DIYオーバーホール実施(ロードバイク・シマノコンポ)
ロードバイクライフ
ロードバイクを快適に長く楽しむためには、ロードバイクのオーバーホール(分解・清掃)が必須です
オーバーホール
定期的なメンテナンスに合わせて、2~3年に1度くらいの頻度で、オーバーホールをメーカーは推奨しています
必要なこと
ショップのお金儲けだと思いたいのですが、実際にノーメンテや全くグリスアップをしていないロードバイクは、乗り心地が悪く、楽しくない
事故の原因
ノーメンテで事故を起こした事例はよく見かけるし、イベントなどで錆さびやケーブルが切れそうな自転車を見ると、不安です(走行中は、巻き込まれたくないので近づかないようにしています)
車検はない
イベントなどに参加する時、整備済書類を求められたりすることはありますが、自動車のような車検はありません
事故を起こす(遭う)危険があっても自己責任です
費用・期間
昨今の値上げで、オーバーホール費も高騰しているようです
作業費
オーバーホール(分解・清掃)だけで、40,000円~が相場のようです
部品代
劣化している部品などは、実費交換になるので、良心的なショップでも20,000円位は必要です
作業期間
1週間程度はショップに預ける必要があります(作業が混みあっていたら、1ヶ月以上)
DIY
費用を抑えるには、自分でメンテナンスとオーバーホールをするのも、一つの手段です
節約
単純に、自分の空き時間に作業を行うので、時間と費用を抑えられます
理解が深まる
ロードバイクは、シビアな調整が必要は二昔前の話で、仕組みを理解したら、簡単な作りだし、どうやって動いているから、注意するべき点が理解できるので、ライド中のトラブルも安心
工具大事
作業費用は、抑えられるけど、工具は100円ショップなどの安物は使わず、質の良いものを使いましょう
安いか?
最初のうちは、工具を揃えることで、ショップに依頼するくらいの費用がかかりますが、数回メンテナンスをすれば、元は取れます
作業開始
7年前に手に入れて、3年前にオーバーホールをした”PINARELLO PARIS”の作業です
作業内容
今回行う作業は以下の予定です
- ケーブル全交換(アウターを黒に変更)
- チェーン交換(伸びているので)
- BB交換(コストを抑えるため、グレードを落とす)
- STI交換(少しずつ105からULTEGRAに変更しています)
- スプロケット交換(ULTEGRAに変更)
- ガラスコーティング施工(綺麗にする)
- ブラケットカバー交換(痛んでいるので)
- バーテープ交換(再利用不可なもの)
アンダーラインの項目は、必須だと思われるもので、後は任意です(予算などで決めてください)
作業費用・パーツ代
最低限必要なものを、Amazonで買える安めの金額で概算しています
15,000円
パーツ代のみ
好みに合わせて、パーツのグレードアップ(ダウン)してください
ケーブル
シマノケーブルセット(ブレーキ):約2,000円
シマノケーブルセット(シフト):約2,000円
チェーン
シマノ10速チェーン(ULTEGRA 6701):約3,500円
BB
シマノBB(ITA):約3,000円
ピナレロのフレームはITA規格なので、注意です
ブラケットカバー
シマノ(ST-6700):約1,200円
常に握って汚れ・劣化が激しい部品
バーテープ
スパカズ:約3,000円(好みのものを選んでください)
ロードバイクブームが過熱し始めてから、高級化していますね
作業
特に急がないので、のんびり作業を始めました
部品調達
ネット通販などを利用して、部品を集めました
コンポーネント
105で組んだものを、少しずつパーツ交換して、ULTEGRAに変更しています
ブラケットカバー
シマノ製はバーテープより安いので、交換します
BB
DURA-ACEグレードからグレードダウンです
チェーン
シマノ製の値上がりが大きいので、中華製廉価商品です
バーテープ
先日、大阪市内自転車屋散策時に見つけたものを使います
スプロケット
STIなどと一緒に購入した中古のULTEGRA(12-27)に交換します
ガラスコーティング
自動車用コーティング剤を購入しました
ベアリング
今回は、清掃のみで対応しましたが、ヘッドパーツのベアリングも購入しました
分解
取り付けているコンポーネントを外します
チェーン
特に再利用する予定はありませんが、コネクトピンのところを外します(新しいチェーンの長さを測るため)
ケーブル
ケーブルキャップは、ペンチなどで掴んで引っ張って外します(ケーブル先端がバラバラになるのでケガをしないように注意)
5mmのアーレンキーを使って、外します(ケーブル止めネジは5㎜共通)
フレーム内蔵ケーブルの場合は、古いケーブルを抜くときに、ライナーを通しておくと、後の作業が楽です
PINARELLO PARISは、ブレーキのみライナーを通しました(シフトは穴が狭いのと、真っ直ぐ突っ込めば大体通るから)
抜けないように出口にタイラップなどで留めておく(クリップは作業中に外れた経験あり)
コンポーネント
シマノ10速以前は5mmアーレンキーがあればパーツを外せますが、11速以降は4mmが混ざっていたり、社外品に交換しているとトルクス(星形)だったりします
ピナレロは、所々にトルクスが隠れています
BB下パネル(T20)と、リアブレーキ固定ネジ(T30)がトルクスでした
ヘッドパーツ(ベアリング)
交換するつもりで部品を購入していましたが、回転がスムーズなので、掃除するだけにしました
上側:6806-RS(BB30と同一規格・・・シールド型なら何でもいいかな)
下側:6808-RS(シールド型・・ベアリングむき出しは良くない)
BB
スレッド(ネジ切り)のITA規格ですので、外すのが大変でした
硬くて、手持ちの工具では外せず、別途工具を購入しました(時間がかかった理由)
これ一本で、HOLLOWTEC3種・ウルトラトルクなどに対応できる優れもの
クリーニング・ガラスコーティング
今回のハイライトは、”輝きを取り戻す”です・・・中古で買っているので、元を知らんけど
コンパウンド磨き
最近、自分の作業では当たり前になったフレームをコンパウンドで磨きます
使い込んでいるし、もうなくなりそう
コーティング1回目
洗車用スポンジに、少量コーティング液をつけて、フレーム(ボディ)に伸ばし塗り、すぐに拭き取る
1回塗っただけで、これだけ綺麗になる
ついでに、クランクなども塗布
乾燥
2時間くらい放置するのですが、乾燥している時期なので、30分~1時間くらいで作業再開
コーティング2回目
納得の輝き
1,500円くらいのコーティング剤でこれだけ綺麗になるのだから、コスパ最高
誇張して光らせても良かったけど、これは実際に試してもらいたい(手触りも違う)
乾燥
完全に乾くまで、数時間~数日(時期により変化)するそうですが、車のように広い面積に塗るわけではないので、すぐに乾いていますね
組立
本来の作業順番とは違いますが、これの方が良いので
BB取付
外すのは大変だけど、取り付けは軽い不思議
クランク取付
シマノクランクは、取り付けが楽ですね、専用工具は必要ですが、ボルトの締め付けは12n/m程度ですし・・・カンパとかの24n/m以上って・・・
コンポーネント取付
正しい位置に取り付けるだけ(調整は後)
ブラケット取付
カバーを交換するので、外して作業をしています(楽だ)
水平確認は、長めの定規(50㎝位)と水平器を使います
ハンドルの水平を確認して、ブラケットの水平を確認します(感覚でやると、結構左右差が大きい)
位置が決まれば、しっかりトルクをかけて締め付ける(カーボンハンドルなどはちゃんとトルクをまもりましょう)
ケーブル
適当な長さ(いい加減じゃない)に調整して、ハンドル操作などの邪魔にならないように固定します
動くところ以外は、ビニールテープで固定します
細部に魂が宿るので、見えなくても丁寧に巻く
ケーブルの先端はヤスリなどで整えておく(細部に魂が宿る)
ピンぼけひどい・・・
スプロケット
クリーニング(今回は交換)したスプロケットをホイールに戻します(外して洗う)
トルクレンチがないので、規定位まで思い切り締めます(それくらいでちょうどいいみたい)
チェーン
新品のチェーンは、ワックス(グリス)が大量についているので、取り出す前にパーツクリーナーで流します
オーバーホールなので、前回のチェーンの長さを参考にカットします
今回はミッシングリンクなので、取り外しも簡単になりますね
調整・先端処理など
変速の調整をしながら、インナーケーブルを処理します
ちょっとこだわりで、キャップは赤にしました(余っていたからだけど・・・)
傷防止シールは自作です
1か所だけで問題なさそう
ブラケットカバー交換(ST-6700)
ブラケットカバーはブレーキレバー側から、押し込んでいきます
すごい力業なのですが、ビニール袋やラップなどを巻いてから、滑らせると作業が楽です
ビニールは取り付けてから、抜き取るだけ
バーテープ
黒のベルベット素材っぽいものを使いました
両面テープ付きなので、剥がしながら巻いていきます
先端から、内巻きでスタート
ネオモルフェは、巻きにくいですが、基本は同じで少し引っ張りながら、隙間なく巻いていきます
ブラケットのあたりは、覆い隠すように上部→下部を巻きます
巻く方向はブラケット下部は内巻き・上部は外巻きです
まだ反対を巻いていないので、仕上げる前に仮止め
反対側も巻いて、バランスを確認したら、仕上げます
必要な長さにカットします
斜めにカットして、バランスを調整します
ビニールテープで先端を固定して、必要なら化粧シールを貼ります
キャップは純正だと取れる可能性があるので、ねじ止めのものを別に用意しています(使いまわし)
完成
外したセンサー類を戻して、作業終了です
まとめ
リムブレーキのシマノコンポーネントだと、部品などが揃っていれば、半日でオーバーホールが終わります