“通すだけ”じゃなかった!シフターケーブル取り回しで味わうDIYの奥深さ

「ブレーキが終わったら、次はシフターでしょ」
そんな軽い気持ちで始めた作業が、STIレバーの穴が見えない・アウターが長すぎる・ガイドに通らないという、“地味だけど時間がかかる”ルーティング地獄になるとは思いませんでした——。
今回は、STIレバーからフレーム、ディレイラーまでのシフターケーブルを取り回す作業記録です。
アウターケーブルの長さ調整、インナーケーブルの通し方、グリスの塗布、キャップの重要性、そして“クロスさせると摩擦で切れる”という実例を見た話まで、初めての人がつまずきやすいポイントと、やってみて気づいた工夫をまとめました。
この記事でわかること
- STIレバーからのインナーケーブルの通し方と“穴の出し方”
- アウターケーブルの長さ調整と“余裕を持たせすぎない”コツ
- キャップがないと変速できない!? 固定力の重要性
- ケーブルガイドの正しい通し方と“クロス配線の落とし穴”
- 仮止めで終わらせない!最終調整までの流れ
シフトケーブルの取り付け作業
ブレーキケーブルの取り付けが完了したので、次はシフトケーブルの作業に入ります。
同様に、アウターの長さを調整しながら、丁寧に進めていきます。
シフトケーブルの長さ調整
シフトのアウターケーブルも、ブレーキと同様に車体に沿わせながら長さを決定します。
今回は少し余裕を持たせてカットしましたが、やや長すぎたかもしれません。
ハンドル操作や変速に支障がないか、あとで動作を見ながら再調整する予定です。
インナーケーブルの挿入
シフトのインナーケーブルは、STIレバーの外側から差し込みます。
最初はケーブルの挿入口が見えていない場合があるので、レバーを操作して変速ポジションを変え、挿入口が現れるようにしてください。
無理に押し込むとレバー内部を傷つける恐れがあるため、「見える状態」になってから慎重に差し込むのが基本です。
当たり前の作業ですが、焦って作業すると意外とやってしまいがちなので要注意です。
シフトケーブルへのグリス塗布と通線作業
インナーケーブルには、摩擦を減らしてスムーズな変速操作を実現するためにグリスをしっかり塗布します。
その後、あらかじめカットしておいたアウターケーブルにキャップを装着し、インナーケーブルを通していきます。
アウターケーブルキャップの重要性
アウターケーブルにはキャップ(エンドキャップ)を必ず装着する必要があります。
これが無いと、ケーブルの先端がつぶれて変速ワイヤーがしっかり固定されず、変速できない状態になります。
とくに、STIレバーやディレイラーに差し込む部分では精密な位置合わせが求められるため、キャップの装着は必須です。
ケーブルはガイドに沿わせて通す
シフトケーブルやブレーキケーブルは、フレームに設けられたガイドに沿わせて通すのが基本です。
これにより、動作の滑らかさを保ち、摩擦や断線のリスクを軽減できます。
クロス配線はNG
以前見かけた事例では、
- 右レバーのケーブルを左側に
- 左レバーのケーブルを右側に
とハンドル下で交差させた状態で配線し、さらにダウンチューブ下で再度クロス。
その結果:
- ケーブルがダウンチューブに強く接触
- 摩擦でケーブルが削れる危険
これは趣味やカスタムの範囲を超えて、危険な施工です。
右側のケーブル通しも慎重に
先ほどの話から戻って、右側のシフトケーブル作業です。
手順とポイント
- 右レバーのケーブルは右側へ通すのが基本
- 本体のガイドやケーブル受けに沿わせて進めていきます
- 特に複雑な作業ではないですが、通し間違いに注意
- ディレイラー(変速機)までケーブルを引っ張り、動作に問題がないことを確認
仮止めでOK
ディレイラー側は、変速調整時にケーブルの張り具合を変える必要があるので、現時点ではしっかり固定せず、仮止めで問題ありません。
後で微調整して、スムーズな変速ができるように仕上げていきます。
想像以上に時間がかかるケーブル作業
あれ?チェーンが写ってない?
…そうです、写真を撮り忘れました。ケーブルの取り回しに集中していたので、撮影どころではありませんでした。

ここまでの所要時間
作業開始からここまでで、すでに2時間近く経過。
暑さで汗は止まらず、工具は手汗で滑り、服は汗だく。
特にケーブルのルートを考えながら取り回す作業は予想以上に難しく、試行錯誤の連続でした。
写真はグダグダ
撮った写真もなんだかピンぼけ気味…。
でも、ここまで来ると「まずは完成させるぞ」という気持ちが勝ちます。
まだ続きますが、焦らず進めます。
“変速できる”って気持ちいい!シフターケーブル作業で得た学び
穴が見えないなら“変速して出す”
STIレバーの外側にあるはずの穴が見えず、変速操作で穴を出すという基本に気づくまでに時間がかかりました。
無理やり押し込むのはNG。まずは構造を理解することが大切です。
アウターは“ちょっと長い”が“ちょっと長すぎ”になりがち
余裕を持たせたつもりが、見た目も操作感もモッサリに。
ハンドルを切ったときに突っ張らず、でもだらしなくならない長さを探るのが難しくも楽しいポイントでした。
“右は右、左は左”が基本。クロス配線は事故のもと
以前見かけた“ハンドル下でクロス→ダウンチューブでもう一度クロス”という配線例は、ケーブルが擦れて切れそうな状態に。
見た目の好みより、機能と安全性を優先する判断が大切です。
初めての自転車組立へ

こんばんはー^^
この辺になると未体験ゾーンです^^;
> toshi様
手をつけるまではできるのかな?って抵抗ありますが、やってみると少し難しいけど面白いですよ^^
ケーブル周り一番難しそうですね。
室内作業とはいえ暑かったでしょう?
> moumou様
風通しの良い部屋でやっていたのですが、ずっと動いていたので暑かったです。
ケーブルをきっちり張ったら、その分パフォーマンスが上がったりするのでしょうから、奥が深そうです。