【DIY修理ガイド】CASIO MW-C11A電卓の電池交換方法|液漏れ・通電不良の対処法も解説!

愛用の電卓の表示が消えた。裏返してみるも、どこにも電池蓋がない…。調べてみると、衝撃の事実。「この機種は、本体を分解しないと電池交換ができない」──。
この瞬間、多くの人が「もう買い替えよう」と諦めてしまうのではないでしょうか。精密機器の分解なんて、素人には無理だと。
しかし、待ってください。その作業、実はあなたが思っているよりも、ずっと簡単かもしれません。
この記事では、そんな“分解必須”のCASIO電卓(MW-C11A)を、DIYで修理した一部始終を、写真付きの完全マニュアルとしてお届けします。どのネジを外し、どうやってケースを開ければいいのか。その全手順を、誰にでも分かるように解説します。
もう、隠された電池に怯える必要はありません。あなたの手で、愛機を蘇らせる達成感を味わいましょう。

CASIO MW-C11A
先日購入した電卓をリビングで使っていたら、すぐに電源が切れるようになりました

再現テスト
ダイニングに移動し動作を確認すると電源が復活するが、暗くなる・リビングに戻ると再び電源が切れてしまいます
Panasonic LDA7D-G/E/W
パナソニックのLEDは、照度が低いようで、太陽光の代わりにはならない発見がありました

他も検証してみたいと思いましたが、時間の無駄なので電卓を修理します
電池交換
電卓のソーラー発電には、ボタン電池などを使った補助電源があり、それを交換すれば、再び使うことが出来ます(以前から、よく交換してました)
LR44
交換する電池が明記されているので、交換できる機種ですよね?

LR44在庫あり
電卓などでよく使うので、在庫を持っている我が家です

電池交換できない?
今まで使ってきた電卓には、簡単に交換できる交換口があったのですが、この機種にはありません

分解
分解するしかなさそうなので、見た目で判断しながら、分解していきます(説明書を探すのが面倒だし、簡単だと思っているので)
+ネジ
+ネジが見えるので、外してみましたが、これだけではケースを開けられません

電子機器や眼鏡調整などに使う小さなドライバーが必要
嵌め殺し
この手の機器でネジ止めではないのなら、テープ止めかハメゴロシです

先端の尖った薄いプレートが必要(ギターなどで使うピックが便利
隙間から
液晶とボタンパネルの間に隙間があったので、そこにピックを押し込んだら、ハメゴロシであることを確認できました

隙間を広げて、バキバキ恐ろしい音を出しながら、引っかかっているフックを外していきます
ピックは2枚以上あると作業効率が上がります
状況確認・交換
バキバキと壊れるんじゃないかと思いながら、フックを外してケースを外しました

液漏れ確認
電池が膨張して液漏れしていました

電池が変形していたので、外しにくかった
電池膨張
電池が破裂しているが正しいと思うくらい酷い状態でした

買ったのは数か月前ですが、在庫期間が長ったのだと思われます
新旧比較
とりあえず変形しているのが一目で分かります


掃除
液漏れした危険物質を取り除きます
ウエスなどでふき取ります
NG
エアーダスターで吹き飛ばすのは、色々被害が出るのでオススメしません

エアーダスターは内部のホコリ除去で使用します
電池交換
新しい電池を入れました(膨張していないので、すんなり入った)

液晶はテープ止め
液晶パネルをセロハンテープで止めているのが、コストをかけていないなってハッキリわかります

戻すときは逆手順
ケースを戻す時も、バキバキ恐ろしい音を出しながら、はめ込んでいきます
ネジ止めをお忘れなく!
まとめ
電卓の液晶が消えてしまうので、電池交換(修理)しました

経年劣化
購入して数か月ですが、製造されて長く時間が経っているのか、保管状況が悪すぎたようで、電池が膨張して液漏れしていました

簡単にはできない
今まで使っていた電卓と違って、電池交換しにくい機種でした

必要な工具
この電卓の電池交換に必要な工具など
- 精密ドライバー
- 眼鏡など調整用の小さなもの(+)
- ギター用ピック
- 先端が細くて薄くて硬いもの
- ウエス
- 液漏れしていなくても汚れを拭くため
- エアーダスター
- 液漏れを飛ばしたらダメ
- 長期使用しているとホコリが溜まるので除去するため
交換?買替?
保証期間だったので、お店へ持ち込めば良かったのですが、電池交換するのが当たり前思考で、交換しました
しかし、手間とコストを考えると買い替えた方がいいのかもしれませんね
数年使える
電池を新しいものに交換したので、数年は使えると思います
“電卓の不調は電池が原因かも”
今回の修理では、電池の液漏れによる通電不良が原因で、暗所で電源が入らない・表示が薄くなるといった症状が発生していました。
分解してみると、電池の膨張と端子の腐食が見つかり、マイナスドライバーで削ることで通電が復活。
LR44電池の交換だけでなく、端子の清掃がポイントです。
また、MW-C11Aはネジ2本とツメで固定されているだけなので、ピックや精密ドライバーがあればDIY初心者でも分解可能。
電卓の不調は“買い替え”ではなく“修理”で解決できることもある。
ぜひ、この記事を参考にチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は、「本体を分解しないと電池交換ができない」という、少し手強いCASIO電卓のDIY修理記録をご紹介しました。
いくつかのネジを外し、慎重にケースを開け、新しい電池に入れ替える。一見するとハードルが高いこの作業も、手順通りに進めれば、驚くほどスムーズに完了し、愛機は再び新品同様の輝きを取り戻してくれました。
この「分解修理」から得られた、3つの大きな発見を共有します。
- “分解”は、思ったよりも怖くない
- 正しいサイズのドライバーを使い、ネジの位置さえ覚えておけば、ケースを開ける作業は決して難しいものではありませんでした。「無理だ」という思い込みこそが、最大の壁だったのです。
- 分解は、内部を点検する絶好のチャンス
- 今回、分解したことで、古い電池が「液漏れ」を起こしていることに気づけました。電池蓋があるだけの機種では見過ごしていたかもしれないこのトラブルに、清掃という対処ができたのは、分解したからこその大きなメリットです。
- 「修理した」という達成感は、最高の報酬
- 単なる「電池交換」ではなく、自分の手で「分解し、修理した」という経験は、道具への愛着を一層深めてくれます。これは、新しい製品を買うだけでは決して得られない、DIYならではの喜びです。
もし、あなたの愛用の機器が「分解必須」という理由で眠っているのなら、ぜひこの記事を参考に、その復活に挑戦してみてください。思ったよりもずっと簡単なその道のりの先に、大きな満足感が待っているはずです。