【PINARELLOカスタム】異音解消!ヘッドパーツ交換で走行フィールが激変した話【BB規格】

「“異音の正体は、ヘッドパーツの劣化だった——”」
この記事は、PINARELLOの愛車に違和感を感じた筆者が、プロショップにヘッドパーツ交換を依頼したときの体験記です。
最初は“ただの整備不足かも”と思っていたものの、専門ショップで診断してもらったことで“ベアリングの摩耗”という見落としがちな原因が判明。
BB30同規格の部品選定から、交換作業の流れ、かかった費用感まで、“プロに任せる安心感”を実感できる内容になっています。
「DIYも気になるけど、まずは確実に直したい」
そんなロードバイクユーザーにとって、信頼できるショップとの付き合い方を考えるヒントになる一記事です。
※数年後にDIYで再チャレンジした記録は、別記事で紹介しています。
忘備録|WH-RS80のフリー交換後に発覚した“振れ”とその対処法
先日、SHIMANO WH-RS80ホイールのフリーボディを交換した際、
ついでにホイールの状態をチェックしてみたところ、思いのほか振れが大きいことが判明。
そこで、自転車屋さんに持ち込んで振れ取りを依頼することにしました。

DIYでは難しい“エアロスポーク”の振れ取り
- 通常の丸スポークであれば、自宅で振れ取り作業も可能ですが、
- WH-RS80はエアロスポーク(ブレードスポーク)を採用しており、
ニップルを回すとスポーク自体も一緒にねじれてしまうため、DIYでは難易度が高め
必要な専用工具:Bike Hand YC-188
エアロスポークの振れ取りには、スポークのねじれを防ぐ専用ホルダーが必須
問題発生!異音の原因は“ヘッドパーツの劣化”だった
ホイールの振れ取りをお願いした際、自転車屋さんから思わぬ指摘が入りました。
「ヘッドパーツ、もうダメですね」――そう言われてチェックしてもらったところ、
ベアリングの動きが渋く、ガタつきも発生している状態。
このまま乗り続けると、ハンドリング性能の低下やフレームへのダメージにもつながりかねないとのこと。
規格が分からないので“プロにお任せ”が正解
- ヘッドパーツの規格は年式やモデルによって異なるため、素人判断では難しい部分も
- 今回は、自転車屋さんに部品の確認と取り寄せを依頼し、安心して任せることにしました
“今後も手に入るか”が不安だったが…
- 廃盤や専用品だと、将来的なメンテナンスに支障が出る可能性もあるため、
汎用品で対応できるかどうかも確認
結果:ヘッドパーツは汎用品でOK!
これで、今後のメンテナンスや交換も安心して続けられると一安心
使用されていたのは一般的な規格のベアリングで、今後も入手性に問題なしとのこと
ヘッドパーツ交換完了!異音も解消して走行フィールが激変
自転車屋さんに部品の取り寄せと交換作業をお願いした結果、無事にヘッドパーツの交換が完了しました。
交換後は、ハンドリングの軽さや直進安定性が明らかに向上し、異音も完全に解消。
まさに「気分までリフレッシュできるカスタム」となりました。
“自分で直す自信がない”なら、プロに任せるのが正解
- ヘッドパーツの交換は圧入やベアリングの精度調整が必要な作業のため、
専用工具や知識がないと難易度が高い - 今回のように、規格の確認やパーツの選定も含めてプロショップに任せることで、安心して任せられる

4年後、ついに自分でヘッドパーツ交換に挑戦!
ショップでのメンテナンスから4年が経過し、ハンドルの動きにわずかな渋さを感じるように。
そこで今回は、自分の手でヘッドパーツの交換作業にチャレンジすることにしました。

次回の備えに“古いパーツ”を保管|EZO 6806RSは信頼の日本製ベアリング
今回のヘッドパーツ交換で取り外した古いベアリングは、「EZO 6806RS」という日本製の高精度ベアリングでした。
次回の交換は数年先になるかもしれませんが、型番や仕様を忘れないように、現物を保管しておくことに。

EZO 6806RSとは?
- 製造元は、北日本精機株式会社(EZOブランド)
- 型番「6806RS」は、深溝玉軸受(ラジアルボールベアリング)で、両側接触ゴムシール付きタイプ
- 材質はSUS440Cステンレス鋼で、耐久性・耐食性に優れた仕様
現物保管のメリット
DIY交換を検討する際に、寸法や構造を確認できる実物資料として活用可能
次回交換時に型番を調べ直す手間が省ける
同等品や互換品を探す際の比較材料になる
交換品も安心の日本製ベアリング|型番「6806 シールド付き」を覚えておこう
今回交換してもらったヘッドパーツのベアリングは、NTN製の日本製ベアリングとのこと。
型番は聞きそびれてしまったものの、「6806番台の両側接触ゴムシール形(LLU)」であることは確認済み。
この型番さえ覚えておけば、今後の交換や予備購入もスムーズに対応できます。
6806ベアリングの基本スペック
項目 | 内容 |
---|---|
型番 | 6806 LLU(両側接触ゴムシール形) |
外径 | 42mm |
内径 | 30mm |
幅 | 7mm |
シール形状 | LLU(接触型ゴムシール) |
主な用途 | BB30規格のボトムブラケットやヘッドパーツなど |
価格帯の目安
- ノーブランドや汎用品:500円前後〜
- EZO製・NTN製などの国産高品質品:1,300〜1,800円程度

ベアリングの購入はネット通販が便利!1個から買えて種類も豊富
ヘッドパーツやBBのメンテナンスに使うベアリングは、ネット通販を活用するのが圧倒的に便利です。
特に「6806 LLU」などの汎用ベアリングは、1個単位で購入でき、メーカーやシール形状の選択肢も豊富に揃っています。

6806ベアリングは“BB30規格”と同じサイズ!互換性の高い定番型番
今回使用した「6806 LLU」というベアリングは、BB30規格のボトムブラケットにも採用されている標準サイズです。
つまり、ヘッドパーツにもBBにも使える汎用性の高いベアリングということになります。
セラミックベアリングという選択肢|“無駄”か“こだわり”かは乗り手次第
ヘッドパーツ交換の際、店員さんと居合わせた自転車仲間との会話で話題に上がったのが、セラミックベアリング。
「セラミックも使えますよ」と言われた瞬間、
「いやいや、それは無駄なアップグレードでしょ!」と盛り上がる一幕もありました。
でも実は…相方さんのMASSO SOCIAL5にはセラミックベアリングが標準装備
- 相方さんのバイク「MASSO SOCIAL5」には、最初からセラミックベアリングが採用されているという事実
- つまり、“無駄”かどうかは使い方や価値観次第
- 軽量・高回転・低摩擦といった特性は、ロングライドやヒルクライムで体感できるメリットにもなり得ます
セラミックベアリングのメリットと注意点
メリット | 注意点 |
---|---|
回転抵抗が少なくスムーズ | 高価でコスパは分かれる |
軽量で耐腐食性が高い | 衝撃や異物混入に弱い |
高速回転時の効率が良い | メンテナンス頻度がやや高め |
💡 “無駄”と笑うか、“こだわり”と楽しむかは、乗り手のスタイル次第。
まとめ|“自分のバイクの履歴書”としての忘備録
今回のPINARELLOヘッドパーツ交換記録は、ワタクシにとって非常に重要な忘備録となりました。
規格の確認からパーツの選定、ショップでの対応、そして数年後のDIY交換まで――
一連の流れを記録しておくことで、次回のメンテナンスやトラブル対応が格段にスムーズになります。
PINARELLO GALILEO 2003は「6806ベアリング×2個」で対応可能!
ワタクシの愛車、PINARELLO GALILEO(2003年モデル)のヘッドパーツは、
汎用規格の6806ベアリングを2個使用する構造になっています。
この仕様のおかげで、専用品に頼らず、今後も安定してメンテナンスが可能です。
PINARELLO PARIS 2013のヘッドパーツ構成|6806+6808の組み合わせで対応
もう1台の愛車「ぱりんこ(PINARELLO PARIS 2013)」のヘッドパーツは、
上側に6806ベアリング、下側に6808ベアリングを使用する構成になっています。
この組み合わせは、**異径ヘッド(上下異サイズ)**の設計でよく見られる仕様です。
使用されているベアリングの規格
位置 | 型番 | サイズ(内径×外径×幅) |
---|---|---|
上側 | 6806 | 30mm × 42mm × 7mm |
下側 | 6808 | 40mm × 52mm × 7mm |
LLU(両側接触ゴムシール)タイプを選べば、耐水性・防塵性も確保できます
どちらも汎用規格の深溝玉軸受(ラジアルベアリング)
ベアリング購入はネット通販が最適解!1個から買えて種類も豊富
ヘッドパーツやBBのメンテナンスに使うベアリングは、ネット通販を活用するのが圧倒的に便利です。
特に「6806 LLU」や「6808 LLU」などの汎用ベアリングは、1個単位で購入でき、メーカーやシール形状の選択肢も豊富に揃っています。
