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愛車を“新品以上”に蘇らせる!PINARELLO PARISのDIYオーバーホール記録

みぞお
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「そろそろ全体的に重く感じる」「ケーブルの引きが渋い」——
そんな違和感を感じながらも、つい後回しにしてしまいがちなロードバイクのオーバーホール。
今回は、長年乗り続けてきたPINARELLO PARIS(シマノコンポ仕様)をDIYでフルメンテナンスした記録です。

ショップに頼めば数万円かかる作業も、工具を揃えて自分でやればコストを抑えつつ、構造理解も深まる
しかも、グリスアップやケーブル交換、BBやブラケットカバーのリフレッシュまで行えば、
「これ本当に同じバイク?」と思うほどの変化が体感できます。

🛠️ この記事でわかること

  • DIYオーバーホールに必要な工具とパーツ一覧
  • シマノコンポ(R9100系)での作業ポイントと注意点
  • ケーブル交換やBB脱着のコツとトルク管理の重要性
  • 実際にかかった費用と、ショップ依頼との比較
  • “自分で整備する”ことの安心感と達成感
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ロードバイクライフ

ロードバイクを快適に長く楽しむためには、ロードバイクのオーバーホール(分解・清掃)が必須です

オーバーホール

定期的なメンテナンスに合わせて、2~3年に1度くらいの頻度で、オーバーホールをメーカーは推奨しています

必要なこと

ショップのお金儲けだと思いたいのですが、実際にノーメンテや全くグリスアップをしていないロードバイクは、乗り心地が悪く、楽しくない

事故の原因

ノーメンテで事故を起こした事例はよく見かけるし、イベントなどで錆さびやケーブルが切れそうな自転車を見ると、不安です(走行中は、巻き込まれたくないので近づかないようにしています)

車検はない

イベントなどに参加する時、整備済書類を求められたりすることはありますが、自動車のような車検はありません

事故を起こす(遭う)危険があっても自己責任です

費用・期間

昨今の値上げで、オーバーホール費も高騰しているようです

作業費

オーバーホール(分解・清掃)だけで、40,000円~が相場のようです

部品代

劣化している部品などは、実費交換になるので、良心的なショップでも20,000円位は必要です

作業期間

1週間程度はショップに預ける必要があります(作業が混みあっていたら、1ヶ月以上)

DIY

費用を抑えるには、自分でメンテナンスとオーバーホールをするのも、一つの手段です

節約

単純に、自分の空き時間に作業を行うので、時間と費用を抑えられます

理解が深まる

ロードバイクは、シビアな調整が必要は二昔前の話で、仕組みを理解したら、簡単な作りだし、どうやって動いているから、注意するべき点が理解できるので、ライド中のトラブルも安心

工具大事

作業費用は、抑えられるけど、工具は100円ショップなどの安物は使わず、質の良いものを使いましょう

安いか?

最初のうちは、工具を揃えることで、ショップに依頼するくらいの費用がかかりますが、数回メンテナンスをすれば、元は取れます

作業開始

7年前に手に入れて、3年前にオーバーホールをした”PINARELLO PARIS”の作業です

[通称:ぱりんこ]フルカーボンバイクを買いました。
[通称:ぱりんこ]フルカーボンバイクを買いました。

作業内容

今回行う作業は以下の予定です

作業項目
  • ケーブル全交換(アウターを黒に変更)
  • チェーン交換(伸びているので)
  • BB交換(コストを抑えるため、グレードを落とす)
  • STI交換(少しずつ105からULTEGRAに変更しています)
  • スプロケット交換(ULTEGRAに変更)
  • ガラスコーティング施工(綺麗にする)
  • ブラケットカバー交換(痛んでいるので)
  • バーテープ交換(再利用不可なもの)

アンダーラインの項目は、必須だと思われるもので、後は任意です(予算などで決めてください)

作業費用・パーツ代

最低限必要なものを、Amazonで買える安めの金額で概算しています

合計金額(概算)

15,000円

パーツ代のみ

好みに合わせて、パーツのグレードアップ(ダウン)してください

ケーブル

シマノケーブルセット(ブレーキ):約2,000円

シマノケーブルセット(シフト):約2,000円

チェーン

シマノ10速チェーン(ULTEGRA 6701):約3,500円

BB

シマノBB(ITA):約3,000円

ピナレロのフレームはITA規格なので、注意です

ブラケットカバー

シマノ(ST-6700):約1,200円

常に握って汚れ・劣化が激しい部品

バーテープ

スパカズ:約3,000円(好みのものを選んでください)

ロードバイクブームが過熱し始めてから、高級化していますね

作業

特に急がないので、のんびり作業を始めました

部品調達

ネット通販などを利用して、部品を集めました

コンポーネント

105で組んだものを、少しずつパーツ交換して、ULTEGRAに変更しています

ブラケットカバー

シマノ製はバーテープより安いので、交換します

BB

DURA-ACEグレードからグレードダウンです

チェーン

シマノ製の値上がりが大きいので、中華製廉価商品です

バーテープ

先日、大阪市内自転車屋散策時に見つけたものを使います

[ウォーキング活動]大阪市内の有名自転車ショップを巡る
[ウォーキング活動]大阪市内の有名自転車ショップを巡る

スプロケット

STIなどと一緒に購入した中古のULTEGRA(12-27)に交換します

ガラスコーティング

自動車用コーティング剤を購入しました

プロ仕様の輝きをDIYで!ロードバイクに自動車用ガラスコーティングを試してみた
プロ仕様の輝きをDIYで!ロードバイクに自動車用ガラスコーティングを試してみた

ベアリング

今回は、清掃のみで対応しましたが、ヘッドパーツのベアリングも購入しました

分解

取り付けているコンポーネントを外します

チェーン

特に再利用する予定はありませんが、コネクトピンのところを外します(新しいチェーンの長さを測るため)

ケーブル

ケーブルキャップは、ペンチなどで掴んで引っ張って外します(ケーブル先端がバラバラになるのでケガをしないように注意)

5mmのアーレンキーを使って、外します(ケーブル止めネジは5㎜共通)

フレーム内蔵ケーブルの場合は、古いケーブルを抜くときに、ライナーを通しておくと、後の作業が楽です

PINARELLO PARISは、ブレーキのみライナーを通しました(シフトは穴が狭いのと、真っ直ぐ突っ込めば大体通るから)

抜けないように出口にタイラップなどで留めておく(クリップは作業中に外れた経験あり)

コンポーネント

シマノ10速以前は5mmアーレンキーがあればパーツを外せますが、11速以降は4mmが混ざっていたり、社外品に交換しているとトルクス(星形)だったりします

ピナレロは、所々にトルクスが隠れています

BB下パネル(T20)と、リアブレーキ固定ネジ(T30)がトルクスでした

ヘッドパーツ(ベアリング)

交換するつもりで部品を購入していましたが、回転がスムーズなので、掃除するだけにしました

PINARELLO PARIS ベアリング規格

上側:6806-RS(BB30と同一規格・・・シールド型なら何でもいいかな)

下側:6808-RS(シールド型・・ベアリングむき出しは良くない)

[ピナレロ]ヘッドパーツ交換しました。(BB30同規格)
[ピナレロ]ヘッドパーツ交換しました。(BB30同規格)

BB

スレッド(ネジ切り)のITA規格ですので、外すのが大変でした

硬くて、手持ちの工具では外せず、別途工具を購入しました(時間がかかった理由)

これ一本で、HOLLOWTEC3種・ウルトラトルクなどに対応できる優れもの

クリーニング・ガラスコーティング

今回のハイライトは、”輝きを取り戻す”です・・・中古で買っているので、元を知らんけど

コンパウンド磨き

最近、自分の作業では当たり前になったフレームをコンパウンドで磨きます

使い込んでいるし、もうなくなりそう

コーティング1回目

洗車用スポンジに、少量コーティング液をつけて、フレーム(ボディ)に伸ばし塗り、すぐに拭き取る

1回塗っただけで、これだけ綺麗になる

ついでに、クランクなども塗布

乾燥

2時間くらい放置するのですが、乾燥している時期なので、30分~1時間くらいで作業再開

コーティング2回目

納得の輝き

1,500円くらいのコーティング剤でこれだけ綺麗になるのだから、コスパ最高

誇張して光らせても良かったけど、これは実際に試してもらいたい(手触りも違う)

プロ仕様の輝きをDIYで!ロードバイクに自動車用ガラスコーティングを試してみた
プロ仕様の輝きをDIYで!ロードバイクに自動車用ガラスコーティングを試してみた

乾燥

完全に乾くまで、数時間~数日(時期により変化)するそうですが、車のように広い面積に塗るわけではないので、すぐに乾いていますね

組立

本来の作業順番とは違いますが、これの方が良いので

BB取付

外すのは大変だけど、取り付けは軽い不思議

クランク取付

シマノクランクは、取り付けが楽ですね、専用工具は必要ですが、ボルトの締め付けは12n/m程度ですし・・・カンパとかの24n/m以上って・・・

コンポーネント取付

正しい位置に取り付けるだけ(調整は後)

ブラケット取付

カバーを交換するので、外して作業をしています(楽だ)

水平確認は、長めの定規(50㎝位)と水平器を使います

ハンドルの水平を確認して、ブラケットの水平を確認します(感覚でやると、結構左右差が大きい)

位置が決まれば、しっかりトルクをかけて締め付ける(カーボンハンドルなどはちゃんとトルクをまもりましょう)

ケーブル

適当な長さ(いい加減じゃない)に調整して、ハンドル操作などの邪魔にならないように固定します

動くところ以外は、ビニールテープで固定します

細部に魂が宿るので、見えなくても丁寧に巻く

ケーブルの先端はヤスリなどで整えておく(細部に魂が宿る)

ピンぼけひどい・・・

スプロケット

クリーニング(今回は交換)したスプロケットをホイールに戻します(外して洗う)

トルクレンチがないので、規定位まで思い切り締めます(それくらいでちょうどいいみたい)

チェーン

新品のチェーンは、ワックス(グリス)が大量についているので、取り出す前にパーツクリーナーで流します

オーバーホールなので、前回のチェーンの長さを参考にカットします

今回はミッシングリンクなので、取り外しも簡単になりますね

調整・先端処理など

変速の調整をしながら、インナーケーブルを処理します

ちょっとこだわりで、キャップは赤にしました(余っていたからだけど・・・)

傷防止シールは自作です

1か所だけで問題なさそう

ブラケットカバー交換(ST-6700)

ブラケットカバーはブレーキレバー側から、押し込んでいきます

すごい力業なのですが、ビニール袋やラップなどを巻いてから、滑らせると作業が楽です

ビニールは取り付けてから、抜き取るだけ

バーテープ

黒のベルベット素材っぽいものを使いました

両面テープ付きなので、剥がしながら巻いていきます

先端から、内巻きでスタート

ネオモルフェは、巻きにくいですが、基本は同じで少し引っ張りながら、隙間なく巻いていきます

ブラケットのあたりは、覆い隠すように上部→下部を巻きます

巻く方向はブラケット下部は内巻き・上部は外巻きです

まだ反対を巻いていないので、仕上げる前に仮止め

反対側も巻いて、バランスを確認したら、仕上げます

必要な長さにカットします

斜めにカットして、バランスを調整します

ビニールテープで先端を固定して、必要なら化粧シールを貼ります

キャップは純正だと取れる可能性があるので、ねじ止めのものを別に用意しています(使いまわし)

完成

外したセンサー類を戻して、作業終了です

まとめ

リムブレーキのシマノコンポーネントだと、部品などが揃っていれば、半日でオーバーホールが終わります

DIYオーバーホールで感じた、“乗り味”の変化とメンテナンスの価値

工具は“投資”と割り切る

最初は出費に感じる工具代も、数回のメンテで元が取れると実感。
特にBB着脱工具やトルクレンチは、今後の整備でも活躍する“資産”になりました。

ケーブル交換で操作感が激変

ポリマーコートのシマノ純正ケーブルに交換したことで、ブレーキもシフトも驚くほど軽くスムーズに
「もっと早くやっておけばよかった」と思えるほどの変化でした。

グリスアップと清掃で“新品以上”の仕上がりに

ヘッド周りやBB、ブレーキの可動部にしっかりグリスを入れることで、静かで滑らかな動きが復活
見た目も走りも、まさに“リフレッシュ完了”という仕上がりになりました。

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おっさんサイクリスト
自転車趣味歴だけは長いサイクリスト。レースは観戦するもので、自転車旅を楽しんでいます。西日本を中心に活動しています。
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