと金利交渉後の金額は、大きく差がありませんでした(借り換えの方が少し有利)が、手数料が大きく安くなるや、この後の手続き(給料振込先変更・カードの引きおとし変更など)を考慮すると大変魅力的に感じました
条件確認
金利を下げる条件として、以下がありました
- 毎月少額積立(積立口座開設)
- クレジットカード作成(銀行提携のクレジットカード)
- 交通系IC作成
- ETCカード作成
本人には大きく負担になることはありませんが、今回のような借り換えをしにくくするためだったのかな?と思っています
交渉が有利になる可能性
- 他行での仮審査結果を持参する
- クレジットカードなど窓口行員のメリットを受け入れる
手続き費用
借り換えと金利下げを行った時の手数料の違い
30,000,000円借り入れ(金利1.075%・35年ローン)
10年返済済、残金約24,000,000円
借り換え手数料
事務手数料以外に、印紙代などの費用が必要です
- 事務手数料:528,000円(借入金額の2.20%)
- 印紙代:20,000円
- 抵当権設定登記の登録免許税:96,000円(借入金額の0.4%)
- 司法書士報酬:約100,000円
- 抵当権抹消登記費用:約20,000円
- 期限前完済手数料:33,000円(窓口での手続きを想定)
合計:約797,000円
デメリット
- 事務手数料が実費で必要(これも借りると借り換えメリットが消える)
- 手続きが多い
- 期限前完済手続き
- 住宅ローン再契約
- 新規口座開設
- 給料振り込みやカード引き落とし変更
金利変更手数料
同じ銀行内で行うので、事務手数料のみ必要です
- 事務手数料:約54,400円
合計:約54,400円
デメリット
- 最低金利にしてもらうのは難しい
- 不要な契約を要求される可能性が高い
どちらが得か?
住宅ローンの借り換えと金利交渉は、手数料を含めた場合は、借り換えの方が安くなるように感じます
しかし、変更手続きや一括で支払う手数料を考えると金利交渉の方が有利に感じます
手間はかかる
金利交渉の方が手間が少ないので、直接窓口へ交渉に行っても金利を下げてもらえる可能性は低いです
仮審査結果を用意する
金利交渉が目的だったとしても、現在借りている銀行以外で借り換えシミュレーションを行い、仮審査結果を用意する必要があります
相手も人間ですし、何か交渉する材料がないと、「はい!分かりました!」と金利を下げてくれるはずがありません
交渉失敗したら借り換え
金利交渉が望む結果にならなかったら、借り換えをすることをオススメします
無策は危険
住宅ローンで支払う金利は大きな金額ですので、何もしないまま高い金利を払い続けるより、手間がかかっても見直した方が、家族や家を守るためには必要です
まとめ
今後、上昇トレンドが続く金利は、長期で借り入れを続ける住宅ローンでは、大きな影響があります
短期ではなく長期で考える
1度で上がる金利分の金額は小さな額に感じるかもしれませんが、単純に考えても月〇〇円が12ヶ月だと12倍になりますし、それが10年続けば120倍に膨れ上がります
(例)金利0.1%上がって、月負担が1,000円増加した場合
- 1か月の負担増額:1,000円
- 1年の負担増額:12,000円
- 10年の負担増額:120,000円
食費などを必死に切り詰めても、高くなる金利を無策で考えていると、節約の意味がなくなります
シミュレーションする
お金の話は大変面倒ですが、今は簡単にシミュレーションできるサイトや条件を入力すれば答えてくれるAI検索があります
- 金利が上がったら、どれだけ負担が増えるのか?
- 借り換えたら、事務手数料などがいくら必要だけど、結果的に負担が減るのか?
- 住宅ローンを組んでいる銀行の金利は契約時と同じなのか?
これだけ調べるだけでも、どうすればいいのか考えられると思います
家計負担を減らす
実質成長率がマイナスが続いているので、何もしないとジリ貧に必ずなります
小さな金額を必死に節約する前に、住宅ローンという家計負担比率の高い支出を見直して、これから先も安心できるようにしていきましょう
投稿者も見直した
投稿者も先に書いた体験談通り、少ない知識ながら住宅ローンを見直したので、家計負担が少し軽くなりました
長期的にはプラス
その当時の最低金利まで値下げ交渉は成功しませんでしたが、支払う住宅ローン総額は大きく減少できました
面倒だけど結果的に面倒にならない
シミュレーションしたり、窓口で交渉したりは面倒でしたが、まだまだ続く住宅ローン返済期間でしんどい思いをするのなら、決して面倒なことだとは思えません
金利見直しをオススメ
方法は色々とありますが、何もしない無策は自分や家族を苦しめる結果になるので、家族で話し合う・思いついた自分が中心になって考えをまとめるなど、対策をオススメします