[AVANTI CORSA SL]代理店廃業なので現地から部品を買う
AVANTI CORSA SL
友人からヤフオクで買ったDi2専用フレームだけど、使用頻度が少なくて良いものだから、乗りたいと相談がありました
確認
とりあず調べるから、送ってもらいました
有名メーカーと同様、ケーブル入口プレートを交換すれば、Di2用またはケーブル用に切り替えられるフレームです
コンポーネント
一緒に渡されたのは、SHIMANO ULTEGRA(6800シリーズ・紐引き)でした
Di2仕様なら組めませんね
必要なパーツ
現状、Di2仕様になっているので、ケーブル仕様に切り替える部品を探します
ケーブル受け(左)
こんな目立つところに、大きなパーツ(シフト・ブレーキケーブル受け)が付いています(大雑把なデザインですね)
ケーブル受け(右)
シフトケーブルだけなので、左側より小さめなパーツがついています
BB下ケーブルガイド
Di2だと不要ですが、付いているので、ラッキーです
シフトケーブル出口(フロントディレイラー側)
シフトケーブル用カバーを外して、Di2用の穴を何かで埋めれば問題なさそう
シフトケーブル出口(リアディレイラー側)
リア側は、ディレイラーハンガーと共用設計みたいで、このまま使えそうです
不足部品をどうするか?
考えられる方法で、部品を購入しようと思います
- 国内販売代理店
- 国内元取扱店・プロショップ
- Amazonなどの通販
- 外国通販
国内販売代理店
廃業していました
アレッセコーポレーション
http://www.alesse.jp/
国内サイクルショップ
ネットで取扱店だったショップを調べて、連絡しました
元販売店
こんにちは。みぞおと申します
AVANTI CORSA SLの部品が欲しいのですが、在庫を持っていますか?
在庫はありません
似たようなパーツで代用することは可能ですので、お近くのショップに相談してください
お世話になっているショップ
いつもお世話になっております
添付写真のパーツに似たものを知っていますか?
添付写真の形状は見た事がありません
この時期のフレームメーカーは好き勝手に作って独自なものが多いので、探すのは大変だと思います
相談できるショップなどで、パーツを見つけ出すのは、とても困難
通販で探す
「フレームアウター受け」で検索すると、Amazonにはないが、AliExpressで、それらしいものを見つけました
AliExpress
右側ケーブル受けを発見
中国版Amazonで、いつの間にか日本でも、普通の通販のように商品を購入可能になっています
片側だけ発見
リア変速側なので、フロントシングルバイクで運用可能になった
メーカー(オーストラリア)問い合わせ
AVANTIは、オーストラリアで製造・販売を続けているので、直接部品について確認しました
メーカー問い合わせ
こんにちは。日本から問い合わせをしているみぞおです
CORSA SLのケーブル用パーツがなくて困っています
今も購入可能ですか?
連絡ありがとう
部品あるよ。型番は#○○○○でオーストラリアかニュージーランドのサイクルショップで購入できるで。
まじで!どうやったら買えるん?
なんぼすんの?
現地に友達おるやろ?買うてもろうて、日本へ送ってもらい
うち、メーカーやから小売はやってへんで
足りなかった左側プレート購入可能
ただ、現地で購入して、日本へ送る方法を検討する必要あり
商品購入代行サービス
商品を買って送ってもらうサービスを調べると、高額になる
- 商品受け取り・日本への発送代行料金(200ドル程度)
- 現地ショップまでの交通費などの経費(予測不能)
- パーツ代金(予想金額5000円くらい)
- 日本への送料(3000円くらい)
これだけ見積もっても、3万円を下ることはない
代行サービスを利用する料金を払うなら、金属加工できる友人に作ってもらった方が安くて安心
オーストラリアのショップから直接購入
代行サービス検討時、商品の受け取りと発送だけなので、購入などの交渉は自分で行う必要がありました。それなら、日本への発送対応してくれるショップを探せばよい
取扱ショップへ問い合わせ
AVANTIホームページに掲載されているショップリストの連絡先にメールを送り、待つ(以下の条件を満たすものだけに厳選しました)
- ホームページがある
- SNSに力をいれている
- ホームページ更新をしている
日本発送可のショップ
メールを送ったショップから、対応可能と連絡があり、問い合わせました
こんにちは。日本から問い合わせをしているみぞおです
AVANTIのパーツ#○○○○が欲しいのですが、日本まで送ってもらえますか?
連絡ありがとう
その部品やったら○○円やで。日本まで送ったらええの?
どこへ送るか教えてな。料金計算して教えるわ
ありがとう
大阪のだんじりの町なんだけど、いける?
代金の払い方も教えてな
よっしゃ!大阪やな
それやったら、早く欲しいなら○○円やし、時間かかっても安くしたいのやったら○○円や
代金は、電話でクレジット決済するか、銀行振り込みやで
安い方で頼んます
英語しゃべられへんから、銀行振込するわ
WISEってサービスで送金するから、よろしく
分かったで
もし送金が難しいようなら、電話くれたらクレジットカード対応するで
オーストラリアのショップから直接購入できそう
価格も国内購入の送料が高くなる程度で収まりそう
パーツ到着
フレームのアウター受けはグロメットということを、このあたりで知りました
AliExpress
フレーム右側グロメットを注文しました
送料
パーツ代金:1451円(送料526円)
到着期間
発注から、10日後に到着しました(約2週間)
少し長いくらい
国内購入と比べて、到着期間が長い以外は、ストレスを感じませんでした
オーストラリアから輸入
やりとりの言語が英語以外は、特に日本のショップで注文と変わりません
メーカーから商品届いたから、レシートも添付して日本へ送るで
頑張ってな
ありがとう
楽しみにしているで
商品到着
商品・発送方法・支払いについてやり取りが多かったので、ネット通販より時間がかかりました
問い合わせ開始から、到着まで3週間ですが、やり取りはシンプルなので、恐れることはない
送料
$23.50(日本円換算:2,100円)
日本購入と変わらない
真摯な対応をしてくれるショップなので、部品や送料の利益がほぼなく、国内で買うより安くないかなという印象です(総額5000円くらいなので、国内代理店があってもこれくらいだと思います)
オーストラリアから購入できるショップ
購入させてもらった・問い合わせ対応してくれたショップ
Centennial Park Cycles
購入実績あり、オススメできます(今回利用)
日本人の対応と比べると、少し説明が少ないので、そのあたりは自分でしっかり調べて問い合わせしてください
決済方法
- クレジットカード決済(電話対応)
- 銀行振込
海外送金は、WISEオススメ
Cycleworld Australia
最初の返答に時間がかかったので、購入はしませんでしたが、対応が丁寧で、他のパーツもなんでもお問い合わせくださいスタンスです
決済方法
決済をしなかったので、支払方法は不明ですが、オンラインサイトがあるので、そこで対応してくれそうな気がします
組立
海外からは部品が届くが、日本国内にいるはずの友人から部品が届かない不思議現象ですが、作業を始めます(早めに送ってください)
グロメット
海外から取り寄せたグロメット装着
右側
完ぺきではないけど、許容範囲(ケーブルを通すためのライナーなしでも少し大きい)
見えないフレーム下部(ブレーキ)と形が同じだったので、入れ替えて使いました
左側
メーカー品なので、問題ありません
ケーブル付属
STIレバー箱の中に、ケーブルセットが同梱されていました
ウィーグルで買うか、中古しか扱ったことがないので、知らなかった
ディレイラー
ULTEGRA 6800シリーズなので、取り付けるだけで、ほぼ設定が決まります
フロント
BBが届かないので、大体の位置に取り付けました
リア
BBがなく、クランクを取り付けられず、チェーンも張れないので、取り付けただけ
ブレーキ
フロントは、普通のブレーキなのですが、リアがダイレクトマウント
BR-9010-R
調整が難しいというか、リリースがないので、どうやって輪行などで外すんだ?
要検討です
レバー
取付位置を決めて、ケーブルをまとめました
ハンドルの問題だけど、バーテープを根元まで巻けないので、テープを貼ったけど、これでいいかな?
意外と悩むことが多い構成ですね
とりあえずバーテープ
ちょうどあまり使っていない緑色のバーテープを剝いだので、流用しました
友人が喜んでいるので、このままにしようと思います(面倒だからではない)
残りの部品
ずっと放置していた部品が届いたので、仕上げてしまいます(Amazonのセールまで待っていた)
ブレーキのリリース追加
ダイレクトマウントのDURA-ACE9000にはリリース機能がないので、追加します
BB下に取付
ハンドルのあたりの方が便利なんだけど、見た目が悪いので、BB下に取り付けます
機構を考えると仕方ないですが、でかい
完了
フレームに当たらないギリギリにとりつけました
保護材を兼ねて、テープでマスキングしています
BB取付
BBはPF86なので、圧入です
工具
クロモリやアルミフレームなら強引に押し込むのですが、カーボンフレームなので、専用の工具を購入しました
割れたら大変なので、仕方ないですね
圧入
道具にサイズを間違えずに、組み合わせれば、問題ない作業ですね
一気に押し込まず、少しずつ押し込む方が安全な気がします
クランク取付
シマノ製は取り付け方は共通なので、右から押し込んで、左で留める
FDの位置調整もここでやります
チェーンの長さ調整
チェーンはずっと余っているKMC製を使いました
調整
取付が完了したので、変速などの調整です
新しくてグレードの高いコンポーネントは、あまり悩まずに変速が決まるので感動します
先端調整
ケーブルの長さを調整して、キャップ留めして終了です
完成
フレームを預かってから、オーストラリアや中国から部品を購入したり、いろいろと時間がかかりましたが、形になりました
今まで組んだフレームの中で一番軽いかも?と思うくらいの仕上がりでした
試乗できる?
以前組んだヴェンジバイアスよりも大きいので、乗れるか不安ですが、天気の良い日に試乗してきます
まとめ
日本で手に入らない部品は、インターネットを利用すれば海外から購入可能です
諦める前に、ダメもとでメーカーへ直接聞くのがいいかもしれません。つたない英語でも用件だけはっきり書けば、通じることもあります
自転車は楽しい
時間もかかり、余計なことが多かったけど、格好いいロードバイクが組みあがると、満足するし、とても楽しいです