【2027年問題】蛍光灯が店頭から消える!全廃までに知っておきたい「自分で変えられる照明」と「工事必須な場所」の見分け方
「最近、近所の電気屋さんで蛍光灯の品揃えが減った気がしませんか?」
実は、2027年末までに全ての一般照明用蛍光灯の製造と輸出入が禁止されます。「水銀に関する水俣条約」の決定により、2028年からは電球が切れても替えが手に入らない「蛍光灯難民」が続出する可能性が高いのです。
今のうちにLEDへ切り替える必要がありますが、ここで注意したいのが「勝手にいじると違法・危険」な場所があること。安易にランプだけを差し替えると、火災や感電を招く恐れがあります。本記事では、2027年問題の全貌と、「自分で交換してOKな照明」と「電気工事士の資格が必須な照明」の決定的な違いを分かりやすく解説します。

「自分で交換できる」場所・機器(DIY OK)
天井に付いている「引掛シーリング(カチッとはめる器具)」や、電球タイプの照明は、資格がなくても誰でも交換可能です。
① 天井のシーリングライト(丸型)
リビングや寝室によくある、天井に張り付いている丸い照明です。
- 対処法
- カバーを外し、本体ごと外して、新しい「LEDシーリングライト」に付け替えるのが一番安上がりで安全です。
- 注意点
- 蛍光灯(丸い管)だけをLEDタイプに変えることもできますが、器具自体が古い(10年以上)場合は、内部の安定器が劣化しており発火のリスクがあるため、「器具ごとの交換」を強くおすすめします。今のLEDシーリングライトは5,000円程度から買えます。
② 電球ソケット(E26・E17口金)
トイレ、お風呂、廊下などのダウンライトや、ペンダントライトに使われている「ねじ込み式」の電球です。
- 対処法
- くるくると回して外し、同じ口金サイズ(E26やE17)のLED電球に交換するだけです。
- 注意点
- お風呂場などの密閉器具や、調光機能(明るさ調整)付きのスイッチの場合は、「密閉器具対応」「調光器対応」と書かれたLED電球を選ばないと、すぐに壊れます。
「専門業者しか交換できない」場所・機器(工事必須)
ここが要注意ポイントです。 「電源直結式」と呼ばれる、配線が壁や天井から直接照明器具に繋がっているタイプは、交換に「電気工事士」の資格が必要です。これを無資格でいじるのは違法であり、感電や火災の原因になります。
① キッチン・洗面台の手元灯(直管蛍光灯)
キッチンの棚下や洗面台の上にある、細長い棒状の蛍光灯です。
- 見分け方
- コンセントプラグがなく、壁の中からコードが生えて器具に入っている場合。
- 対処法
- 器具ごとLED一体型のベースライトに交換する工事が必要です。
直管LEDランプは工事不要? いいえ!蛍光灯への取付には注意が必要です!
大手メーカーなどの専門業者は電灯機器ごとLED対応に交換を推奨しています。
② オフィスのベースライト・逆富士型
事務所やガレージの天井によくある、長い蛍光灯がむき出しになっているタイプです。
- 危険な間違い
- 「工事不要」と書かれたLED蛍光灯をネットで買って、そのまま付けるのはリスクが高いです。
- 理由
- 器具内部にある「安定器」という部品が電気を食い続け、発熱・発火する事故が多発しています。
- 対処法
- 電気工事店に依頼し、内部の配線を切ってLED専用にする「バイパス工事」を行うか、器具ごと交換する必要があります。
③ 浴室や玄関の「直付け」照明
カバーを外しても、天井に「引掛シーリング(カチッとするやつ)」がなく、ネジと配線で固定されている場合。
- 対処法
- 器具ごと交換する工事が必要です。
2027年ギリギリだと業者が見つからないかも?
「まだ2年あるから大丈夫」と思っていませんか? 2027年が近づくと、オフィスやマンションの駆け込み需要で電気工事屋さんの予約が取れなくなる可能性が高いです。
- リビングの丸い電気
- 今すぐ新しいLEDシーリングライト(本体ごと)に買い替える。
- キッチンの手元灯
- 工事が必要か確認し、早めに見積もりを取る。
LEDにすれば電気代は約半分になり、寿命も10年近く持ちます。 「蛍光灯が切れたら終わり」になる前に、計画的に切り替えを進めましょう!
まとめ
2027年末のデッドラインが近づくと、LED照明への買い替え需要や電気工事の依頼が殺到し、「業者の予約が取れない」「製品が品薄になる」といった混乱が予想されます。
後悔しないための備えとして、以下のポイントを確認しておきましょう。
- 引掛シーリングなら即交換
- リビングなどの丸型照明は、本体ごとLEDシーリングライトに交換するのが最も安全で経済的です。
- 「電源直結」はプロの手を借りる
- キッチン、洗面台、玄関などで壁から直接配線されている器具は、電気工事士の資格が必要です。無資格でのDIYは絶対にやめましょう。
- 「工事不要」の落とし穴
- ネットで安価に売られている工事不要のLEDランプは、古い安定器との相性で発火事故が多発しています。器具ごとの交換か、適切なバイパス工事が推奨されます。
- 資格を持たない人が、工事(交換作業)を行うこと自体が違法になります。
LED化は電気代が約半分になるだけでなく、交換の手間からも解放される絶好のチャンスです。「切れてから慌てる」のではなく、まだ余裕がある今から、家中の照明を一つずつチェックして計画的にアップデートしていきましょう。
本記事は、環境省および照明工業会の公式発表に基づいています。
- 一般社団法人 日本照明工業会 (JLMA):
- 2027年問題 照明器具の基礎知識
- 水銀に関する水俣条約の決定を受け、2027年末までにすべての一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入が禁止されるスケジュールや、LED化への切り替え推奨の詳細が掲載されています。
- 環境省 (Ministry of the Environment):
- 水銀に関する水俣条約について
- 条約の概要と、蛍光灯(直管・環形含む)の廃止期限に関する公的資料。
- 独立行政法人 製品評価技術基盤機構 (NITE):
- 直管LEDランプ換装時の火災事故への注意喚起
- 蛍光灯器具にそのままLEDランプを取り付けた際に発生する発火事故(安定器の不適合)についての注意喚起。工事の必要性を裏付けるデータとなります。



