【MTBカスタム考察】TREK MARLIN 7のクランク交換を妄想してみた

MTBのカスタムは、性能アップだけでなく「自分だけの1台」を作る楽しみでもあります。今回は、TREK MARLIN 7のクランク交換をテーマに、シマノ製コンポーネントのグレードや互換性を踏まえた妄想カスタムを展開してみます。
現在の仕様と交換を考えた理由
MARLIN 7に搭載されているのは、SHIMANO AltusグレードのFC-M371相当。3×9速(48/36/26T)構成で、BBはスクエアテーパータイプ。街乗りや軽いトレイルには十分ですが、掃除のしやすさや剛性アップを求めて、ホローテックⅡクランクへの交換を検討中です。
![[TREK MARLIN7 2015]MTBを買いました](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2016/04/cycle_B51-320x180.jpg)
シマノ製MTBコンポーネントのグレード構成
シマノのMTB用コンポーネントは、上位から以下のようにグレードが分かれています:
- XTR(M9100):レース向け最上位グレード(12速)
- DEORE XT(M8100)
- SLX(M7100)
- DEORE(M6100/M5100/M4100)
- ALIVIO(M3100)
- ACERA(M3000)
- ALTUS(M2000)
- TOURNEY(TX800など)
MARLIN 7のFC-M371は、旧ALTUS相当のエントリーグレード。このままでは上位グレードのクランクと互換性がありません。
シマノ製MTBコンポーネントのグレード構成と価格比較
グレード | 対応速数 | 特徴 | クランク価格帯(目安) | 備考 |
---|---|---|---|---|
XTR M9100 | 12速 | 最上位・レース向け | ¥40,000〜 | 軽量・高剛性 |
DEORE XT M8100 | 12速 | 上級者向け | ¥25,000〜 | 高耐久・高精度 |
SLX M7100 | 12速 | 中上級向け | ¥18,000〜 | コスパ◎ |
DEORE M6100 | 12速 | 中級向け | ¥13,000〜 | 1×12対応 |
DEORE M5100 | 11速 | 中級向け | ¥11,000〜 | 1×11対応 |
DEORE M4100 | 10速 | 初中級向け | ¥9,000〜 | 2×10対応 |
ALIVIO M3100 | 9速 | エントリー向け | ¥7,000〜 | 2×9対応 |
ACERA M3000 | 9速 | エントリー向け | ¥6,000〜 | 3×9対応 |
ALTUS M2000 | 9速 | エントリー向け | ¥5,000〜 | 3×9対応 |
※価格は参考値です。BBやチェーンリングは別売の場合あり。
ドライブトレインの組み合わせと選択肢
現在の3×9速構成を維持するなら、ALIVIO FC-M4060(ホローテックⅡ対応)が最適解。9速対応で、BBとセットでも1万円前後とコスパ良好です。
ただし、DEORE以上のグレード(10〜12速)に手を出すと、リアディレイラーやシフター、スプロケットも交換が必要になります。たとえば:
- DEORE M4100(10速):2×10または1×10構成
- DEORE M5100(11速):1×11または2×11構成
- DEORE M6100(12速):1×12構成、マイクロスプライン対応
使用可能なコンポーネントと互換性の注意点
- ホローテックⅡクランクを使うには、対応するホローテックⅡBB(例:SM-BB52)が必要。
- 9速用のシフター・ディレイラー・チェーンと互換性のあるクランクを選ぶ必要があります。
- CUESシリーズ(LINKGLIDE)は従来のHYPERGLIDE系と互換性がないため、混在は不可。
1x化(フロントシングル化)のメリット・デメリット
フロントシングルに変更する場合、当たり前ですがメリット・デメリットもあります
メリット:
- 軽量化(フロントディレイラー・シフター不要)
- チェーントラブルが減る(チェーン落ちしにくい)
- 見た目がスッキリ、整備性も向上
- シンプルな操作性(変速ミスが減る)
デメリット:
- ギア比の選択肢が減る(特に高速域・登坂で不満が出ることも)
- スプロケットのワイド化が必要(11-51Tなど)
- チェーンリングの歯数選定がシビア(用途に応じた最適化が必要)
結論:現実的なアップグレードはALIVIO止まり?
コストと互換性を考えると、FC-M4060+SM-BB52の組み合わせが現実的。
ただし、将来的に1×11や1×12へ移行するなら、DEORE M5100やM6100系へのフル換装も視野に入れておくと、妄想がさらに広がります。
まとめ
TREK MARLIN 7は完成車のままでも充分楽しめますが、パーツの“ちょい足し”や交換だけで世界が変わるのがMTBカスタムの面白さ。本シリーズでは、クランク・ブレーキ・タイヤ・ポジション周りなど、具体的なカスタム案を妄想しながら深掘りしてきました。
クランク交換編 – 駆動系を底上げせよ
- 交換メリット:剛性UP・掃除しやすい・見た目もスッキリ
- 現実的選択肢:ALIVIO FC-M4060+SM-BB52(9速維持)
- 上位移行案:DEORE系で1×11 or 1×12構成も可能
- 比較表掲載:シマノ各グレード別の価格・性能
妄想こそ最強のアップグレード!
カスタムは一気にやる必要はありません。「ここが少し気になる」→「ちょっと変えてみる」→「めっちゃ快適!」
この“気づきと変化の連鎖”こそが、愛車との距離を縮めてくれます。
MTBカスタム考察シリーズ
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