【COLNAGO M10再生記】ポスターで憧れたフレームをDIYで組む!補修済みカーボン×内装ケーブルの“手間と愛着”

「10年以上前に見たポスターのフレームが、今、自分の手元にある」
そんな感慨とともに始まったのが、COLNAGO M10のジャンクフレームを使ったDIY組立プロジェクト。
この記事では、補修済みフレームの状態確認・部品調達・ケーブル内装の苦労・乗り味の検証・完成までの流れを実体験ベースで紹介します。
この記事でわかること
- COLNAGO M10のフレーム概要と補修箇所の確認ポイント
- 必要部品の調達方法(BB・ライト・ステムなど)と費用
- ケーブル内装の通し方と作業の難易度
- 組立後の試乗レビューと乗り味の印象
- DIYで組む楽しさと“憧れを形にする”達成感
COLNAGO M10
友人から依頼は、10年以上前のサイクルモードで格好いいなと思っていたフレーム

グッズやカタログは、自転車仲間や友人にプレゼントしていたのですが、ポスターだけは残していました
いつか乗りたいって思い続けて行動したら、実現しますね
C50
同じくC50も残していました

組立レポート
![[フレームから完組]COLNAGO C50を組み立てました](https://bike-memo.com/wp-content/uploads/2022/12/custom_B9-320x180.jpg)
ポスターはメルカリ販売中
実際に手に取って、組立・走行も出来たので、ポスターの役目はいい仕事をしてくれました


問題確認
一癖以上あるものを持ち込む友人案件なので、何が問題なのか確認します

大きな問題は解決済

これ、めっちゃすごくない?
ばっちりだよ


CDJで直したみたいだね

多分、そうだと思う
おそらくヒビ(クラック)が入ったリアステイを綺麗に補修してある
問題点は
コンポはあるけど色々部品が足りてないから、適当に組んでくれたらいいよっとのオーダーです
不足しているものなど
- シートポスト
- φ31.6mm→普通のサイズで、在庫有
- ホイール
- 適当なもので組める
- ハンドル・ステム
- 前の何かを使いまわす
- BB
- スレッド(BSA)→普通の規格で、すぐに手に入る
困ることはないので、作業を進めます
部品調達
近所のリサイクルショップで、トーケンBBが売られているのを以前見ていたので、買ってきました

ライトも売られていたので、一緒に購入
トーケンBB:1980円
RAVEMENライト:980円
組立
部品は揃ったので、組み立てていきます
BB
ホローテック規格なので、取り付けるだけ

クランク
取り付けるだけ

ペダル固着注意
ペダルが固着していたクランクです

ケーブルはフレーム中通し
フレーム内部にケーブルを通す作業が少し面倒
リアブレーキはフルアウター
綺麗なデザインです

シフトはインナーのみ
左右の同じ位置に入口あり

出口側は、不要なインナーケーブルを使って、手探りで通す

BB下ケーブル受けには、ライナーパイプも忘れずに

ハンドルは必死で通した
リドレーで使ったエアロハンドルを使いましたが、ブレーキとシフト2本通すのは大変でした

あまりやりたくない作業だけど、またやることになるかも?
簡単に出来る方法を調べておこう
ドライブトレイン
ディレイラーを取付、チェーンを適当な長さにカット

調整
ハンドル位置などを調整
ポジション調整

変速調整
別のバイクから一時的に拝借して、調整だけを行いました

また、預かっている10速に戻して撮影しています
コルナゴのこだわり
ブレーキアウターがフレームに当たらないように、ガイド用スリットが素敵

ピッタリおさまる

バーテープ
友人にバーテープがないから作業が終わらないとクレームを伝えたら、大量に送ってもらった。その中から適当なものを選ぶ

目立つこともなく無難

仕上げ
暫定で使ったステムがイメージと合わないので、交換しました

ミニベロ(KHS F20-RC)から外したもの

交換後
黒多めにしました

とりあえず完成
試乗用ホイールがないので、このまま無理やり試乗しようと思います

試乗
試乗する前に、11速ホイールを用意できたので、変速の状態も確認できました

思ったほどでは
憧れのフレームで、C50の印象が良かったからなのか、直進とコーナリングにもたつきを感じました
ホイール
ホイールが、エントリーレベルのものが原因かもしれません

変化なし
スプロケットがSENSAHになりましたが、ターマックと入れ替えました

変化なしでした
補修が原因か
リア左側に、もたつきを感じたので、カーボンを補修している箇所が原因だと考えられます
以前の乗り心地を知りませんが、補修で状態が良くなることはないのでしょうね
まとめ
憧れのフレームに乗ることができたので、大変満足ですが、ここ数か月で古くてもハイエンドばかり乗り続けた結果、感覚がおかしくなっていると思います
ハイエンド
古くてもハイエンドバイクは、どれも素晴らしい
長く乗り続けたい
最新は格好良くて、効率もぐっと上がっていると思いますが、気に入ったものを長く乗る方がいいのかなと思いました
自分で組んだら、最新の半値以下で乗ることができます
DIYのススメ
DIYは自分のこだわりと詰め込めるし、問題個所も見つけやすいので、とても楽しいです
憧れをカタチにして感じた、“乗る喜び”と“組む楽しさ”
フレームの補修跡が教えてくれたこと
リアステイの左側に補修跡があり、直進やコーナリングでわずかなもたつきを感じました。
でも、それも含めて「このフレームの個性」と思えるのが、DIYで組んだバイクの面白さです。
ケーブル中通しは“手探り”の連続
フルアウターのリアブレーキや、左右対称のシフトケーブル入口など、中通し構造は一筋縄ではいかず。
不要なインナーケーブルを使って通すなど、工夫と根気が試される作業でした。
パーツは“あるもので組む”からこそ楽しい
BBは近所のリサイクルショップで見つけたトーケン製、ハンドルはRIDLEYから流用。
手持ちのパーツを組み合わせて仕上げていく過程は、まさに“自転車版パズル”のようでした。
憧れのフレームに乗ってみて
C50の印象が良すぎたせいか、M10は少し期待を超えなかった部分も。
でも、「自分で組んだ」という満足感と、ポスター越しに見ていたフレームに実際に乗れた喜びは、何ものにも代えがたい体験でした。