ホイール関係
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32Hハブを使って2:1組のスポーク長を算出する方法

みぞお
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2:1組(変則ホイール)

ディスクブレーキが主流になって、32Hハブと24Hリムを組み合わせる需要はないかもしれませんが、ミニベロが特殊なため忘備録で記事にしています

[32Hハブ→24Hリム]変則ホイールを組立てました
[32Hハブ→24Hリム]変則ホイールを組立てました

作成した変則ホイール

以下の方法で、スポークの長さを計算してホイールを作成しました

エンド幅126mm+変則ホイール

DAHON ROUTEはマイナーチェンジをするまで、リアエンド幅が126mmでした

126mmハブ作成

105(FH-5700)ハブを使ってエンド幅を変更しました

[古いクロモリフレーム対策]エンド幅126mmハブ作成
[古いクロモリフレーム対策]エンド幅126mmハブ作成

リムがない

手組ホイールが少しブームだった影響もあり、20インチの32Hリム(406)が入手できず、2:1組でホイールを作成しました

今は簡単に手組パーツが揃うので楽になりましたね

スポーク長算出方法

当時はスポークの長さ計算は色々ありましたが、変則組の情報が少なく、長さをどうするか悩みました

力技

長さの計算はできないが、絵にすることはできるので、Illustratorを使ってイメージ図と、それをもとに長さの係数を算出しました

変則組のスポーク長

スポーク長の計算は、適当なWEBサービスで算出してください

スポーク長 計算器
スポーク長 計算器

具体的な方法

ハブとリムの長さを測定し、以下の方法で計算します

  1. 32Hリムと想定して、ストレートで組んだ場合の長さを算出
  2. 間引き・変則イメージを決める
  3. 長さ計算の係数を(1)で算出した数値に掛け合わせる
  4. スポークの発注・組立

ストレートで組む前提での数値を間違えていなければ、問題なく組めます

32Hリムで算出する

ハブとリムで必要な長さを正しく計測します(リムは24Hですが、32Hだと想定してください)

この形で組むわけではありません

組み方をイメージする

反フリー側を間引いて組むには2パターンが考えられます

パターン1:G3組っぽい

カンパニョーロで採用されているG3に近い組み方

パターン2:あまりメリットがないかも?

G3組とは違うパターンでの組み方ですが、力のかかり方にメリットがないらしい

係数をかける

Illustratorで書いたイメージ図の各色スポークの長さを測定し、係数を算出しました

パターン1:G3

スポーク長算出係数

青:100%(長さの変更なし)

赤:107.475%

橙:107.475%


フリー側の赤・橙は同じ数値になります

スポーク長さ計算例

(1)の方法で、スポークの長さを以下と測定した場合

反フリー:290mm

フリー:288mm


青:290mm

赤・橙:310mm(小数点以下切り上げ)

パターン2:おまけ

スポーク長算出係数

青:100%(長さの変更なし)

赤:110.13%

橙:110.13%


フリー側の赤・橙は同じ数値になります

スポーク長さ計算例

(1)の方法で、スポークの長さを以下と測定した場合

反フリー:290mm

フリー:288mm


青:290mm

赤・橙:318mm(小数点以下切り上げ)

発注・組立

記載の方法のスポークの長さで、変則ホイールを組み立てられました

スポークばら売り

販売しているショップも減少していますが、お好みのショップで購入してください

※スポークの長さは自己責任です

まとめ

2:1組の変則ホイールのニーズは、どんどんなくなっていくと思いますが、算出方法がわからないと困るので、まとめました

基準の長さを決めて

ハブとリムのサイズを正しく図るのが、一番大切です

間違えると無理

測定をミスすると、係数をかけたら、全く違うサイズで計算されます

32Hハブ

古いDURA-ACEなどを使って、レストアを楽しまれるなら、こんな組み方も楽しいと思います

フロントは

フロントの変則組を考えましたが、いい組み方が見つからないので、2:1組はリアのみだと思います

無理やり

無理やりスポークの長さを、今回の方法を応用して算出して、組みましたが、あまりよくなったです

手組楽しい

ディスクブレーキになって、機材が高級化して、手組ホイールの需要は減っていますが、組み立てると楽しいです

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みぞお
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おっさんサイクリスト
自転車趣味歴だけは長いサイクリスト。レースは観戦するもので、自転車旅を楽しんでいます。西日本を中心に活動しています。
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