[DIYレストア]ボロボロのサドル革張替えチャレンジ
サドル再生計画
自転車仲間からもらったサドル(セライタリア SLR XP)の革がボロボロになっているので、復活させてみよう
この記事は2014年に複数回に分けて投稿した記事をまとめたものです
修理方法
サドルの革がボロボロなので、張替えをすれば、また使える気がします
情報収集
実際にどうすればいいのか、ネットや本で調べました
ルイヴィトンの革をサドルに張っている体験談もあった
材料購入
革を用意すれば、作業は出来そうなので、東急ハンズで革と接着剤を購入しました
端切れ牛革・接着剤:約1200円
クラフト系のものは東急ハンズで大体揃う
テストをしたい
ボロボロでもまだ使えるサドルで、いきなり作業をするのは怖いので、家にある要らないサドルを探すがない
ネット便利
失敗したくない一心で、ヤフオクでジャンクを購入
目的と手段を見誤るパターン
セラ・サンマルコ ロールス
ヤフオクで、タイミングよくジャンクだけど有名なサドルを購入しました
落札金額+送料:約1,000円
ジャンクはジャンク
分かっていたけど、予想以上にボロボロでした
屋内作業禁止
この状態を見た相方さんに室内での開封・作業を禁止されました
レストア1回目
練習用のボロボロサドルと革の用意ができたので、作業を始めす(基本屋外作業)
革を剥がす
ボロボロになった古い革をヤスリを使って削り取っていきました
丁寧に手で剥がすより、削った方が早く綺麗に処理できた
剥がした状態
古い革を削ったら、意外と綺麗な気がする(黒い所はカビっぽいのでまだ削る必要あり)
金具を外す
順番が前後しますが、金具はできるだけ外して、クリーニング(錆取り)します
取り付け方法検討
錆びて朽ちている取付パーツなどは別の方法で代用を検討します
金具のクリーニング
錆が浮いているので、それを落とします
真鍮製
この時代のサドルは真鍮パーツだったので、表面の錆を溶かしてみます
100円ショップ
錆取りは「サンポール」が良いと思っていますが、代用品でもいけるかテストしました
漬け置き
適当な容器に水と溶剤を入れて、放置します
泡立ってきて、期待が膨らみます
ミス発覚
代用品で買ってきた商品は、「塩素」系だったので、いくら待っても錆び取れません
サンポール購入
結局、代用品は諦め「サンポール」を買ってきました
混ぜるな危険の酸性タイプ(体に付かないように注意)
再び漬け置き
先と同じように、容器に入れ漬け置きしました
少し落ちた気がするが、漬け置き時間が短った
室内持ち込み禁止
相方さんから目の付くところに、この容器があるのは許せないと、屋外の物置に保管しました
結局、力業
溶剤による錆取りは失敗に終わり、コンパウンドやピカールで磨くことになりました
革を張る
金具の処理をほどほどで終了して、サドルに牛革を貼っていきます
接着剤で貼るだけ
適当な大きさにカットした牛革の裏面に接着剤をたっぷり塗って、サドルの形に沿わせて固定しました
多少違和感はありますが、綺麗に貼れたと自画自賛
作業に必死で、細かい写真を撮っていない
試行錯誤
難しいのは、サドル先端部の革が寄るところの処理をどうするかですが、見えないので適当にごまかしました
粗が目立つ
素人作業なので、細かい所は雑ですが、おおむね綺麗に貼れました
金具の取り付け
先に綺麗にしておいた金具を戻していきます
リベット代用
リベットは用意できなかったので、ネジで代用しました
M3ネジ
M3ネジが丁度いい大きさでした(ステンレスの質感があっている気がします)
サイド部:M3×10mmボルト
センター部:M3×20mmボルト
裏面処理
ボルト止めしているので、ネジが飛び出しています
リアパネル裏は、よく手を入れる場所なので、けが防止を考えます
ビニールテープ
丁度いいものが見つからず、ビニールテープで覆うことにしました
見えない場所なので、これでOKにしました
サイドパネルの加工
取り付け部分が朽ちているサイドパネルの処理を行います
突起を削る
再利用できない突起部をヤスリで削り取りました
次の項目で説明するロゴ復活の前作業しています
文字復活
先に塗っていたペンキの凹んだところ以外は削り取りました
M3平ネジ
サイドパネルの裏に、M3×10㎜皿ネジを瞬間接着剤で貼り付けました
サドルに取り付け
元穴位置部分の革に穴をあけて、サイドパネルを取り付けました
ナット止め
固定は、裏面でネット止めしました(ここは触らないので養生なし)
完成
完成したので、少しクラシックなBD-1に取り付けました
スエード生地を使ったので、肌触りが大変良い
レストア2回目(本番)
ジャンクで買ったセラ・サンマルコ・ロールスで練習・成功した気がするので、目的のセラ・イタリア SLR-XPの革張替えを行います
作業前
本革を使用した大変乗り心地の良いサドルですが、白で汚れが目立ち汚い印象
写真に写っていませんが、サイドが削れて下地が見えています
革を剥ぐ
先に行ったロールスと違い革がしっかり残っているので、下地(ウレタン)を傷めないように慎重に剥がしました
革を貼る
適当な大きさにカットした革に接着剤を塗って、サドルの形に添わせて貼り付けました
両手が塞がるので、写真を撮る余裕なし
完成
練習・テストをやった後(半年放置した)なので、こんなもんかと貼りましたが、意外と綺麗になった気がします
加工しやすい柔らかい牛革を使ったので、手触りが大変良い(黒に変えたので汚れが目立たない・・と思う)
まとめ
お気に入りで長年使っているサドルは、表面や角が傷んでしまうので、レストアして長く使えるようにしました
牛革(本革)
表面素材が、本革(牛革など)だった場合は、張替え可能
作業簡単
古い革を剥がして、適当な大きさにカットした革に接着剤を付けて貼り付けるだけなので、チャレンジしやすい
- 張り替える革と接着剤を用意する
- ハンズで探すのがオススメ
- 古いサドルの革を剥がす
- 下地を傷めないように注意
- 用意した革をサドルより一回り大きくカットする
- 接着剤を革の裏にたっぷり塗る
- 使い方は接着剤の説明書を読む
- サドルの形に添わせて革を貼りつける
- 前側から始める方がやりやすい
- クリップなどで固定して、接着剤の定着を待つ
- はみ出した不要な革をハサミでカットする
- 完全に接着剤が乾くのを待つ
好きなものを長く使う
完全な状態に戻せるわけではありませんが、自分で張り替えたサドルなので、長く使っていける気がします
気になったらレストア
革の種類によって、使える期間が変わりますが、気になったら、また張り替えたらいいのです