名作は“増える”運命?Anchor RHM9を迎えた理由と組み上げの記録

「もう増やさないって言ったのに…」
そんな言葉を何度も繰り返しながら、また1台、名作フレームが手元にやってきました。
今回迎えたのは、ブリヂストン・アンカーの名作“RHM9”。
軽量なカーボンモノコック構造と、日本人の体格に合わせたジオメトリで、
今なお“名車”として語られる1本です。
このフレームを選んだ理由はただひとつ——
「一度はRHM9に乗ってみたかった」。
それだけの理由で、手持ちのパーツをかき集め、足りないものは中古で調達し、
“とりあえず走れる仕様”で組み上げたという、
衝動と情熱に突き動かされたバラ完記録をお届けします。
🛠️ この記事でわかること
- Anchor RHM9の魅力と“名作”と呼ばれる理由
- 手持ちパーツを活かした“実用優先”の構成
- 中古パーツ調達のコツと、組み上げ時の注意点
- 組み上げ後の試走インプレッションと“増車の言い訳”
ANCHOR RHM9
友人のフレームは、フロントフォークコラムのヒビが深刻な事態を招く可能性が高いので、別のものに交換で一旦おちついたのですが、別の事件です

増える

いい出物があったんだ。どう思う?
と、落札画面を見せられ、手元にこれがある

片付けなければいけないフレームが、増えただけじゃん
問題点
訳ありジャンクで購入しているのは分かったけど、何が問題のフレームですか?
2本フレームの良いところどり?
壊れている箇所以外を使えば、1台組めるってことですかね
BB下ケーブル受け
BB下のケーブル受けが割れているから、ダメになっているそうだ

これくらい、数百円のパーツですよ
修理完了
手元にパーツがあったので、付け替えました

汚れを拭き取って、綺麗にします

以前、購入して不良在庫になっていたカンパニョーロ用のガイドを使用しました
シマノとカンパニョーロの違いはネジ
付属のネジが、フレームのねじ切りが違うので、ネジは付いていたものを使いまわしました
クリーニング・部品交換:3分
探す
数分で解決するような問題点だけではないと、フレームを磨きながら調べました
シートポスト回り

ダウンチューブ・シートステー周り

ヘッド周り

汚れているだけで、問題なし
組立
問題がなかったし、コンポーネントはFD以外は揃っているので、組み立てます
日本製フラグシップモデルは、難しい規格や入手困難な独自パーツがない
とても簡単に組み立てられます
BB
日本のフレームメーカーで、BSAのスレッドタイプ

クランク
FC-5800のミドルクランク(52-36)

ブレーキ
BR-5800の前後を取付

リアディレイラー
RD-5800-GSの取付

スプロケット
CS-5800の取付(11-34)

猫の毛がいっぱいついていたので、洗ったくらい
STIレバー
ST-5800の取付

フロントディレイラー購入・取付
このまま放置されそうな雰囲気だったので、勝手に中古のFD-5800を購入し、取付

ケーブルルーティング
ケーブルを適当な長さにカットし、取付

切口断面を綺麗に処理しておく
ケーブル断面が粗いと、ブレーキやシフト変速に影響します
引きがスムーズじゃないバイクは、この処理が雑の場合が多い
傷防止
ケーブルが、フレームに当たらないように、保護用パーツの取付

チェーン
チェーンを適当な長さに調整し、カットする

チェーンの通り道を間違えないようにつなぐ

変速調整
変速を調整し、インナーケーブルを適当な長さにカットし、先端を処理

確認
ブラケットの位置などを調整

バーテープ
バーテープを巻く

仕上がり確認
巻きの数など、バランス確認

試乗
重量は軽く感じたので、山方面へ行こうと走り出しました

すぐ戻る
着ていく服装を間違え、暑くてすぐに戻りましたが、乗り出しの軽さと反応の良さは、名作フレームと納得です
ネジ交換
ハンドルの位置が悪いので調整しようと思ったらトルクスなのを忘れて、悪戦苦闘
今後のため
全体は六角なのに、トルクスが混ざると混乱します

友人から了解を得る
次の利便性を高めるため、ネジを交換しました

まとめ
名作フレームを組んでみて、とてもシンプルなつくりで、組立やすく、そして乗ってみたら反応の良さに驚きました
流行りの形ではないけど、ヒルクライムをするなら、まだ戦えそうな気がします
ANCHOR
友人は日本製が好きなので、アンカーのフレームが多い
![[ANCHOR RHM9]フォークコラムのヒビ対策はこれ!](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2022/12/custom_M01-320x180.jpg)
組んで、走って、やっぱり“名作”だった——RHM9の乗り味と満足感
軽さと剛性のバランスが絶妙
実際に走ってみると、踏んだ分だけ素直に進む加速感と、しなやかさを感じる乗り味に驚かされました。
「これがRHM9か…」と、名作と呼ばれる理由を体感できた瞬間です。
手持ちパーツでも“十分楽しめる”
コンポやホイールはグレードを問わず、“あるものを活かす”構成。
それでも、フレームの素性が良ければここまで走れるのかと、
改めて“フレームの力”を実感しました。
増車の言い訳は“名作だから”で通る
「もう増やさない」と言いながら、気づけばまた1台増えている。
でも、それがRHM9なら仕方ない——
そんな気持ちにさせてくれる、所有する喜びと走る楽しさを兼ね備えた1台でした。