“乗りやすさ”を求めてハンドル交換!ブルホーン化で見えた意外な気づき

「余っていたパーツで組んだロードバイク、もう少し快適に乗れないかな?」
そんな思いから始まったのが、ブルホーンハンドルへの交換チャレンジ。
今回は、普段使いのロードバイクをもっと乗りやすくするために、ハンドル形状を見直してみた記録です。
ブルホーン化の目的は、前傾姿勢の緩和と操作性の向上。
しかし、実際に交換してみると、STIレバーとの相性やケーブルの取り回し、ブレーキの引き具合など、思わぬ課題が次々と発生。
それでも、フレキシブルガイドパイプの導入やケーブルルートの工夫によって、
「なんとか形になった」ブルホーン仕様のロードバイクが完成しました。
🛠️ この記事でわかること
- ブルホーンハンドルに交換する際の注意点と工夫
- STIレバーの取り付けとケーブルの曲げ対策
- フレキシブルガイドパイプの活用方法
- 実際に使ってみて感じた“乗り心地の変化”と“限界”
ブルホーンハンドルで快適な乗車姿勢を実現|長距離ライドの疲労軽減にも効果的
ロードバイクの乗車姿勢に違和感を感じている方へ──
ブルホーンハンドルへの交換は、自然な前傾姿勢と手首の負担軽減を両立できるカスタムです。
ブルホーンハンドルの特徴とメリット
- 手首の角度が自然に保てるため、長時間のライドでも疲れにくい
- フラットバーよりも前傾姿勢が取りやすく、空気抵抗の軽減にもつながる
- 握り位置が複数あることで、ポジションを切り替えながら走行できる
- 都市部のストップ&ゴーにも対応しやすく、操作性と安全性を両立
ブルホーンバー化で乗車姿勢を改善|普段使いのロードバイクに最適なカスタム
ロードバイクの乗車姿勢を楽にする方法として、ハンドル形状の変更は非常に有効な手段です。
特に、ドロップハンドルからフラットバーやブルホーンバー(牛の角のような形状)への交換は、街乗りや通勤用途に適したカスタマイズとして人気があります。
ハンドル交換の選択肢と背景
- ドロップハンドル → フラットバー:操作性が高く、初心者にも扱いやすい
- ドロップハンドル → ブルホーンバー:前傾姿勢を保ちつつ、手首の負担を軽減
ドロップハンドルから交換(2014年実施)
2014年には、余ったパーツを活用して組み上げたロードバイクを普段使い仕様に変更。
その際、乗りやすさを求めてブルホーンハンドルへ交換しました。

ハンドル交換したコンポーネント構成
- STI : ST-4500(9速)
- RD : RD-4500
- FD : FD-4500
シマノ構成ロードバイク
ハンドルの入れ替え|STIレバーを活かしたままのカスタム
今回のハンドル交換では、既存のSTIレバーをそのまま使用することで、ケーブル類の再配線を省略できると判断し、ハンドルのみを入れ替えました。
この方法は、STIレバーの互換性があるハンドル形状であれば、作業効率を高める有効な手段です。

ブルホーン化で注意すべきブレーキケーブルの取り回し|STIレバーとの相性に要注意
ブルホーンハンドルへ交換する際、シフトケーブルは外通しでそのまま流用可能ですが、ブレーキケーブルの取り回しには大きな注意点があります。
STIレバーとブルホーンの相性問題
- STIレバーは、ドロップハンドルの曲がりを活かしてケーブルを緩やかに曲げる設計になっています
- しかし、ブルホーンバーではケーブルを急角度で90度近く曲げる必要があり、ブレーキの引きが重くなる・効かないといった不具合が発生する可能性があります
対策の一例
MTBなどで使われるフレキシブルガイドパイプを使うことで、急角度の曲げを緩和し、STIレバーでもスムーズなブレーキ操作が可能になるケースがあります
フレキシブルガイドパイプでケーブル取り回し問題を解決|MTBの知恵をロードバイクに応用
STIレバーとブルホーンハンドルの組み合わせで発生するブレーキケーブルの急角度問題。
この課題を解決するために検索した結果、MTBなどで使われている「フレキシブルガイドパイプ」の存在を発見しました。
フレキシブルガイドパイプとは?
- 自由に角度を調整できる柔軟性の高いガイドパーツ
- Vブレーキやカンチブレーキなど、ケーブルの曲げが厳しい場面で活躍
- 代表的な製品には、ALLIGATOR LY-VBP08やToygogo製などがあり、Amazonなどで入手可能
先人の知恵に感謝
自転車業界では、フレームに沿わせてケーブル類を収める工夫は“常識”とも言える技術。
今回のように、過去の挑戦者たちの知恵を借りることで、無理なく安全なカスタムが実現しました。
フレキシブルガイドパイプ購入
ブルホーン化に必要なフレキシブルガイドパイプは、ネット通販で手軽に購入できます。
今回は、Amazonで「アリゲーター LY-VBP08」シルバーを購入しました。
価格は約250円前後とリーズナブルで、レビュー評価も高く、自転車カスタム初心者にも扱いやすいパーツです。
ケーブルの取り回しを工夫して快適な操作性を確保|フレキシブルガイドパイプの活用術
購入したフレキシブルガイドパイプを使って、STIレバーとブルホーンハンドルの相性問題を解消する取り付け作業を行いました。
フレキシブルガイドパイプの装着手順
- ブレーキアウターケーブルの先端にフレキシブルガイドパイプを取り付け
- インナーケーブルをSTIレバーから通して接続
- ワイヤーの長さは、ハンドル形状や切れ角に合わせて再調整が必要です
ハンドルへのケーブル固定
- ケーブルをハンドルの曲線に沿わせるように配置
- ビニールテープで適切な位置に固定することで、見た目もスッキリ
- 左右同様の作業を行えば、ケーブル交換作業は完了です
ブルホーンハンドルのバーテープ巻き方|仕上げの印象を左右する重要ポイント
ブレーキ・変速の動作確認が済んだら、いよいよ仕上げのバーテープ巻き作業です。
ブルホーンハンドルは形状が独特なため、ドロップハンドルとは巻き方のコツが異なります。
巻き方の基本ポイント
- 外側から内側へ巻くのが基本(力のかかる方向に合わせて選ぶとズレにくい)
- バーエンド側から1cmほど余らせて巻き始め、エンドキャップでしっかり固定
- 曲がり部分は内側を多めに重ねて、外側は控えめに重ねると美しく仕上がる
- 巻き終わりはハンドルに対して垂直にカットし、ビニールテープで2〜3周しっかり固定
左右の巻き方向を揃えることも忘れずに。
片側を巻いた勢いで反対側も同じ方向に巻いてしまうと、見た目やグリップ感に違和感が出ることがあります。
この工程で、見た目の完成度と握り心地が大きく変わるので、丁寧に仕上げていきましょう。
ブルホーンハンドルのバーテープ巻き方|STIレバー周りは工夫が必要
ブルホーンハンドルは形状が独特なため、ドロップハンドルとは異なる巻き方が求められます。
今回は、古いバーテープを使って事前にテスト巻きを行い、仕上がりのイメージを確認しました。
巻き始めのポイント
- バーエンド(先端)からスタートし、内側へ向かって巻いていくのが基本
- 巻き方向は、握ったときに緩みにくい方向を意識すると安定します
STIレバー周りの処理
見た目は少し不格好でも、操作性と固定力を優先するなら許容範囲です
STIレバーの根元では、折り返し交差を2回繰り返すことで内巻きに調整
この部分はバーテープが重なりやすく、仕上がりが分厚くなる傾向があります
内側へ巻いていくようにスタートです
バーテープ巻き(本番)|コスパ重視のコルク素材で快適な仕上がりに
いよいよバーテープ巻きの本番作業です。今回は、1,000円以下で購入できたコルクバーテープを使用しました。
2022年当時では珍しい価格帯で、コスパ重視のカスタムにぴったりな選択です。
コルクバーテープの特徴と選定理由
- クッション性が高く、手の疲労を軽減する柔らかい握り心地
- 高性能なバーテープが増える中、価格とのバランスを重視して選定
- 例えば、サイクルプロ製のコルクバーテープは1,300円前後で購入可能
巻き作業と仕上がり
- 丁寧に巻き上げることで、乗りやすいポジションのバイクに仕上がりました
- ハンドル形状に合わせて、STIレバー周りの処理も工夫
- 別のSTI形状でも、シフトワイヤーの取り回しは同様の工夫が必要です
ブルホーン化で感じた、“見た目”と“実用性”のバランス
ハンドル形状を変えるだけでは“乗り心地”は変わらない?
ブルホーンに交換することで、見た目はシャープに、ポジションも変化。
しかし、ロードバイクの設計自体がドロップハンドル前提のため、
「ハンドルだけ変えても、根本的な快適性は変わらない」という気づきもありました。
ケーブルの取り回しは“柔軟性”がカギ
STIレバーを無理なく使うために、フレキシブルガイドパイプを導入。
90度近く曲げる必要がある箇所でも、引きの重さを最小限に抑える工夫が功を奏しました。
“試してみる”ことで見えることがある
結果として、ブルホーン化はミニベロや街乗りバイクには有効でも、ロードバイクではやや不向きという結論に。
でも、実際にやってみたからこそ得られた知見と納得感がありました。
まとめ:カスタマイズを楽しもう
ブルホーンハンドルへの交換は、乗車姿勢の改善や個性的なルックスを求めるサイクリストにとって魅力的なカスタマイズです。
後日談
ブルホーンに変更して、しばらく使っていましたが、ロードバイクのポジションでハンドル形状を変えただけでは、乗り心地はよくなりませんでした
使い勝手はドロップハンドル
道路は平坦路だけではなく、大小の登りがあり、ロードバイクではドロップハンドルが使いやすい結論にいたりました(ミニベロとかポジションが違うバイクでは有効な手段だと思います)

フラットバー
フラットバーに交換したりもしました

再びブルホーン化
ミニベロ(DAHON ROUTE)のハンドルをブルホーンハンドルに交換しました
