【2026年最新】ロードバイクブーム終焉で価格暴落?大手値下げの背景と、今狙うべき「高コスパ新興メーカー」の衝撃
「最近、憧れのロードバイクが少し安くなっている気がする……」 「大手ショップの閉店ニュース。これからの自転車選びはどう変わるの?」
2026年、スポーツ自転車業界は激動の時代を迎えています。コロナ禍の空前のブームが去り、供給過多と価格高騰の反動が市場を直撃。一時は手が届かなかった有名ブランドの値下げや、都心店舗の撤退といった「冬の時代」を思わせるニュースが相次いでいます。
しかし、これは決してネガティブな変化だけではありません。TREKやGIANTといった王道ブランドの価格改定に加え、NESTOやGUSTOなど「大手ブランドの半額以下」で同等スペックを叩き出す新興メーカーの台頭は、賢いサイクリストにとって絶好のチャンスです。本記事では、ブーム後の市場を生き抜くための「新・自転車選びの方程式」を詳しく解説します。
コロナ特需の終焉——市場は調整局面へ
2025年現在、スポーツ自転車業界は大きな転換点を迎えています。
コロナ禍で爆発的に盛り上がったスポーツ自転車市場。三密を避けたアウトドアレジャーとして、ロードバイクやクロスバイクは飛ぶように売れました。しかし、コロナが5類に移行した2023年以降、その反動が業界を直撃しています。
シマノの自転車部品事業は2023年第1四半期から二桁の減収に見舞われ、台湾の自転車大手ジャイアントも厳しい状況に直面しています。都内の有名ブランド直営店も閉店ラッシュ。Bianchi、TREK、Cannondaleといった名門ショップが次々と撤退しているのが現状です。

なぜロードバイクは売れなくなったのか
価格高騰が最大の要因
最大の要因は、誰もが口を揃えて指摘する価格の高騰です。
入門用として最低限の性能を備えたロードバイクが2025年は20万円から、という価格帯になっています。さらに、本格的なモデルとなると50万円以上は当たり前。これは明らかに初心者の購入意欲を削ぐレベルです。
私がロードバイクを始めた2000年代初頭は、10万円台でそれなりのモデルが買えました。しかし今は:
- 歴史的な円安による輸入コストの上昇
- 高機能化・高性能化の推進(Di2電動変速、フル内装化など)
- サプライチェーンの混乱
- 原材料費の高騰
これらの要因が重なり、価格は右肩上がりです。
「目新しさ」の消失
都市部でロードバイクに乗っているだけでは、もはや注目されません。かつては「おっ、本格的なの乗ってるね」と言われたものですが、今では珍しくもなんともない。
ブームの本質が「新しい体験」や「優越感」にあった部分も否めません。そういった需要が一巡した今、純粋に自転車を楽しむ人だけが残る健全な市場になりつつあります。
ライフスタイルの変化
若者のバイク離れならぬ「スポーツ自転車離れ」も進行中。趣味の多様化、可処分所得の減少、維持コストへの懸念など、複合的な要因が働いています。
業界の対応——値下げとモデルチェンジ
こうした状況を受けて、大手メーカーも動き始めています。
TREKの値下げ戦略
米国の自転車大手トレックは2025年、ロードバイクの一部主力モデルについて日本国内での定価を10〜14%値下げしています。これは異例の対応です。通常、メーカーは値上げこそすれ、値下げはなかなかしません。
それだけ在庫調整と需要喚起が急務になっているということでしょう。
ジャイアントの価格改定
ジャイアントも2023モデルを2024モデルとして継続販売する際、より求めやすい価格に改定しています。TCRシリーズやLANGMAシリーズなど、人気モデルの価格を見直すことで、新規顧客の獲得を狙っています。
愛好家が注目する新興メーカー
一方で、こうした市場の変化は新しいチャンスも生んでいます。
台湾・中国メーカーの台頭
台湾は世界最大級の自転車生産国として、長年OEM生産で技術を磨いてきました。GIANTやMERIDAはその代表格ですが、最近では以下のような新興ブランドにも注目が集まっています:
コストパフォーマンスに優れるブランド
- NESTO(ネスト):ホダカが展開するブランドで、上位モデルと同じフレームを使いながら装備を見直し、10万円以内で購入可能なモデルを実現
- GUSTO:元々パソコン・携帯パーツメーカーだった企業が自転車製造に参入。自社工場生産により高品質ながら手頃な価格を実現
- ASTER:ツール・ド・フランス優勝車を製造したコルナゴのOEM実績を持つメーカー。カーボンバイクのコスパの高さで知られる
なぜ新興メーカーが注目されるのか
- 価格と性能のバランス:大手ブランドの半額以下で、遜色ないスペックを提供
- 製造技術の成熟:台湾の自転車産業クラスターには900社以上の関連メーカーが集積し、高度な技術が共有されている
- 柔軟な開発力:電動アシスト自転車(e-bike)など、新しいトレンドへの対応が迅速
e-bikeという新しいフロンティア
業界が次の成長領域として期待しているのが電動アシスト付きスポーツ自転車(e-bike)です。
e-bikeの魅力
- ヒルクライムが圧倒的に楽になる
- 高齢層でも長距離サイクリングを楽しめる
- まだ物珍しさがあり、所有欲を満たせる
- 高価格帯なので業界の収益源として期待大
北米・欧州では既にe-bikeが主流になりつつあり、日本でも今後確実に普及が進むでしょう。私自身、60代になったらe-bikeに乗り換えるつもりです。体力の衰えを技術で補えるのは、シニアサイクリストにとって福音です。
長期的には自転車文化は定着している
短期的にはブームが去り、市場は調整局面にあります。しかし長期的な視点で見れば、日本の自転車文化は着実に根付いています。
- 全国各地でサイクリングロードが整備されている
- 地方自治体が自転車を活用した観光振興に取り組んでいる
- サイクルラックを設置する施設が増えている
- 通勤・通学での利用も一般化
流行に乗って始めた人は去っていくでしょう。でも、本当に自転車が好きで乗り続ける人たちは残ります。むしろ、見栄や流行ではなく純粋に楽しむ人だけになることで、コミュニティは健全化するはずです。
サイクリストとして今後に期待すること
20年以上この趣味を続けてきた者として、今回の調整局面は決して悪いことだとは思いません。
ポジティブな変化
- 価格の適正化:需給バランスが取れることで、無理な価格設定が是正される
- コアな愛好家の時代:ブランドや流行ではなく、本質的な楽しさを追求する文化が育つ
- 選択肢の多様化:新興メーカーの参入で、様々な価格帯・コンセプトの製品が選べる
- 技術革新の継続:e-bikeなど、新しい楽しみ方が広がっている
初心者へのアドバイス
今からスポーツ自転車を始めようという方には、むしろチャンスです:
- 値下げモデルを狙う:在庫調整で前年モデルが格安になっている
- 新興ブランドを検討:台湾メーカーなど、コスパに優れる選択肢が増えている
- 中古市場の充実:ブーム期に買った人が手放した良質な中古車が流通している
- 焦らず選ぶ:売り手市場から買い手市場に変わったので、じっくり比較検討できる
まとめ
スポーツ自転車業界は、コロナ特需という異常な盛り上がりから、正常化への調整局面にあります。値下げや在庫処分が進む一方で、新興メーカーの台頭やe-bikeという新しいジャンルの成長など、明るい兆しもあります。
短期的な販売不振に業界は苦しんでいますが、長期的には自転車文化は着実に根付いています。流行りに左右されず、純粋に自転車を楽しむ——そんな成熟した市場に向かっているのだと、私は前向きに捉えています。
これから自転車を始める方も、既に楽しんでいる方も、この変化の時期をチャンスと捉えて、より良い一台との出会いを探してみてはいかがでしょうか。
皆さんの素敵なサイクリングライフを応援しています!
