中古パーツやフレーム購入前に確認するべき独自規格注意!
レストアは楽しいですが、落とし穴がいっぱいです
フレーム、コンポーネントなど、様々な部品を集めてオリジナルバイクに仕上げられるのが、ロードバイクの魅力です(←持論)
私は一昔・二昔前のデザインが好きで所有していますが、古いものだから困ることが多々あります。
それについて解説していきます
古いフレームは罠がいっぱい!!(中古購入含む)
ツール・ド・フランスなどの大きなレースに勝つため様々なメーカーが最高に仕上げた集大成がロードバイクです
ここで問題になるのが、”様々な”の部分です
数年前まで規格の無法地帯
より良いものを作るために、他のメーカーと違う開発をしてしまい、結果的にこれだけにしか使えない規格を作り出しました
恐ろしいことに、その規格すら、数年後(早ければ翌年)には廃止になっています
中古購入とくに個人売買は注意
見た目などで選んで、ヤフオクやメルカリの購入ボタンをクリックする前に、このフレーム(パーツ)を買って困らないか調べてください
手元に届いてから、「お気に入りのシートポストが入らない」「おまけでついているROTORのBBが外せない」などなどのトラブルが発生し、予定外の出費や最悪バラバラ状態の置物になってしまうかもしれませんよ
困った独自規格の紹介
- 憧れで買った「PINARELLO GALILEO 2007」
- お前もか・・・な「Colnago C50」
- 規格共通でも落とし穴ありの「TIME VX ELITE」
- 独自規格のデパート「SPECIALIZED VENGE Vias」
PINARELLO GALILEO2007
フレームのまま吊るされていて、何も考えず見た目だけで購入
トラブルになるシートポスト込みだったのですが、カスタムしたいと思ったときに発覚して困りました
一般的なサイズではない
OEMメーカーが少なく、すでに廃盤
ヤフオクなどで中古品が売られていても、超割高
シートポストシムを使って、φ27.2mmのポストを使うことができました
この当時のピナレロのフレームは31.0mmが主流です
対応方法は別記事を参考にしてください
正当な対応ですが、中身は強引な方法で対応しました
カーボンフレームでは同じ方法をしないでください。フレームが割れます。
(やらかしたら自己責任です)
(追記)BBが現在主流のスレッドタイプですが、ITA(イタリアン規格)です
普通に店頭やネットで、購入できますが、JIS(BSA)と間違えないでください
COLNAGO C50
「とりあえず集めた部品を渡すから組み立てて」「足りないものはお金払うから集めといて」と、友人から依頼されたフレーム
組み立て計画を考えて、手元にあるパーツを確認したときに発覚(友人は知っていた)
一般的なサイズではない
OEMメーカーが少なく、すでに廃盤
ヤフオクなどで中古品が売られていても、超割高
上記同様、OEM品は廃盤ですので、φ27.2mmのシートポストを使うため、シムを探しましたが、もちろん廃盤です
工作で対応できないか技術者に相談したら、0.4mmアルミ板の筒を手作業で作れるわけがないと断られ、空き缶切って作ろうと考えました
まず27.2mmのシートポストを購入し、とりあえず突っ込んだら、シムが付属してました。(←自分、ちゃんと確認しろよ)
ヤフオク出品者がつけてくれていたみたいで、事なきを得ました(ラッキー)
現在、メーカー廃盤で、シートポストもシムも購入できません
置物になることを覚悟してください
TIME VX ELITE
特殊規格だったら断ると友人に伝えていたら、このフレームは特殊なものはないと渡されたフレームです。BBやヘッドパーツなど一般的な規格で、今でも購入可能です
しかし、別の落とし穴が待っていました
アセンブル規格は問題ないけど、このBB自体が厄介です
BB購入時にセットの特殊工具がないと外すことができません
事実を知り、自転車屋で外してもらおうと相談したら、工具がないと断られるし、絶望しました。
仕方なくネットを調べると、別メーカーで同じ規格を導入しており、廉価な工具メーカーで汎用のアダプターが販売されていました
もう使わないから、BBを破壊して外そうと思いましたが、スマートな方法で対応できました
有名大手メーカーの工具のみ対応だったら、1回しか使わないのに10,000円以上の出費を覚悟してください(廉価版工具でも3,000円程度の出費)
ヤフオクなどで販売する人が発信していない場合が多いので、アセンブルされている部品も注意してください。二度と使わない高価な工具を買う羽目になります
SPECIALIZED VENGE Vias
独自規格オンパレードのヴェンジ様
これを作った技術者を心から尊敬する位、アイデアを詰め込んだフレーム(←恨み節)
ハンドル、ブレーキ、専用工具、スモールパーツなどなど、困ったのデパートです
しっかり考えて試行錯誤すれば、自転車の形に組み上げるところまではできます
しかし、調整は無理です
専用工具がないとブレーキの調整ができないし、多分部品がたりていないかな?と思われる構造上意味不明な箇所が多々あります
このフレームを専門店以外で購入したことが大失敗だと、諦めましょう
意見を覆す
スペシャライズドストアで教えてもらった情報により、自分で組めます
マニュアル通りやればできるよ!VENGE Vias
専用工具はないよ!VENGE Vias
まとめ
自分だけのお気に入り自転車に乗ってサイクリングは心からテンションが上がります
自転車を組み立てる工程で困ることは、大体ネットを調べて時間とお金をかければ対応できるので、チャレンジしてください
事前調査が大事
仕上げられない最大の理由は、マニアックすぎて自分では対応できなくなることですが、それは購入する前にしっかり調べておきましょう
無理なら部屋に飾ろう
対処できなくて、乗り物にならなかったら、ディスプレイスタンドを購入して、部屋に飾りましょう。自分が気に入って買ったフレームやパーツなので、飾っても楽しいかもです。知らんけど!
結論
独自規格は強敵なので、DIYで安く仕上げようは幻想だと肝に銘じてください