【飛行機NGでもOK】沖縄へ自転車を持ち込む方法まとめ!フェリー・宅配便・自走ルートを徹底シミュレーション

「沖縄で自転車旅をしたいけど、飛行機輪行は不安…」
そんな悩みを持つサイクリストに向けて、飛行機以外で自転車を沖縄へ持ち込む方法を徹底検証した体験記です。
今回は、フェリー輸送・宅急便・自走ルートの3つの選択肢を比較しながら、
費用・所要時間・体力・現実性をリアルにシミュレーションしました。
この記事でわかること
- 飛行機輪行が不安な理由と代替手段の必要性
- フェリーで沖縄へ自転車を送る方法と費用感
- 宅急便(西濃運輸・佐川急便)での輸送シミュレーション
- 鹿児島港まで自走するルートと現実的な体力条件
- 長期休暇(GW・年末年始)を活用した旅程の組み方
沖縄サイクリング
ロードバイクなどのスポーツバイク趣味の人が、必ず憧れるサイクリングエリアは、沖縄県と言っても過言ではありません
飛行機輪行で行ってきた
投稿者も沖縄サイクリングに強い憧れがあったので、飛行機を利用してサイクリングに行ってきました
2017年5月(ゴールデンウィーク)
初飛行機輪行は、2017年の観光客が多いゴールデンウィークに行きました

2025年3月
2回目の飛行機輪行で、再び沖縄へ自転車旅行に行きました

別の方法は?
投稿者は2回とも無事(自分のミスで傷を増やした)に自転車を運んでもらえました

しかし、輪行した自転車を、危険な箇所が分からない人に預け、必ず横向きで置かれることが心配だという気持ちも分かりますので、別の方法を考えました
2012年版は情報が古い
2012年に、沖縄サイクリングへ行く方法を検討していたのですが、現在は状況も変わっているので、飛行機以外の方法を改めてシミュレーションしてみます

輸送方法も増えています
自転車を送るは持っていくではないので、別記事にまとめます

2025年版、飛行機輪行費用
2025年3月に飛行機輪行で沖縄自転車旅行費用を公開しています
- 飛行機(往復):33,128円
- JAL 関西空港発着(那覇空港便)
- 往路:朝の便 / 復路:昼の便
- 2か月前予約

船で自転車を持って行く
飛行機以外で海を渡る方法は、船です
利用できるフェリー会社
本州(鹿児島港)から、沖縄へ行けるフェリー会社は1社(マルエーフェリー)しかありません

シミュレーション
投稿者が住んでいる関西発で、フェリー利用した沖縄サイクリングプランをシミュレーションしてみます
運航日に注意
長距離の外洋を渡るフェリーなので、毎日出港していません
約4日間に1便(月7~8便運航)
※最新の運航日はHPを確認してください(→時刻表)
乗船時間
出航してから、5つの港に停泊しながら、約25時間かけて、目的の港に着きます
現地滞在期間
目的地(那覇港)に到着後、最短で帰る便は3日後の朝になります
フェリーを利用する場合:6日間の旅
- 1日目 [九州出発]
- 18:00:鹿児島港出発
- 2日目 [沖縄到着]
- 19:00:那覇港到着
- 3日~4日:現地滞在
- 5日目 [沖縄出発]
- 7:00:那覇港出発
- 6日目 [九州到着]
- 8:30:鹿児島港到着
実質2日間、沖縄に滞在できますが、宿泊は3泊になります
九州新幹線
関西から出発する場合、新大阪駅から新幹線で、鹿児島中央駅まで1本で行けるので、それを利用します
- 運行
- 朝6時の始発から1時間に2~3本
- 料金
- 21,780円(乗車券12,320円 特別料金9,460円)
東京からの場合
- 乗車時間:約6時間30分(乗り換1回あり)
- 料金:29,360円(乗車券16,720円 特別料金12,640円)
タイムスケジュール
新大阪駅発で、沖縄県(那覇港)までのタイムスケジュールを組んでいきます
※船の出航1時間以上前には現地着を想定しています
- 1日目
- [新幹線] 11:20:新大阪駅
- [新幹線] 15:37:鹿児島中央駅
- [輪行] 16:00:鹿児島中央駅
- [サイクリング] 16:15:鹿児島港
- [フェリー] 18:00:鹿児島港
- 2日目
- [フェリー] 19:00:那覇港
(個人プランなので割愛)
- 5日目
- [フェリー] 7:00:那覇港
- 6日目
- [フェリー] 8:30:鹿児島港
- [サイクリング] 8:40:鹿児島港
- [輪行] 9:00:鹿児島中央駅
- [新幹線] 9:17:鹿児島中央駅
- [新幹線] 13:21:新大阪駅
東京駅からも8時台の新幹線に乗れば、沖縄県行きのフェリーに間に合います(乗換え1回有り)
フェリー料金
鹿児島港から那覇港まで、自転車を積んだ乗船料金は以下になります
- 旅客運賃:14,880円(2等船室→大部屋雑魚寝)
- 寝台料金2,080円(個人スペースがないとキツイので追加)
- 特殊手荷物(自転車):2,900円
- 往復割引:復路1割引
- 同一区間・等級(14日以内)
フェリー料金:38,232円
(2等船室往復+寝台料金2回+自転車2回)
シミュレーション結果
関西(新大阪駅)発で、フェリーを使った交通費(旅費の一部)を算出しました
新大阪~那覇港までの交通費:81,622円
- 新幹線(往路):21,780円
- フェリー(往復):38,232円
- 新幹線(復路):21,610円(往復割引→スマートEX)
別プラン
輪行を一切せず、関西から九州まで”さんふらわあ”を利用したプランもシミュレーションしました
さんふらわあ利用
南港から志布志港までフェリーで移動します
スケジュール
大阪南港から志布志港まで1日1便のみ
- 往路
- 大阪南港:17:55発
- 志布志港:翌8:55着
- 復路
- 志布志港:17:55発
- 大阪南港:翌7:50着
曜日により発着時間変更(時刻表→こちら)
運賃
自転車を積んだ場合の運賃は以下になります(繁忙期を想定)
- 往路
- 大人1名:24,460円
- 自転車1台:4,800円
- 復路(往復割あり)
- 大人1名:23,230円
- 自転車1台:4,800円
志布志港から鹿児島港へ移動
沖縄行きのフェリーに乗船するために、約100㎞を移動します
サイクリング
約8時間で100㎞サイクリングなので、無理ではないと思いますが、山中アップダウン強度が高いライドになります(注意:荷物あり)
桜島フェリー利用
鹿児島湾を大きく迂回するのには時間がかかるので、桜島フェリーでショートカットします(約80㎞)
- 運行時間:1時間に3本(沖縄行きに間に合う時間帯)
- 運賃:片道410円(大人1名+自転車)
輪行なしで沖縄へ行く費用
大阪南港からフェリーを利用した場合、以下の変更になります
大阪南港~那覇港までの交通費:96,342円
- 交通手段
- 新幹線をさんふらわあ(フェリー)に変更
- 志布志港から自走(桜島フェリー含む)を追加
- スケジュール
- 旅行期間:8日間(前後1日追加)
- 費用
- (運賃)新幹線:43,390円を削除
- (運賃)さんふらわあ:57,290円を追加
- (運賃)桜島フェリー:820円を追加
空想プラン
時間に余裕があって、健脚のサイクリストには、自走で鹿児島港まで走るも考えられますが、本当に限られた人しか無理なプラン
大阪から自走
大阪駅をスタートして、本州から九州へ渡る関門海峡トンネルを利用すれば、約1100㎞です
- 国道2号線:約675km(大阪市~北九州市)
- 国道3号線:約389㎞(北九州市~鹿児島市)
想定不可能
ライドにチャレンジする人の走力で大きく変わるので、どれくらいかかるのかは、机上の空論になります
- 1日走行距離:100km
- 雨天時も走行
- 必要日数:11日間
フェリー料金のみ
鹿児島港から那覇港まで、自転車を積んだ乗船料金は以下になります
- 旅客運賃:14,880円(2等船室→大部屋雑魚寝)
- 寝台料金2,080円(個人スペースがないとキツイので追加)
- 特殊手荷物(自転車):2,900円
- 往復割引:復路1割引
- 同一区間・等級(14日以内)
フェリー料金:38,232円
(2等船室往復+寝台料金2回+自転車2回)
旅費は高額になる?
交通費は節約できますが、往復22日間増えますので、宿泊費や食費が大きな金額になると思われます
また、パンクなどのトラブルが発生する可能性が高いので、予期しない出費も想定されます
バックパッカー・大学生などが日本一周チャレンジで、沖縄行きを追加する位しか想定できない
まとめ
沖縄サイクリングを計画した場合の交通手段で、フェリー利用を提案しました
飛行機より値段は高いが
飛行機の場合と比べて、費用が高くなりますが、輪行した自転車を預けて壊れる心配は少なくなります
自転車が壊れるリスクを大きく下げられる
ハイシーズンなら安いかも?
2017年GWの飛行機予約は、年明けすぐに旅行会社の知り合いに無理を通してもらって1人6万円で予約を取れました。また、個人で運良く予約を取れたとしても、8万円を軽く超えていたので、決して高いとは言えません
時間に余裕が必要
現地滞在を最短にしても、6日間(ほぼ1週間)かかりますので、会社勤めだとGWや年末年始の長期休みくらいしか利用できません(繁忙期価格になる)
意外と盲点は食費
船中24時間以上滞在するので、食費(飲み物)を工夫しないと出費が増えます
沖縄サイクリングの可能性が高まる
投稿者は気候の良いシーズンに2回、沖縄県へ自転車旅行に行っていますが、ほぼサイクリストを見たことがありません。移動する方法と費用がネックになっているとは思いますが、飛行機以外の可能性があるので、是非チャレンジしてください

【まとめ】“飛行機だけが手段じゃない”——沖縄自転車旅はフェリー・宅配・自走で可能性が広がる
今回のシミュレーションでは、飛行機輪行が難しい場合でも、沖縄へ自転車を持ち込む方法は複数あることが分かりました。
フェリー輸送は時間がかかるものの、荷物の安全性が高く、旅情も味わえる手段。
宅急便は費用が高めですが、ホテル受け取りや箱の保管を工夫すれば現実的な選択肢に。
自走で鹿児島港まで向かうルートは、健脚サイクリスト限定ですが“旅そのものが目的”になる魅力があります。
また、GWや年末年始などの長期休暇を活用すれば、6日〜1週間の旅程でも十分に沖縄を満喫可能。
現地ではサイクリストが少ない分、静かで自由なライドが楽しめるのも魅力。
沖縄自転車旅は、移動手段の選び方次第で“非日常の冒険”に変わる。
飛行機輪行に不安がある方も、ぜひフェリーや宅急便を活用して、自分らしい旅を計画してみてください。