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新型デュラエースDi2はセミワイヤレス確定か。流出画像から判明した仕様とダイレクトマウントクランク

みぞお
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シマノの次世代フラッグシップロードコンポーネント「デュラエースDi2(R9300シリーズ)」について、新たなリーク画像が公開され、その詳細な仕様が明らかになりつつあります。

米国当局への申請資料から流出したとされる画像により、賛否を呼んでいた「セミワイヤレス構成」の継続がほぼ確実となったほか、パワーメーター内蔵クランクの構造がダイレクトマウント方式へと大きく刷新されていることが確認されました。

本記事では、海外の自転車メディア『BikeRadar』の報道をもとに、リアディレイラーやシフターの形状変更、充電ポートの仕様、そしてパワーメーターの精度改善に向けた設計変更など、正式発表が近いと見られる新型デュラエースの最新情報を整理して解説します。

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新型デュラエース、リーク画像でさらに詳細が判明

未発売のシマノ次世代フラッグシップグループセット「デュラエースDi2 R9300」について、新たなリーク画像がWeight Weeniesフォーラムに投稿された。今回の画像は、無線通信規格に関する米国政府への申請資料から流出したとみられており、どのパーツが無線化され、どのパーツが有線のまま残るのかが、これまで以上に明確になった。あわせて、新型ダイレクトマウントクランクと一体型パワーメーターの詳細も確認できる内容となっている。

以前の記事でお伝えした通り、新型デュラエースは変速機同士は無線ながらバッテリーとの接続には有線を使う「セミワイヤレス」構成になるとみられており、それが業界内で賛否を呼んでいた。今回のリークは、先月末のブエルタ・ア・エスパーニャで確認された新型グループセットが、すでに完成品にかなり近い状態であるという見方をさらに裏付ける内容となっている。

この記事のポイント
  • リアディレイラーには配線用ポートと充電用ポートの両方が確認され、「セミワイヤレス」構成である可能性がほぼ確定的に
  • シフターの基本的な操作ロジック(各ブレーキレバー脇に2つのボタン)は2009年の初代Di2から変わらず継続
  • パワーメーター搭載クランクは、一体型設計からダイレクトマウント方式へと大きく設計変更
  • パーツ名は「RD-R9350」(リアディレイラー)、「ST-R9370」(シフター)、「FC-R9300-P」(パワーメーター付きクランク)と判明

「セミワイヤレス」がほぼ確実に

今回の一連のリーク画像から導き出せる最大の結論は、デュラエースDi2 R9300がほぼ間違いなく「セミワイヤレス」構成になるという点だ。無線式フロントディレイラーモジュールの画像が一切見当たらないことに加え、リアディレイラーのモジュールには配線用ポートと充電用ポートの両方が確認でき、これらは現行モデル「デュラエースDi2 R9200」とほぼ同一の作りになっている。

これは、リアディレイラー(および搭載されている場合はフロントディレイラーも)がフレーム内に収められた単一のバッテリーに有線接続され、リアディレイラーがシステムの「頭脳」としてシフターと無線で通信するという、セミワイヤレス構成が今回も継続されることを強く示唆している。

リアディレイラーの充電ポートに見られた変更点
  • 現行モデルの充電ポートは4ピン設計で、ピンが横一列に並ぶ配置
  • リーク画像の新型モデルでは、ピンが正方形にまとめて配置される形に変更
  • 内部バッテリーの改良(大容量化・急速充電対応など)に伴う変更であることが望ましいが、単に旧モデルとの互換性をなくすための変更である可能性も

画像のファイル名が投稿者によって変更されていない前提だが、これらのファイル名から新型リアディレイラーの型番は「RD-R9350」であることも確認できるという。

シフターの操作ロジックはほぼ変更なし

ほとんど、あるいは全く変更がなさそうなのが、メインのシフターパドル部分だ。シマノは2009年の初代「デュラエースDi2 7900」以来、各ブレーキレバーの側面に2つのメインボタンを配置するという操作ロジックを一貫して守り続けている。現在はカスタマイズも可能だが、標準的な設定では右側の2つのボタンでリアディレイラー(カセット上での変速)を、左側の2つのボタンで同様にフロントディレイラーを操作する仕組みだ。

これは、先月のブエルタで確認された新型シフターの様子からもすでにある程度予想されていた内容だが、より具体的な形で裏付けられたことになる。ただし、ブレーキフード上部の補助ボタンについては、より大きな変更が加わる見込みだ。ブエルタでの画像では、現行モデル「ST-R9270」のようにフードの真上ではなく、フード上部の内側寄りに、より大きなボタンが配置される様子が確認されている。リアディレイラー同様、リーク画像のファイル名からは新型シフターの型番が「ST-R9370」になることも示唆されている。

新型パワーメーターは「ダイレクトマウント方式」に刷新

対照的に、大きな変更が確認されたのが新型パワーメーター搭載クランクだ。シマノは2017年、「デュラエースR9100」の登場と同時に自社製パワーメーターの展開を開始して以来、ドライブサイドクランク・チェーンリングスパイダー・24mmスチールスピンドルを組み合わせた既存の一体型クランク設計に、センサーを後付けする形を取ってきた。

しかし今回のリーク画像は、シマノがチェーンリングスパイダーをスプライン(溝)インターフェースを介して別体で取り付ける「ダイレクトマウント」方式のクランク設計へ移行するという、これまでで最も有力な証拠を示している。この設計は、MTB用グループセット「XTR Di2 M9200」などから着想を得たものとみられる。

新型パワーメーターの主な変更点
  • センサーは各クランクアームにボンド接着される構造
  • ドライブサイドクランクの根元に、一元化された充電ポートとみられるものを確認
  • 中空スピンドルの中にバッテリーが収まる構造は現行モデルと同様とみられる
  • 充電ポートの形状から、現行のDi2グループセット本体とは異なる充電ケーブルが必要になる可能性がある(現行モデルはグループセット本体・パワーメーター両方を同じケーブルで充電可能、ただし同時充電は不可)

あくまで推測の域を出ないとしつつも、この変更はシマノ製パワーメータークランクが長年抱えてきた「精度への評判の悪さ」を改善する狙いがあるのではないかと分析されている。パワーメーターの精度が不十分であること自体が問題であるのに加え、UCIは選手のパワーデータをドーピング検出に活用する可能性を積極的に模索しており、正確で一貫性のあるパワー計測ができることは、今回のシマノにとって重要な課題になっているという。

これまで、シマノの非対称クランク設計が精度問題の根本原因の一つではないかという指摘が長年なされてきた。今回確認された、より対称的な設計への転換は、この問題を解決する狙いがあるのかもしれない。

新型デュラエースの完成は近いのか

現行モデルと今回の新型との違いは、これまで判明している範囲では比較的小さいものにとどまっており、先月のブエルタで確認された仕様はあくまで「開発途中のもの」ではないかという見方も一部にあった。しかし今回のリーク画像は、すでに完成品にかなり近い段階にあるという見方をさらに後押しする内容だ。

シマノ(に限らず多くの企業)は通常、こうした規制当局への申請を、プロトタイプの段階ではなく、発売準備が整った段階で行う傾向がある。もちろんこれは、すぐに発売されることを意味するわけではなく、新型グループセットの仕様や機能についてはまだ判明していない点も多く残っている。とはいえ、今回の一連のリークと、最近発売された新型「デュラエースR9300ホイール」を踏まえれば、次世代デュラエースグループセットの正式発表もそう遠くない時期に迫っていることをうかがわせる。

まとめ

以前の記事でお伝えした「セミワイヤレス構成をめぐる賛否」の議論に、今回のリーク画像は具体的な裏付けを与える形となった。パワーメーターの精度改善への期待が高まる一方、セミワイヤレス構成という選択が業界内でどう評価されていくのか、正式発表に向けて引き続き注目したい。

出典
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みぞお
みぞお
おっさんサイクリスト
関西在住の自転車DIY愛好家。 「自転車組立はプラモデルみたいで面白そう」という直感をきっかけに、ロードバイクの世界へ。 現在は、自転車の組立(バラ完)・メンテナンス情報のほか、10年以上続くフェリー輪行旅の記録、さらに家電修理などのライフハックも発信中。 「自分の手で直して楽しむ」をモットーに、初心者でも真似できる等身大のDIY記録を綴っています。
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