14年目の真実——GIANT MR 4F、クランク不調の原因は“ゆがみ”だった!

「“変速がズレる…でも原因が分からない”」
そんな違和感を抱えながら走り出した筆者がたどり着いたのは、2008年式GIANT MR 4Fのクランクアームに潜んでいた“ゆがみ”という落とし穴でした。
この記事では、不具合の発見から原因の特定、そしてワッシャーを使った修正方法までを、実走での気づきや検証結果とともにリアルにレポート。
「古いパーツの調整ってどうする?」「DIYで直せるの?」といった疑問にも、実体験に基づいたヒントと注意点が詰まっています。
“古いけど、まだ走れる”——そんな愛車を大切にしたい人にこそ読んでほしい一記事です。
あなたのバイクにも、見落としている“ゆがみ”があるかもしれません。
ミニベロレストア後試乗ライド
友人依頼のオーバーホールしたままだったので、朝活サイクリングしました

乗り心地が良い
サスペンションが効いて、乗りやすい
タイヤは劣化しているので、少し滑るが、制動には問題なし(でも、早急に要交換)
登りも問題なし

街中を走るのにはちょうどいいバイクです
問題発見
ライドを始めてから、特定のギアで変速が時々ずれていました
発生条件
- フロント(アウター)/リア外側2~4枚目
- フロント(アウター)/リア内側1枚目
想定問題点
- チェーンリングのゆがみ・取付不良
- クランクのゆがみ・取付不良
- BBのゆがみ・取付不良
- リアスプロケット摩耗
検証結果
クランクとBBを取り外し、ゆがみを確認した結果

クランクアームのゆがみ(変形)でした
ゆがみ修正
クランクアームのゆがみって、昔の自転車くらいしか起こらないぞ!
2008年式(14年前)

とても古い自転車でした
ゆがみ箇所の確認
アウターロー(フロント:アウター(外側)/リア:ロー(一番内側))に変速する

フロントディレイラーとチェーンの隙間を測って、5本のうち歪んでいる箇所を特定する

このクランクは、2か所歪んでいました
対処方法
ワッシャーを挟みチェーリングの高さをそろえる
(A)内側に歪んでいるとき
アウター側にワッシャーをチェーンリングとクランクアームの間に挟む
またそれ以外のインナー側に同じ数のワッシャーを入れる
(B)外側に歪んでいるとき
インナー側にワッシャーをチェーンリングとクランクアームの間に挟む
またそれ以外のアウター側に同じ数のワッシャーを入れる
ゆがみを調整した反対側にもワッシャーを挟む
チェーンリングのインナー側(小さい)は、変速の不具合を感じにくいですが、原因がクランクアームの場合は、同じように歪んでいます
調整後
問題の箇所の変速不具合がなくなりました

実際に外を走ると、不具合箇所に気が付くので、試走は大事ですね
まとめ
古いパーツ(10年位前)を扱うときは、意外な落とし穴がある
調整や取付方法も、現行のパーツと比べると、複雑だったり、微妙な調整が必要
古い知識大事
ロードバイクなどのメンテナンスマニュアル書籍など販売されているので、一冊もっていれば安心です