“いつかはCinelli”を現実にした2年越しの買い替えストーリー|ロードバイク選びに必要だった視点と納得感

「Cinelliって、やっぱりどこか“特別な存在”なんですよね」
──そんな憧れを胸に、2年以上迷い続けたロードバイク選び。
価格、用途、サイズ、パーツ構成…
現実と理想の間でぐるぐると悩みながら、買い替えタイミングを見送っていた筆者が、あるきっかけで「今だ」と思える瞬間を迎え、ついにCinelliを手に入れました。
この記事では、
- なぜCinelliにこだわったのか?
- 他の選択肢と何を比較・検討したか?
- 実際に乗って感じた納得感と満足度
──を“ロードバイク選びに悩むすべての人へ”向けて、実体験ベースで綴ります。
「理想の一台」は、乗る前から始まっていた──そんな気づきと感動を共有できたら嬉しいです。
この記事でわかること
- 欲しかったモデルが廃盤に…そこから始まる“買い替えの決断”
- Cinelliフレームとの出会いと、在庫ギリギリのタイミング
- フレーム持ち込みの相談と、ショップとのやりとり
- 手持ちパーツを活かした“10速ミックス仕様”の構成
- 組み上がりを待つワクワクと、相方さんの成長ストーリー
この記事は2012年に、複数回投稿した”ロードバイク買い替え”投稿を、1つにまとめた内容です
ロードバイク買い替えブームのきっかけ
2012年1月、自転車仲間の「あ~やん」がTREK5000に一目惚れし、衝動的に購入されたことをきっかけに、仲間内でロードバイクの買い替えブームが巻き起こりました。

我が家の自転車買い替え計画
自転車を始めてから2年が経過した相方のバイクについて、買い替えの検討が始まりました。
少しずつコンポ類を交換しているルイガノCR-22

初期投資を抑えた自転車の始め方
相方は初期投資をできるだけ抑えて自転車を始めたいと考えていたため、希望するメーカーのバイクがあったものの、購入には至りませんでした。
希望フレーム購入のタイミングを逃した経緯
エントリーモデルの部品を少しずつグレードアップし、ある程度揃った段階で希望していたフレームへの載せ替えを検討しておりました。
しかしながら、状況が変化し、女性サイズの希少なモデルが販売終了となってしまいました。中古市場でもほとんど見かけないため、入手が困難な状況です。
無駄な出費を避けることを優先していた結果、廃盤前に購入する機会を逃してしまい、申し訳ない気持ちが残りました。
気になるフレームとの出会い
偶然立ち寄った神戸の自転車店で、以前から気になっていたメーカーの完成車を見つけました。
女性サイズの在庫があり、試乗もさせていただくことができました。
好きなメーカーのフレーム
ペイントのデザインは異なっていたものの、「このメーカーが良い」と気持ちが固まったため、フレームを購入し、組み替えを行うことにいたしました。
今が購入の好機と判断した理由
購入を検討していたメーカーは、かつては広く知られていましたが、近年はあまり見かけなくなっており、廃盤となる可能性も懸念されます。
現在は大手メーカーの傘下にあるため、ブランド自体が消滅したり、日本での取り扱いが終了する可能性も否定できません。
相方は今後も自転車を続ける意向があることから、後悔のない選択をするためにも、今が購入の好機であると判断いたしました。
発注先の検討
購入の意思は固まりましたが、どこで発注するかについて検討が必要となりました。
希望メーカーの取扱い状況
いつもお世話になっている自転車店で購入を検討しておりましたが、該当メーカーの取り扱いがないことが判明いたしました。
ネット購入の検討と計画の停滞
取扱いのある自転車店にてネット注文を行い、フレームを持ち込む方法を検討しました。
しかし、高額な商品であることに加え、万が一のトラブル時に対応が難しい可能性があることから、信頼性に不安を感じ、買い替え計画は一時的に停滞することとなりました。
自転車店への相談と購入可否の確認
フレームの持ち込みについて自転車店へ相談したところ、「そのメーカーは扱えないことはないと思いますよ」との回答をいただき、問題はあっさりと解決しました。
現在は在庫の有無などを確認していただいており、購入可能かどうかの連絡を待っている状況です。
自転車店からの連絡と在庫状況の確認
翌日の昼休みに自転車店よりご連絡をいただき、「フレームの在庫はまだございますが、完成車はすでに在庫切れとなっております」とのことでした。
どうやら、非常にギリギリのタイミングでの確認となったようです。
相方の意思確認と購入決定
購入が可能であることを確認したため、仕事中の相方へメッセージを送信いたしました。
その後、夕方に「購入します」との返答を受け、購入を決定いたしました。
正式発注の連絡と一連の対応の完了
自転車店へ正式に発注の連絡を行い、一連の対応はひとまず完了となりました。
初めての電話発注による緊張
「フレームを購入します」と電話で連絡する際、非常に緊張いたしました。
10万円弱の高額商品を電話のみで発注するのは、今回が初めての経験でした。
新品購入時の安心感と過去の不安
余剰部品を活用して自転車を組み立てた際、ヤフオクで中古フレームを購入したことがありましたが、到着するまで不安な気持ちが続いていました。
今回は問題ないと思ってはいるものの、やはり少し心配してしまいます。

納期未定による長期対応の可能性
普段お取引のないメーカーであるため、納期が未定となっており、長期的な対応が必要となる見込みです。
内容確認と検品対応への戸惑い
自転車店の店長が代理店へ内容確認を依頼したところ、「届いた箱を開封し、内容物の検品を行ってください」との指示があり、店長も少々戸惑われている様子でした。
初めてのフレーム発注に対する印象
今回が初めてのフレーム発注となりますが、このような流れが一般的なのでしょうか。
少々戸惑いながらも、そうしたものなのかと感じております。
フレーム入荷
フレームを発注してから、2週間が経過いたしました。
フレームの到着遅延
サイクリングのついでに立ち寄った土曜日の時点でも、まだフレームは届いておりませんでした。
代理店は奈良
今回発注したフレームは奈良県に所在する代理店の製品であるため、地理的には近隣ですが、倉庫の所在地は別の場所にある可能性がございます。
なお、以前に同じ代理店へ発注した際には、納品までに約2週間を要したとのことです。
翌日の状況
午前中に連絡がなかったため、諦めて梅田へ買い物に出かけることにいたしました。
電話が来る
午後5時過ぎていますが、まさか!です。

はい。みぞおです。

みぞおさんの電話ですか?ラビットストリート岸和田のスタッフです。

はい。おせわになっています。(ビジネスライク?)

昨日に折角来てもらっていたのですが、今にフレームが入荷しました。

まじっすか?(ネタですか)

こちらもびっくりなんです。今日に来店されますか?

考えて、行ける時にお邪魔します。(今、梅田っす)

いつでも大丈夫なので、お待ちしています。

あ!金額はいくらですか?(大事なことが未だに分かっていない)

届いてすぐに電話したので、来られるまでに出しておきます。

分かりました!(あざーす!)
フレーム到着の報告による驚き
相方に、まるで話のネタのような形でフレームが届いたことを伝えたところ、思いがけない展開に驚かれ、軽く動揺されていました。
フレーム確認のため急ぎ帰宅
フレームが届いたとの知らせを受け、早く実物を確認したいとの思いから、梅田から急いで地元へ戻りました。
Cinelli Experience 2012
梅田からの帰路で渋滞に巻き込まれ、到着がやや遅れてしまいましたが、閉店時間前に無事お店へ到着し、待望のフレームを確認することができました。

検品対応と返品交換の経緯
自転車店の話によると、フレームは週の半ばに入荷していたものの、塗装ムラが著しかったため、返品交換の対応をされていたとのことです。
ご丁寧な対応に感謝申し上げます。
「箱を開封して検品してください」との指示は、まさにこのような事態を想定してのことだったのですね。
商品代金の支払いと感謝の気持ち
無事にフレームを確認することができたため、商品代金を支払い、この日は満足した気持ちで帰路につきました。
なお、事前に確認していなかった金額は定価でのご案内となりました。
「取扱いのないメーカーのため、値下げは難しく申し訳ありません」とのお言葉をいただきましたが、取り寄せていただいたことに深く感謝しております。
Cinelli Experience 2012
購入したフレームのスペックは以下になります
フレームセット(付属品)
余計なツッコミは気にしないでください
フレーム
- モデル:チネリ イクスペリエンス
- エクスペリンエンス?
- サイズ:XS
- 最小サイズの490ですが、それでも大きいですね
- カラー:ブラックアルバ
- 黒のこと。で、アルバはなに?
- フォーク:カーボン
- BB規格:ENG(BSA)
- あれ?イタリアンじゃないんだと言う感想
付属品
- ヘッドセット:コロンバスタイプ
- 特殊パーツで壊れた時に面倒らしい
- ハンドル:400mm付属
- なぜにこんな大きなものが付属か悩む
- ステム:100mm付属
- なぜにこんな大きなものが付属か悩む
- シートポスト:φ27.2mm付属
- 店長の話では大分重いらしい
- バーテープ:オレンジのコルクリボン
- その他:フロントディレイラー取付バンド(チネリのロゴ入り)
前年との比較による価格の変動
昨年も同一モデルが販売されておりましたが、カラーの変更に加え、価格も若干下がっておりました。
為替の影響もあり、円高の恩恵を受けた結果と考えられます。(2012年は平均で 1ドル約79.79円)
ハンドル・ステム付属
フレームにハンドルとステムが付属しているのは珍しいそうです(大きすぎて使わないけど)
ケーブルがフレーム内蔵
自転車屋泣かせのフレーム内にケーブルを通すモデルだそうです
組み替え内容の検討と10速化の導入
組み替えに際し、現行製品で主流となっている10速化を取り入れることにいたしました。
CR-22の部品流用と追加購入の方針
現在使用しているCR-22は、部品交換を重ねながら10速仕様に適合するパーツを揃えてまいりました。
そのため、使用可能な部品は引き続き活用し、不足しているものについては順次追加購入していく予定です。
ミックスコンポーネントの活用方針
完全な互換性がない場合でも、使用可能な部品については積極的に活用する方針です。
移行案
どのように組み替えていくか一覧を作成しました
- フレーム:CR-22 > Cinelli EXPERIENCE
- フォーク:同上
- ハンドル:380mmのハンドル(メーカー忘れた)を流用
- フレーム付属になっている400mmは使わない
- ステム:フレームに実際合わせてみて決定(現在の50mmのステム使用)
- フレーム付属のステムは100mmなので、使わない
- シートポスト:フレーム付属を使用
- サドル:現在使っているものを流用
- ブレーキレバー:Shimano2200 > 10速可能なレバー
- フロントディレイラー:Shimano2200 > 10速可能なものに
- チネリのバンドが付属の為、直付希望
- リアディレイラー:Tiagra 4600を流用
- BB:Ultegraを流用
- クランク:Tiagra4500を流用
- チェーンリングを10速用に要交換
- チェーン:10速用に変更
- スプロケット:10速用に変更
- ホイール:Aclass ALX440SLを流用
- タイヤ等も流用?
- ブレーキ:105(5600)を流用
- ケーブル類:新規
- アウターの色を要検討
- バーテープ:フレーム付属のチネリのオレンジ色
(要チェック)
タイヤやブレーキシューは2年経っているので、劣化をしていないかのチェックをする。
ブレーキレバーのグレードアップ方針
ブレーキレバーにはST-5600を採用し、可能な限り高いグレードへのアップグレードを目指しております。
新フレームへの組み替え依頼
現在使用している「ルイガノCR-22」を店舗へ持ち込み、新しいフレームへの組み替え作業を依頼いたしました。
LOUIS GARNEAU CR22
すでにフレームを購入しているため、この状態を見るのは今回が最後になると思い、お店の前で記念撮影を行いました。

相方との思い出が詰まった大切な一台
相方が自転車について何も知らない状態から始めたにもかかわらず、
近場のサイクリングだけでなく、船に積んで九州や四国まで一緒に旅をした思い出深い一台です。
フレームの仕上がり確認と補修対応
自転車店にて、仕上がりに難があった箇所を丁寧に補修していただき、美しく整えられたフレームに仕上げてくださいました。

仕上がりに対する疑問と一般的な傾向
ロードバイクとしては上位グレードではないものの、仕上げに粗さが見受けられる箇所が多かったように感じられました。
このような仕上がりは、一般的な傾向として受け止めるべきものなのでしょうか。
部品発注に伴う新たなトラブル
部品の発注に際し、再び一波乱が生じてしまいました。
STIレバーの在庫不足による対応の難しさ
チェーンやスプロケットなどは在庫があり、特に問題はございませんでしたが、STIレバーの在庫がなく、対応に苦慮しました。
- ST-5600が在庫切れ
- 3速用ならあるけど、問題が発生する
- ST-6600は値段が倍になり納期も2週間先
- ST-5700は在庫あり
STIレバーサイズの選定と代替対応
サイクルモードなどで確認した使用感を考慮し、手の小さい相方にはST-5600のレバーサイズが適していると感じておりました。
しかしながら、在庫がないため、やむを得ずST-5700で組み立てをお願いすることにいたしました。
発注完了と組み上がりへの期待
少しずつグレードアップしてきたパーツを活用したため、さまざまなグレードのコンポーネントが混在する構成となりますが、完成が非常に楽しみです。
納車
いつ頃仕上がるのかと楽しみにしておりましたところ、水曜日に「納車可能」とのご連絡をいただきました。
納車への期待と週末の楽しみ
平日は勤務のため、木曜・金曜は期待を膨らませながら、週末の納車を心待ちにしておりました。
子供の頃のような高揚感
まるで新しいおもちゃを買ってもらった時のような気持ちで、完成したバイクを受け取りに自転車店へ向かいました。

仕上がりへの満足と高揚感
相方は期待を込めて待っていたため、非常に美しい仕上がりに大変ご満足の様子でした。
投稿者自身も、同様に気持ちが高まり、満足感を覚えました。
初乗車と満足の表情
お店の裏手にある広場で、少し試乗させていただきました。
以前から憧れていたチネリのロードバイクを手にすることができ、大変満足そうなご様子でした。
仲良しの友人による心温まる訪問
翌日、特に親しい友人が神戸から美味しいケーキを持参し、お祝いに駆けつけてくださいました。

友人の購買意欲の高まり
友人は新車を目にしたことで、自身も「カーボンバイクを購入しよう」と購買意欲が高まったご様子でした。
新旧比較
自転車乗りは、なんでも買い替えたら、新旧比較ですよね
Cinelli Experience2012
旧バイクから、多くの部品を移植したバラ完のロードバイク

LOUIS GARNEAU CR-22
、組み替えを行う前の状態

もとは、5万円の完成車(少しずつ部品を交換した)
メーカー仕上げによる印象の違いと満足感
同じ黒塗装のアルミバイクであっても、メーカーによる仕上げの違い(価格差も含め)により、印象が大きく異なりました。
そのため、今回の買い替えは非常に満足のいく選択となりました。
これからは、これまで以上にサイクリングを楽しめそうです。
次なる一台への思い
買い替えたバイクを並べて眺めていると、自分も新しいバイクが欲しくなってまいります。
もう少し資金を蓄え、良い機会が訪れた際には、憧れの一台を手に入れたいと考えております。

憧れのフレームとの出会いと買い替えの決断
タイミング良く、長らく憧れていたフレームとの出会いがあり、投稿者自身も買い替えを決断いたしました。

“好き”を選んだら、もっと走りたくなった——Cinelli Experienceの魅力
廃盤の不安が“今しかない”を後押しした
女性サイズの希少モデルということもあり、「次はもう出会えないかも」という焦りが決断のきっかけに。
カラーや価格の変動も含めて、“今が買い時”と感じた瞬間でした。
フレーム持ち込みも、相談してみれば意外とスムーズ
「そのメーカーは扱えないかも…」という不安も、ショップに相談してみたらあっさり解決。
代理店とのやりとりや検品の裏話も含めて、ショップとの信頼関係が組み上げの鍵になりました。
手持ちパーツを活かした“自分だけの1台”
ST-5700や10速対応パーツを中心に、少しずつ集めてきたコンポを活かして構成。
グレードはバラバラでも、“好きなフレームに好きなパーツを組む”という満足感は格別でした。