【ロードバイクDIY】“余りパーツ”と中古フレームで1台組める?知識ゼロからの「バラ完」奮闘記

自転車趣味を続けていると、いつの間にか増えていくハンドル、サドル、ディレイラー…。そんな“余りパーツ”の箱を眺めながら、ふと危険な考えが頭をよぎりませんか?
「これ、もしかして…もう一台組めるんじゃないか?」
この記事は、そんな素朴な好奇心から始まった、知識ゼロからのロードバイク「バラ完」プロジェクト、その全記録です。
しかし、それは決して平坦な道のりではありませんでした。やっとの思いでヤフオクで落札した中古フレームには、まさかの不具合が。次々と発覚するパーツの規格違い。これは、華麗なチュートリアルではなく、試行錯誤と失敗、そして発見に満ちた、リアルな「奮闘記」です。
もしあなたが「いつかは自分の手で一台組んでみたい」と夢見ているなら、この正直な記録が、最高に勇気の出る教科書になるはずです。
この記事は2011年の体験記をまとめたものです。専門的な知識なしの自転車好きがDIYで部品調達・組立チャレンジプロジェクト
DIYでロードバイク組立に挑戦するプロジェクト
自転車趣味を続けていると、どうしても余ってしまうパーツが出てきます。それらを集めて一台のロードバイクを組み立てられないかと考えるのは、ごく自然なことかもしれません(個人的な感想ですが…)。
このページでは、自転車組立の専門知識がほとんどない状態で、興味だけを頼りに始めたロードバイク組立プロジェクトの全工程をまとめています。
※作業内容を詳細に記録しているため、記事の項目や文字数は多めとなっています。ご了承ください。

フレームを落札しました!
余っている自転車の部品を有効活用しながら、自分の興味を反映した一台を作ろうと計画中です。
しかし、計画の第一歩となるフレームの調達には予想以上に時間がかかっていました。そんな中、ついにヤフオクで理想のフレームを落札することができました!
フレーム探しの苦労と成功
予算をかなり低めに設定していたため、出品される安価なフレームをじっくり吟味する日々が続きました。何度か予算オーバーで諦めることもありましたが、ようやく理想的な一品に巡り合えました。出品者と連絡を取り、お金も振り込んだので、あとはフレームが届くのを待つのみです。
組み立ての楽しみと課題
実際に組み立てを始めると、きっとさまざまな問題が出てくるはずです。でも、それも含めて楽しみの一部。出来る限り自分で解決し、試行錯誤を楽しみながら、一台の自転車を完成させていこうと思っています。
フレームを磨き上げてカスタム開始
まずは届いたフレームの汚れを徹底的に落とし、ピカピカに磨く作業からスタート予定です。ちょうど手元にガラスコーティング剤も届くので、これを活用して仕上げてみます。さらに、もし可能ならメッキ処理にも挑戦してみたいと、少し無謀なプランも考え始めています。
今後
このプロジェクトは、自転車好きとしての新たな挑戦であり、部品を活かしながら新たな命を吹き込む楽しみでもあります。完成までの道のりは長いかもしれませんが、その過程すらも楽しんでいきたいと思います!
使わない部品を集めて再利用準備
今回のプロジェクトで再利用を考えているパーツのスペックをリストアップしました。
使わない部品を整理しながら、どれが使えるかを確認していきます。
所有パーツのチェック
手元にあるのは、もともとエントリーモデルの自転車についていたパーツが中心です。
そのため、特に目立った特徴はなく、ややシンプルで地味なものが多いです。
Shimano RD-2200の状態
このリアディレイラーは、輪行中や駐車時に転倒した経験があり、傷が目立ちます。
場合によっては、若干の曲がりもあるかもしれません。

[スペック]
- 8速対応
- 対応スプロケット 11T-26T(トータルキャパシティ 35T)
- Soraの下級グレードで、エントリーモデルバイク完成車によく使われている。
- シフターのインナーケーブルを固定するネジに注意(六角レンチ非対応)
- 製造中止になり、後継はRD-2300
Shimano FD-2203の特徴
こちらはトリプルチェーンリング対応の直付けタイプのフロントディレイラーです。

[スペック]
- 8速対応
- 最大キャパシティー 22T
- トップギア最大 53T
- チェーンライン 45mm
- 製造中止になり、後継はFD-2303
台湾 SR SUNTOUR Superbe Comp クランクセット
このクランクセットはトリプルチェーンリング対応で、スクエアテーパータイプのボトムブラケット(BB)が必要です。

[スペック]
- 名前の通った前田工業とは違い、台湾のSRサンツアーが製作した製品
- シュバーブの名前も、製品を継承した訳ではなく、全く別物で製作されている
キャリパーブレーキの状態
キャリパーブレーキは装着済みですが、ブレーキシューと台座の交換が必要な状態です。


サドルの状況
サドルはスコットの自転車に付いていたもので、購入後すぐにゲル入りのサドルに交換したため、ほとんど使用していません。

また、CR-22に付いていたサドルも、購入時に交換しているため未使用のままです。

シートポストについて
このシートポストはCR-22に付属していたもので、サイズは27.2mmです。

以前、とっくりさんからデローザのシートポストを譲っていただき交換したため、こちらはそのまま保管していました。
カスタムの副産物:余ってくる自転車パーツ
ロードバイクを少しずつカスタマイズしていくと、自然と手元に使わなくなったパーツが増えていきます。
グレードアップや仕様変更のたびに「まだ使えるけど使わない」部品が出てくるのは、自転車趣味あるあるですね。
使用前にしっかりクリーニング
組み付ける前に、これらのパーツを丁寧に清掃しておきます。
せっかく再利用するなら、気持ちよく使えるようにピカピカに仕上げたいですね。
落札したロードバイクフレームが到着
ヤフオクで落札したフレームが手元に届きました。
梱包もしっかりされており、状態も思ったより良さそうです。これからの作業が楽しみです。

予想外の不具合も発見
見た目は思いのほか綺麗な状態でしたが、実際に確認してみると、ダブルレバー用の台座(右側)が潰れていることに気づきました。説明には記載がなかった点だけに少し驚きました。

「なぜこうなったのだろう?」という疑問は残りますが、幸い修復は可能そうです。台座部分を丁寧に成形し、ネジ山を切り直せば使用できる見込みですので、焦らずのんびり修理していこうと思います。
パーツの適合問題が発覚
届いたフレームを確認したところ、手持ちのパーツといくつかの相性が合わないことが判明しました。特にシートポストは径が細く、さらにブレーキキャリパーはロングリーチタイプでないと取り付けができないようです。
このため、必要なパーツをそろえるために、改めてオークションサイトなどで合う部品を探していこうと思います。焦らず、相性の良いパーツを見つけていく予定です。
自転車組立の参考書を購入
組み立て作業を進めるにあたり、信頼できる参考書を一冊購入しました。
内容を読んでいくうちに、「自分にもできそうだ」と気持ちが高まり、やる気も一気にアップ。
手順や注意点をしっかり確認しながら、今後の作業に活かしていこうと思います。
パーツ選定のために情報収集を開始
フレームが到着したのをきっかけに、必要なパーツについて詳しく調べ始めました。
ブログ仲間から教えてもらった情報や、ネット上のレビューを参考にしながら、どの部品が合うのか、どれを揃えるべきかを確認しています。
無理に妥協せず、できるだけ相性の良いパーツを選びたいところです。
忘備録としてのメモを残す
ブログに寄せられたコメントやアドバイスも含めて、後で見返せるようにメモを残しておきます。
特にパーツ購入時は、サイズや互換性など間違いやすいポイントが多いため、こうした記録は重要です。
自分の備忘録として、今後の買い物で失敗しないように活用していきます。
アウターストッパーの役割と注意点
STIレバー対応の自転車にカスタムする際に必要となるのが、アウターストッパーです。
これはダブルレバー台座を利用して装着するパーツで、フレームに直接ワイヤーアウターを固定する役目を果たします。
ただし、このパーツはバンド式のダブルレバーには対応していないため、
「ダブルレバー台座」がフレーム側にある車体でないと使うことができません。
形状的に、固定方法がない=取り付けできないのは当然とも言えますが、購入前に確認しておきたいポイントです。
アウターストッパーのグレードと取り付け形状について
アウターストッパーには、スタンダードグレードと上位グレード(DURA-ACEなど)の2種類があります。
さらに、取り付けるフレームに合わせて、アルミフレーム用とクロモリ(軽合金フレーム用)の2種類の形状があります。
- スタンダードグレード(アルミフレーム用)
- テンション調整はねじ式
- 取り付け面はフラット形状
- 上位グレード(アルミフレーム用)
- テンション調整はレバー式
- 取り付け面はフラット形状
グレードや取り付け形状の違いによって使い勝手が変わるため、購入前にしっかり確認しましょう。
BB下ケーブルガイドの必要性について
落札したフレームには、ボトムブラケット(BB)下部のケーブルガイドが付属していませんでした。
そのため、ケーブルの配線を正しく行うために、別途このケーブルガイドを購入する必要があります。
シマノ製ケーブルガイドの種類について
シマノ製のBB下ケーブルガイドには、4種類のバリエーションがあります。
- ビスの形状が異なる
- M5ボルトタイプ
- タッピングビスタイプ
- 素材の違い
- 低摩擦素材
- 標準素材
フレームに付属しているボルトの種類に合わせて選ぶ必要があるため、取り付ける本体をよく確認することが大切です。
ビス形状がM5タイプ
フレームにM5ボルトが付属している場合はこちらのタイプを使用します。
ネジ形状がタッピングビスタイプ
フレームにM5ボルトがない場合は、こちらのタッピングビスタイプを使うことが多いようです。
ただし、一度取り付けた後にネジ穴が広がってしまった場合の対処法が気になるところです。
フロントディレイラー取り付けバンドについて
フロントディレイラーの取り付けに使うバンドについては、別の記事で詳しくまとめています。
そちらをご参照いただくと、種類や取り付け方など詳しい情報がわかりますので、ぜひご覧ください。

フレームの修理と加工について
購入した中古フレームのダブルレバー台座が破損しているため、修理用の工具が必要です。
5mmねじ切りドリルの使用
壊れたダブルレバー台座を成形した後、アウターストッパーを取り付けるために5mmのねじを切る作業が必要です。
ねじサイズは5mmで合っていると思いますが、念のため再度確認してください。
8mmドリルによる穴あけ加工
現代のロードバイク用キャリパーブレーキは、ネジが外に出ないように内側に収まる仕様になっています。
しかし、古いクロモリフレームではその加工がされていないため、裏側のネジ穴を8mmのドリルで広げる必要があります。
広げすぎると取り付けに支障が出るため、慎重に作業を行いましょう。
ケーブルハンガーの備忘録
今回の作業では使用しませんが、今後の参考として記録しておきます。
アウターケーブル固定用のパーツ
ケーブルハンガーは、ブレーキや変速用のアウターケーブルをフレームに固定するための部品です。
特にカンチブレーキやセンタープルブレーキのある自転車で、ケーブルの取り回しを整える際に使われることがあります。
用途は限られますが、パーツの再利用やレストアを行う際には重宝するかもしれません。
ダウンチューブ台座の代用品としての検討
ダウンチューブの台座が使用できない場合、ワイヤーの固定方法を考える必要があります。
台座が使えない場合の代替手段
万が一、ダブルレバー台座が完全に破損して使用できなくなった場合でも、シフトワイヤーを固定するためのパーツがあります。
クランプ式のアウター受けや、ダウンチューブに巻き付けるタイプのアダプターなどが代用品として考えられます。
「これを使えば固定できるかもしれない」という選択肢があるのは安心材料ですが、確実に使えるかどうかはフレームとの相性や取付強度などを実物で確認する必要があります。
万が一に備え、選択肢のひとつとして記録しておくのが良いでしょう。
アウターバンドの役割と用途
フレームにブレーキケーブル用の台座(アウター受け)がない場合に使用する補助パーツです。
ブレーキケーブル固定の補助に最適
古いクロモリフレームやシンプルな設計のフレームでは、フロント側のブレーキアウターケーブルを固定する台座が用意されていないことがあります。
そのような場合に役立つのが「アウターバンド」です。
これはフレームに巻き付けて固定し、ブレーキアウターケーブルを通すことができる部品で、必要に応じてフレームサイズに合った径のものを選ぶことが大切です。
現代のバイクではあまり見かけないパーツですが、レストアやカスタムでは重宝します。
アウターバンドを使うメリット
アウターバンドを使用すれば、ケーブルをタイラップで留めた場合に比べて、見た目が格段にすっきりと仕上がります。
金属製でフレームと一体感があり、特にクロモリフレームやクラシカルなバイクの雰囲気を損なわず、自然にケーブルを固定できます。
レストアや見た目にこだわる方には、実用性と美観を両立できるパーツとしておすすめです。
シートポストの選定と購入
クロモリフレームに使用するシートポストは、「0.2mm刻み?」別記事にまとめています

クロモリフレームのシートポストは「0.2mm刻み」に要注意
クロモリフレームに使われるシートポストは、規格が非常に細かく「0.2mm刻み」でサイズが分かれています。
詳細は別記事でまとめていますが、今回は悩んだ末に26.0mmを選びました。
ネットで注文することも考えましたが、送料を含めると地元の自転車店の方が安くなるケースも多いため、最終的には近所のショップで購入しました。
精密なサイズが求められるパーツなので、実際にサイズを確認できる店舗での購入は安心です。
シートポストのサイズ測定に便利な道具
近所の自転車店で、とても便利なアイテムを教えてもらいました。
それが「シートポストメジャー」です。
フレームのシートチューブ内径を正確に測ることができるため、
ピッタリ合うシートポストの選定が簡単になります。
レストアやパーツ流用を楽しむ方にとっては、1つ持っておいて損のないツールです。
誤ったサイズを買ってしまう失敗も防げます。
パーツ購入の見えないコストに注意
送料・交通費も意外と影響大
今回の部品集めを通して感じたのは、送料や交通費もバカにならないということです。
組み立て作業の拠点は自宅ですが、
お店までの交通費も立派なコスト。
梅田までは定期券があるため「移動にお金はかかっていない」としていますが、
実際には時間や手間も含めて“見えない経費”として考える必要があります。
どこで買うのが本当に安いかは、送料・移動費を含めて総合的に判断したいところですね。
ボトルケージの取付には専用ボルトが必要
地味だけど忘れがちな小物
ロードバイクにボトルケージを装着するには、専用の取付ボルトが必要です。
中古フレームや一部の完成車では、最初から付属していないこともあるため、見落としがちですが、
ケージを固定するにはM5サイズのボルトが一般的です。
ステンレス製やアルミ製など、材質やデザインも様々なので、フレームに合わせて選ぶのも楽しみの一つです。
フレームに合うカラーを選びたい
フレームとの統一感を出したいので、青色のボルト希望です。
チタン製ボルトも選択肢に
耐久性や軽さを求めるなら、チタン製のボルトもあります。
コストを抑えるなら
性能に強いこだわりがなければ、ホームセンターでM5ボルトを購入するという方法もあります。
ロードバイク専用品ではないものの、サイズさえ合えば手軽に安価で入手可能です。

パーツ購入は少しずつ|無理せず計画的に集めよう
調べているだけでは作業は進みません。
必要な部品を優先度の高いものから、予算に合わせて少しずつ購入していきます。
安く入手できるタイミングを狙って、無理のないペースで集めるのがポイントです。
なんちゃってアヘッド(アヘッド変換コラム)購入
ヤフオクやネット通販を比較検討した結果、送料込みで最も安かったのがAmazonだったため、今回はアヘッド変換コラムをAmazonで購入しました。

Amazon購入:945円(送料・手数料込)
便利さと価格のバランスを考えながら
今後も最安値を探しつつ部品を集めていくつもりですが、梅田周辺には多くの自転車店があるため、
手間を考えて近くの店舗で購入してしまうこともありそうです。
送料を含めるとお店で買った方が安い場合もあるため、価格計算が少し複雑ですが、引き続き頑張っていきたいと思います。
シフトインナーケーブルの購入
ネットで価格を確認しながら悩んでいる中、会社の用事で外出した際に立ち寄ったヨドバシカメラの自転車コーナーで見つけたケーブルが安価だったため、購入しました。
ヨドバシカメラでの購入価格
1本100円(税別)で2本購入。
おそらく最安値に近い価格だと思います。

ヨドバシカメラ購入:100円(税別)×2
いつもの自転車屋よりお得に
普段はいつもの自転車屋で分けてもらう予定でしたが、今回の価格の方が安かったため、コストを抑えられて良かったです。
アウターストッパーの購入
インターネットよりも実店舗での購入が安かったため、梅田の自転車屋でアウターストッパーを購入しました。
購入価格と店舗
- シルベストサイクルにて購入
- 価格:1,060円

シルベストサイクル購入:1,060円
部品の希少性について
自転車屋を3軒回りましたが、2軒は取り扱いがあるものの在庫切れでした。
需要が高く売れているのか、それとも逆にほとんど売れず在庫をあまり持ちたくないのか、判断が難しいところです。
この話は2011年のもので、2025年現在ではさらに希少な部品となっています。
BB下ケーブルガイドの購入
ヤフオクでBB下ケーブルガイドを落札しました。

ヤフオク購入:308円
タッピングビスを選択
フレームのネジ形状からタッピングビスタイプと判断して購入しました。
店頭でも購入可能
大阪の自転車店を数件回ったところ、普通に販売されているのを確認。
店頭での購入の方が安価でしたが、ネット購入も勉強の一環として納得しています。
感謝の気持ち
購入できた出品者の方には感謝しています。
フロントディレイラー取り付けバンドの仮止め
ヤフオクで購入した取り付けバンドが届きましたので、取り付けが可能か仮止めを行いました。

トリプル仕様でも問題なし
使用しているフロントディレイラーは、以前使っていたトリプル対応のものですが、問題なく取り付けられています。
メーカー不明ながら高品質
特定のメーカー品ではなく、出品者さんが手作りされているもののようです。造形がとても綺麗で満足しています。
シートポスト到着
決め打ちで注文していたシートポストが無事に届きました。

サイズ確認と装着
帰宅後すぐにシートポストを取り付け。

ハンドルやタイヤ、シートを取り付けると、これまでで一番ロードレーサーらしい見た目になりました。
ボルトの緩み問題発生
しかし、シートポストを固定するボルトが緩く、手で簡単に回せてしまう状態に。
このままでは安全性に問題があるため、代替品の購入が必要です。
ボトルケージ用ボルトをもらいました
自転車仲間からボトルケージ用のボルトを譲ってもらいました。
詳しい内容は別記事でまとめています。

アウターケーブルを購入しました
ウエムラサイクルパーツで特価のアウターケーブルを購入しました。

安価ですが
以前使ったことのあるメーカーで、少し固めのケーブルです。
インナーケーブルを通す際は、しっかりグリスを塗らないと通りにくいので注意が必要です。
それでも価格が安いのは魅力的です。
ロングアーチブレーキキャリパーの購入と対応
今回のフレームには、ロングアーチタイプのブレーキキャリパーでないと取り付けできないことがわかりました。
ヤフオクでの購入
ロングアーチキャリパーは出品数が少なく、
ヤフオクでPROMAXのRC469を2,200円+送料・手数料598円で購入しました。

ヤフオク購入(PROMAX RC469):2,200円+598円(送料・手数料)
フレーム加工が必要に
取り付け穴のサイズが合わなかったため、8mmの穴を広げる加工をフレームに施す作業を追加しました。
ブレーキシューの交換
付属のブレーキシューは硬化していたため新品に交換が必要となり、交換用シューを2セット買い足しました。
クロモリフレーム用エンブレム探し
クロモリフレームにはヘッドバッジ(エンブレム)が付いていることが多いので、代わりに使えそうなものをヤフオクで探してみました。

詳細は不明
メーカーなどの詳しい情報は分かりませんが、見た目がとても気に入ったため購入しました。
全てのパーツが組み上がったら貼り付ける予定です。

全部アッセンブルができたら、貼付けようと思います。
代用品の検討
真鍮製のアクセサリーをヘッドチューブの形に合わせて曲げれば、エンブレムの代わりになるかもしれません。
時間に余裕があれば試してみたいと思います。
余裕があれば試してみようと思います
バーテープの購入
ヨドバシカメラ梅田の自転車コーナーでバーテープを購入しました。

探していたオレンジ色のバーテープが見つかり、価格は810円でした。
スプロケットの購入
ヤフオクでスプロケットを落札しました。
入札価格は1,210円で、送料と手数料が合わせて598円かかりました。

入札価格1,210円+送料・手数料598円
チェーンの購入
ポイントが付くため、ヨドバシカメラ梅田でチェーンを購入しました。
価格は1,380円で、10%のポイント還元がありました。

1380円(ポイント10%還元)
工具の購入
普段から基本的な工具は揃っていますが、自転車専用の特殊な工具は持っていません。
そのため、必要な工具はこれから購入していく予定です。
パイプカッターの購入
シートポストのアルミパイプを切断するために、パイプカッター(1,280円)を購入しました。
また、切断後の断面を滑らかにするために、耐水ペーパー(88円)も用意しています。

とりあえず形にする
必要な部品を調べつつ、まだ全て揃っていない状態でしたが、まずは仮組みを進めるのが大切だと思います。
先が見えなくても、形にしてみることで次の作業が見えてきます。
仮組みでモチベーションアップ
組み立てのやる気を維持するために、手元にある部品でフレームに取り付けられるものから装着してみました。

カラーコーディネートを考える
ハンドルには赤いバーテープが巻いてありますが、実際にどの色にするかはこれからじっくり考えます。

BB下ケーブルガイドの取り付け
洗車前に試しに取り付けてみましたが、好奇心から外せなくなる結果に…。
外すことは可能ですが、ネジ穴が広がってしまい、再取り付けが難しくなりそうです。

好奇心に負けてしまい、失敗してしまいました。
ブレーキケーブル(インナー)の購入
近所の自転車店でインナーケーブルを購入しました。

DURA-ACEグレードのモデルチェンジ前後のもので、旧型の方が滑りが良いと店長から聞きましたが、素人の私には違いが分かりませんでした。
中古フレームのクリーニング
購入した中古フレームを丁寧にクリーニングしていきます。
汚れや錆を落とし、次の作業がスムーズに進むように準備します。
ヤスリ掛けとパーツクリーナーによる掃除
中古自転車の細かい傷や汚れを取り除くため、耐水ペーパー600番でヤスリ掛けを試みました。しかし、磨くことでかえって傷が増えてしまい、一部はガリっと剥げてしまいました。表面の補強がされていないため、今後の対処法を検討中です。


パーツクリーナー掃除
部品を外す際に多くの傷をつけてしまったのは自分自身のミスでしたが、その後パーツクリーナーでしっかり掃除したことで、見た目はかなり綺麗になりました。失敗もありましたが、一応の成果を得られた作業となりました。

ガラスコーティングの体験記
自動車用のガラスコーティング剤をロードバイクに使ってみた体験については、別の記事で詳しくまとめています。興味のある方はぜひそちらもご覧ください。

シルバーパーツの仕上げ磨き
自転車仲間から「シルバーパーツは1500番以上の耐水ペーパーで磨くと良い」と教わり、少しずつ丁寧に磨いています。

特に中古で購入したパーツに付いたタバコのヤニや油汚れをしっかり落とし、綺麗に仕上げていく作業です。
フレームの穴あけ加工作業
フレームの一部に穴を広げる必要があったため、ドリルを使って慎重に加工を行いました。
正確に加工しないと取り付けができないため、注意しながら作業を進めています。
アウターストッパーの取り付け作業
4.2mmの下穴を開けた後、M5のねじ切りを行いました。
硬い鉄材のため、手回し工具では難しく電動ドリルを使って格闘しながらの作業でしたが、無事に取り付けることができました。
ねじは緩めれば外せますが、再度取り外す際に傷がつくのを避けたいので、このまま固定しておく予定です。

ブレーキ台座の加工作業
ブレーキ取り付け穴の裏側を8mmに拡張しました。

前輪側はドリルが入りやすく、比較的スムーズに作業が完了。
一方、後輪側はフレームの形状が複雑でドリルの挿入が難しく、作業に苦労しました。
鉄材との格闘は大変でしたが、これもレストアの醍醐味です。
取り付け可能
購入したキャリパーブレーキは無事に取り付けられました。

強度は?
強度については、穴を広げたことで多少の低下は考えられますが、もともと分厚く丈夫な鉄製チューブなので問題ないと考えています。

中間報告|仮組みまでの進捗まとめ
購入したパーツのうち、ねじ止めなどで簡単に脱着可能な部品のみを取り付けて、仮組みを行いました。
まだケーブル類の接続や細かな調整は残っていますが、フレームにパーツが取り付き始めると一気に「自転車らしさ」が増してきて、作業のモチベーションも高まります。
これから本格的な組み上げに向けて、引き続き調整と部品の最終確認を進めていく予定です。

今後のプラン|最終仕上げとカスタム予定
組み上げも終盤に差しかかり、少しずつ気持ちに余裕が出てきました。これからの作業予定と仕上げのカスタムプランは以下の通りです。
バーテープの装着
・色:オレンジ
・すでに購入済み。全体の差し色としてアクセントに。
ケーブル交換
・色:赤のケーブルを使用
・ブレーキ・シフトともに視覚的にも統一感を持たせる予定。
シートポストのカット
・現状のポストは長すぎるため、パイプカッターで短く加工予定
・乗車姿勢や見た目のバランスも考慮。
必要な工具の追加購入
・仕上げやメンテナンスに必要な専用工具を揃えていきます。
不足パーツの再確認|残りの購入リストまとめ
一通りパーツを揃えたつもりでも、実際に組み始めると意外と足りない部品が出てくるものです。現在の不足パーツを整理しました。
現時点で不足している主なパーツ
- スプロケット(8速)
- リアディレイラーに合わせたものが必要です。
- チェーン(8速用)
- スプロケットと対応する規格を選びましょう。
- ブレーキシュー(前後2組)
- 使用済みのものは劣化していることが多いため、新品へ交換を推奨。
- バーテープ(オレンジ)
- 見た目の仕上がりに大きく影響。色にもこだわりたいところです。
- シートポスト固定用ボルト
- 現状でも取り付けは可能ですが、しっかり固定できる安心感のあるボルトを揃えておくと安心です(※優先順位はやや低め)。
今後の作業に備えて揃えておきたい工具・補修アイテム
ケーブル取り付けや細部の仕上げに向けて、作業をスムーズに進めるために必要な道具を整理しました。
■ 作業に必要な工具・用品一覧
- パイプカッター
- 長すぎるシートポストやハンドルのコラムをカットするために使用。パイプ径に対応したものを選びましょう。
- 強力な接着剤 または 両面テープ
- ヘッドバッジ(エンブレム)取り付け用。振動でも外れにくいタイプが望ましいです。
- 補修用塗料(青・白)
- 小傷や加工時の塗装剥げを補修するために準備。フレームの色味に合ったものを選ぶことで、美しく仕上がります。
費用についての振り返り
今回のロードバイク組み立てプロジェクトでは、追加購入費を2万円以内に抑えることを目標としていましたが、現時点で予算オーバーが確実な状況となっています。
組み立て作業
これまでに集めたパーツを確認しながら、順次組み立て作業を進めています。
各工程でサイズの誤差や適合の有無をしっかり確認しながら作業しています。
各工程については、作業ごとに写真付きで別記事として整理・記録しています。
BB
自転車屋で教えてもらった小技もあるので、別記事にまとめています

なんちゃってアヘッド
別記事でまとめています

ハンドル・STIレバー
別記事でまとめています

ブレーキキャリパー
別記事でまとめています

クランク
別記事でまとめています

前後ディレイラー・スプロケット
別記事でまとめています

シートポスト・サドル
別記事でまとめています

ブレーキケーブル取付
別記事でまとめています

シフトケーブル
別記事でまとめています

チェーン
別記事でまとめています

形になってきた!外観はほぼ完成
各パーツの取り付けと、ケーブル・チェーンのセッティングまで完了し、
ようやく見た目は「ロードバイクらしい姿」になってきました。

完成まではあと一歩。
この段階が一番わくわくしながら慎重になる時間かもしれませんね。
最終調整|快適に走るための仕上げ作業
ロードバイクを安全かつ快適に走らせるためには、細やかな調整作業が欠かせません。
ここでは、ブレーキやシフターなど、各パーツの動作を確認しながら調整していきます。
バーテープの巻き方について
バーテープの巻き方は、ハンドル周りの見た目や握り心地に大きく影響します。
具体的な手順やコツについては、以下の別記事で詳しくまとめています。

カラーバランスの調整とケーブル交換について
初めに選んだ赤いケーブルですが、組み上げたバイク全体のデザインと合わず、周囲からも不評だったため、思い切って交換することにしました。

白ケーブルに変更
視認性とバランスの良さを考慮し、シンプルな白のケーブルへ交換。
落ち着いた印象になり、全体の仕上がりもまとまりが出ました。

交換作業の詳細
交換の工程については、下記の別記事にて詳しくまとめています。

仕上がりにこだわる方は、カラーバランスにもぜひ注目してみてください。
インナーケーブルの長さ調整とキャップ処理
アウターケーブルの長さが決まったので、余分に長かったインナーケーブルを好みの長さにカットしました。

インナーケーブルのカットとキャップ装着
カットした後は、ケーブルの先端がほつれないように専用のキャップを付けて処理します。

キャップのサイズについて
シフトケーブルとブレーキケーブルでは径が異なるため、それぞれに適した大きさのキャップがあります。
それぞれを間違えないように注意が必要です。
(ちなみに、奇跡的に自分は間違えませんでした!)
変速調整
別記事でまとめています

シートポスト切断
別記事でまとめています

試乗しての確認(ほぼ完成)
一通り組み立てが終わり、大体の形になったので試乗してみました。

実際に乗ってみることで、組み付けや調整の不具合を確認し、必要な修正点を見つけることができます。
試乗は、完成度を高めるための大切なステップです。
試乗の感想と気づき
近所を数キロ走って、バーテープの練習も兼ねて試乗してみました。
気になった点
- フロントディレイラーからチェーンが時々外れそうになる
- ハンドルの位置が下すぎて乗りにくい
- ブレーキの効きが弱い
- サドル位置が思ったより低く、自分には窮屈に感じる
- 実際のサイズは見た目より小さめ
- 自分のスコットよりも乗りやすく感じた
要検討事項
- 全体的に重さが気になる
- チェーンが少し長すぎる(プロのアドバイスで1リンク詰める予定)
- ブレーキシューが劣化して硬くなっているため、効きが悪い可能性が高い
- ポストは大きく出しても見た目は良く、切らなくても良かったかもしれない
- トップチューブが530mmの割に窮屈に感じるので、身長170cm以下の方も乗れそう
- サドル位置を調整すれば改善されそう。知人も少し小さく感じたため、人に貸す際には都合が良さそう
- フレームは不明メーカーだが、クロモリらしい振動吸収とペダリングの力の逃げにくさを感じる
今後は、チェーンの長さ調整やブレーキシュー交換など、気になる点を順次直していきます。
調整のやり直し
試乗で気づいた改善点を踏まえ、各部の調整を改めて行いました。
快適に乗れるよう細かく見直していきます。
ブレーキシュー交換
古くなったブレーキシューを交換しました。
試乗前に交換しておくべきでしたね、今更ながら反省です。

新旧比較
6年前のパーツで、前回交換時期は不明ですが、これほど劣化しているとは驚きです。

当たり調整
新しいシューに交換後、ブレーキ面との当たりを調整しました。
遊びが少し少なめかもしれませんが、これから微調整していきます。

チェーンの長さ調整
別記事でまとめています

その他修正
写真などを摂り忘れているので、割愛します
初ライド
ついに組み立てが完了し、初めてのライドに出かけました。
新しく仕上げた自転車で走るのは格別の気持ちです。
安全に注意しながら、快適な走行を楽しみたいと思います。

ポタリング
別記事でまとめています

まとめ
“余りパーツ”の寄せ集めと、一台の中古クロモリフレーム。そこから始まった「バラ完」プロジェクトは、数々のトラブルを乗り越え、ついに世界に一台だけのロードバイクとして形になりました。
この挑戦の道のりで得られた、何よりの収穫は以下の3つです。
- トラブルこそが「バラ完」の醍醐味である 届いたフレームの破損、規格の合わないパーツたち…。計画通りに進まないことの連続でしたが、その問題を一つひとつ調べ、工具を手に解決していく過程こそが、既製品を買うだけでは決して味わえない、最も面白く、愛着が深まる瞬間でした。
- “余りもの”には福がある アップグレードの過程で役目を終えたパーツたちが、再び主役として輝き出す。一つひとつの部品に宿る思い出を感じながら新しい一台を組み上げる喜びは、「バラ完」でしか得られない特別な体験です。
- プロでなくても、情熱さえあれば始められる 専門知識ゼロからでも、参考書とネット、そして「やってみたい」という気持ちがあれば、道は開けます。失敗すらも学びとなり、完成した時の感動は、どんな高級車を手に入れるよりも大きなものになるでしょう。
あなたのガレージに眠るそのパーツの箱は、ただのガラクタではありません。それは、次なる冒険の始まりを待つ、可能性の塊です。この記事が、あなたの「バラ完」への第一歩を後押しできれば、これほど嬉しいことはありません。